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高校で演劇部に入りました。

稽古内容として、よくエチュード(即興演劇)をやります。
みんな、いかに面白い展開を自分が盛り込むかを考えて演じています。
そして、おもしろい展開を作れる人が、芝居が上手いということになっているようです。

しかし、私はこれをお芝居の練習と考えることが出来ません。
演技というのは、与えられた設定に自分自身を溶け込ませ、与えられた役として生きることで動いた感情が、動きや表情にでることだと思うからです。

頭の中で、どんな展開にしようか考えながら演じるのは、与えられた役として生きてる状態ではないと思うのです。役ではなく自分自身として生きて、とりあえず役の動きをしているだけ、という風に感じてしまいます。
だから、エチュードは、演出家や脚本家育成のためには、素晴らしい訓練法だと思いますが、役者のためになるのか、イマイチ納得がいきません。

ちゃんと設定が与えられ、セリフがあり、その中でどうやって実際に感情を動かすのか、またその感情を、どうやって動きや声色や表情や雰囲気によって表現していくのか、そういうことを訓練する方がひつようなのではないかと思ってしまいます。そして、それができることこそが、芝居がうまいということなのではないかと思うんです。

そうは思いますが、演劇部といえば、エチュードだし、スジナシという番組もあるぐらいですから、私の考えの方が間違っているのだというのはなんとなく分かります。
でも、ピンとこないんです。
私と同じ考えの方はいらっしゃいますか?:

教えてください。どうしてエチュードは役者に必要なんですか?
面白い展開を作れるということは、演出家や脚本家ではなく、役者にとっての強みになるんですか?

A 回答 (2件)

高校演劇裏方専門から地元演劇グル-プ所属のもんです。



先の回答者様や質問者様と半分ずれますが。
自分がやっていたエチュードと違うんで参考までになんですが。
自分からかけ離れた役や劇をメインにするならいらないし、必要ないでしょう。
例えば、高校演劇には少ないですが、ファンタジ-なりシェイクスピアなどの古典演劇なんかだと必要はさしてないでしょう。
ただ、クラスの山田さんみたいな役とか、生きている高校生を見つめる役とか、近いけど遠い人を演じるのなら、
有用でしょう。
質問者様の言う、設定だけあげてやれ形式つながりのないのエチュードは論外ですが。

うちの高校の場合、エチュードというと、台本のキャラを使って、台本外の掛け合い演技をするというのをエチュードと言っていまして。
例えば、とある台本で男2女2の友達グル-プと自殺してしまった高校生幽霊のお話がありまして。
それで、『夏休み前のテスト後の会話』って設定でのエチュード。
このしばらく後に台本の内容になるという前提があってか、「あちぃ、だりぃ」「テスト最悪」「私は勉強したから大丈夫だもん」から、「ねぇねぇ、こんな噂知ってる?」と台本の彼らがしたであろう会話になりました。
ちなみに、男子高校生幽霊は、掛け合いに参加しつつも会話になりそうでならない、いないんだけどなんか感じてる?感じにきちんと幽霊してましたし。

「面白い話を作る」エチュードは必要ないです。
ですが、演出と役者のキャラ解釈のズレを無くす意味でのエチュードは必要でしょう。
例えば、「家族は出来のいい姉ばかりで自分は放置されている女子高校生」という役。
演出が「表面上はうまくやろうとしてるけど、無理がきていそうで家族に心配して欲しい子』と解釈。
役者が「自暴自棄気味で無茶をするけど、その実、家族に振り向いてほしい子』と言う解釈。
『家族に振り向いて欲しい』は共通していても、このままじゃ、うまくいきませんよね?
演技で納得させるなり、台本的には、どっちが合うかを台本以外で見たいときには、エチュードは必要かと。


総論として、役柄を深めるエチュード以外のアドリブを鍛える意味のエチュードはいらないでしょう。
アドリブ=面白いわけじゃないですし。

ご参考までに。
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高校演劇~演劇養成所~俳優~現在俳優指導兼務になった人間です。


エチュードは新人役者の為にはならないと、私は思います。

演出家や俳優養成所の指導者たちでも、エチュードを重要視するどころか、その弊害を唱える人は多いです。
舞台に限らず、職業役者に求められるのは台本や演出に求められるものを演じられる力です。
舞台という仕事場において俳優という仕事は、トラブル回避のためのアドリブが必要であることもありますが、
アドリブを上手く入れるのを求められる訳ではありません。
それどころか、勝手なアドリブを入れたりするのは仕事仲間(裏方も)から嫌われます。

まず、基礎基本。発声や所作などを徹底して自分の頭と身体に叩き込む必要があります。
求められる役作りや細かな表現のために、基本的な動作や表情をとことん身につけてください。
その上で、短い台本テキストにして演じてみます。
台本は、句読点に至るまで正確に読み込む事が大事です。
それでいて、まるでアドリブか、それこそエチュードかと思うくらいにまで自然な表現ができるようにしていきます。

確かに、台本も演出もフリーな舞台を創る、という「演出」が無いわけではありませんが、それはあくまで特別な
演出方法であり、はじめからそれに向けて稽古するのはおかしな話です。

その昔、学生演劇や一部のアングラ劇団、小劇場で流行ったことがあり、そのころからエチュードを役者の稽古に
取り入れる所が増えました。基礎基本の無い指導者でも取り上げられますからね。
もともとエチュードとはカルテットなど音楽の分野で、”基礎基本の出来上がったメンバー”が即興的にアレンジした
「練習曲」の事であり、しかも、ちゃんと楽譜があります。

貴女が考えていることは、これから真の俳優をめざす人にとって、大変正しいことと言えます。
基礎基本は、初心者には実はあまり楽しくないようなので、エチュードめいたことを時々稽古メニューに取り入れる
こともありますが、正直、役者の芸の肥やしには殆どなりませんね。飽きさせない為です。

私のように30年以上演っている人間ですら、基本に立ち帰ります。
仲間に訴えるのは難しいかも知れませんが、貴女の感じているその感性を大切にして、頑張って下さい。
応援しますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。プロとして演劇の道を辿ってこられた方に、そういってもらえると、とても嬉しいし、励みになります。またアドバイスの方も、とても勉強になりました。感性を大切にして基礎の表現を学んでいきたいと思います。
基本的な所作や表現を身につけるためには、やはり舞台や映画を見て、俳優さんたちの表現の仕方や演技を模倣して吸収していくことが、いい勉強方法ですか?

お礼日時:2013/09/27 23:42

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