「みんな教えて! 選手権!!」開催のお知らせ

以下のような環境でクラシックを聴いています(主に交響曲、管弦楽曲)。
スピーカー KEF iQ30
プレーヤー マランツ SA8003
アンプ マランツ PM7004
部屋は、6畳ぐらいで長辺側にスピーカーを置いています。

上記の環境ですが、SACDとCDの差が聞き取れません。ハイブリッド版で、CD層とSACD層を聞き比べても差が感じ取れないのですが(多少は違う部分もあるような気はしますが)。
EMIのクレンペラーのハイブリッド版(モーツァルト、マーラーなど)、エソテリックのバルビローリのブラームスなど、その他いろいろ聴きました。
シングルレイヤーと通常のCDなら違うように思いますが、シングルレイヤー版となるとリマスタリング制作者も違うでしょうし、制作年も違うわけで違って聞こえて当然のように思います。

以下のような理由を考えました。

1,上記の環境では、大きな差は出ない。もっと金をかけるべき。
2,私の耳に問題がある。もっと経験を積むべき(あるいは、経験を積んでも私には無理、クラシックを聴き始めて、3-4年ぐらいです)。
3,元々、きちんと制作されたCD層なら、SACDとそうは差がない。

普通に考えると、上記の1-3の複数の組み合わせ、あるいはすべてが少しずつ合わさって、違いが聞き取れないのではと思うのですが、皆様はどのようにお考えでしょうか?

たとえば、1が主な理由なら、もう少し予算をかけるべきだとなりますが、その場合は、プレーヤー、アンプ、スピーカーのどこにお金をかけるべきでしょうか?(とりあえずすぐに使える予算は、20万ほどです)

2が主な理由なら、もっと聞き続けるか、あきらめるかとなるわけですが。

当方としては、是非是非、SACDとCDの差を聞き分けたいのですが。

A 回答 (19件中1~10件)

問 (1)


麺 100g の蕎麦を大きな丼に入れました。
これを (A) とします。
麺 100g の蕎麦を小さな丼に入れました。
これを (B) とします。
さて、どちらが美味しいでしょうか?

「麺 100g の蕎麦」とは Microphone が拾った Analog 音声信号です。

Microphone が音波を電気に変換して Mic' Amplifier が電気を増幅した音声信号のうち、人間の耳で聴くことのできる全ての範囲は CD にすっぽり入り切ります。・・・Microphone が音波を電気に変換する時点では CD の Capacity よりも多くの音波を電気に変換できるのですが、Mic' Amplifier がその量に耐えられませんので Mic' Amplifier で足切りが行われてしまい、結局 CD にすっぽり収まる大きさになってしまうのです。

SACD を説明する前に dB (Decibel) という単位及び Dynamic Range という言葉を覚えてください。

6dB は電圧比で約 2 倍、10dB は約 3 倍、12dB は約 4 倍、20dB は丁度 10 倍になります。

逆に -6dB は約 1/2、-10dB は約 1/3、-12dB は約 1/4、-20dB は丁度 1/10 です。

Noise (暗騒音) Level または記録 (反応) 不能 Level から Clip してそれ以上の Level を記録不能となる Level までの範囲を Dynamic Range と呼びます。

CD は限りなく直流に近い周波数から 22.05kHz まで 96dB の Dynamic Range を持っており、この 96dB の Dynamic Range は 20Hz であろうと 20kHz であろうと変わりません。

一方 SACD は 1,411.2kHz 以下で 6dB、705.6kHz 以下で 12dB、 352.8kHz 以下で 18dB、176.4kHz 以下で 24dB、88.2kHz 以下で 30dB、44.1kHz 以下で 36dB、22.05kHz 以下で 42dB の Dynamic Range を持っており、CD と同じ 96dB の Dynamic Range を得られるようになるのは 43Hz 以下です。・・・2.7Hz 以下で 120dB の Dynamic Range となりますが、この辺りが DAC (Digital Analog Converter) IC (Integrated Circuit) Chip といった半導体素子の性能限界値になります。

SACD は確かに 22.05kHz 以上の音声信号も記録できるのですが、その量は dB 換算で 36dB 以下であり、電圧比で言えば 1:100 もありません。

一方 22.05kHz 以下は 43Hz に至るまで「CD よりも Dynamic Range が狭い」のです。

では何故 SACD の方が音が良いと見做されるのでしょうか?

理由は主に 2 つあります。

1 つ目は「殆ど全ての Analog Digital Converter が SACD と同じ 1bit 2.8224MHz ΔΣ 変調器で Digital 化してから 16bit 44.1kHz や 24bit 176.4kHz などの Multi Bit PCM (Pulse Code Modulation) 符号に変換していますので、この符号変換など行わずに直接 1bit 2.8224MHz ΔΣ 変調符号を記録してしまえば最も Original の音にできるではないか?」という考え方です。・・・毎秒 24 コマの映画 Film を毎秒約 30 コマの Video Data に「変える」と必ずガタツキが出るように、Digital 変換すると必ず Error が生じますので「何も足さない、何も引かない、何も変えない」が理想というわけですね(^_^;)。

2 つ目は最初に 1bit 2.8224MHz ΔΣ 変調器で Digital 化してしまう以上、1,411.2kHz で 6dB・・・22.05kHz で 42dB・・・43Hz で 96dB という Dynamic Range に足切りされてしまいますので、22.05kHz で 96dB の Dynamic Range を持つ CD という器に入れても「麺の量」が増えるわけではないからです。

周波数特性に関しては 22.05kH 以上の音波を正確に電気信号に変換する Microphone など録音 Studio では使っていませんので (そのような Microphone は計測工学の分野で用いられています) 22.05kHz 以上の音声信号を正確に記録できるか否かなどは大きな意味を持ちません。・・・そもそも人間の耳には聴こえない周波数域ですし(^_^;)・・・。

「何も足さない、何も引かない、何も変えない」ではなく「たっぷり足すぞ! がっつり引くぞ! いっぱい変えるぞ!」という手法で音楽 Media を作るのが Multi Track Recording してたくさんの Effecter を通した信号を Mix Down するもので、Echo をかけたり Compressor を通したり、5kHz の信号から 2 倍の 10kHz や 4 倍の 20kHz といった信号を作り出して合成したりといったことを行えば 22.05kHz で 42dB 近い Dynamic Range を持つ信号も作り出せるでしょう。

しかし「何も足さない、何も引かない、何も変えない」の手法では SACD と同じ信号型式ですので「そのまま SACD にしてしまえ!」というわけですね。・・・これを DSD (Direct Stream Digital) 方式と呼びます。

一方「SACD は音が良い」という Image を市場に広めることに成功した売り手側としては「たっぷり足すぞ! がっつり引くぞ!いっぱい変えるぞ!」の手法で製作した音楽 Source を敢えて高額の SACD で発売することにより大きな利益を生み出すことができます。

そこで CD 盤とはちょっと Mix Down の設定を変えて如何にも Wide Range に聴こえるようにしたものを SACD で発売するわけなのですが、SACD の CD Track 層に CD 盤用 Mix Down Source を別に記録するのであれば音色の違いが生じるものの、SACD 用 Mix Down Source をそのまま一緒に CD Track に記録してしまえば両者に音色の違いなど生じる筈がありませんよね(笑)・・・同じ麺 100g の蕎麦を小さな丼に入れたものと大きな丼に入れたものの違いでしかないのですから。・・・まあ薬味が少しばかり変化するぐらいかな(^_^;)。

確かに SACD 層には 22.05kHz 以上の音が僅かながらに (22.05kHz で最大の 42dB Dynamic Range、それ以上では Octave 毎に 6dB 減る量が) 入るのですが、Original の音である「Microphone が収録した音」にそんな信号が入っているのか? と言えば甚だ疑問であり「それって Mic' Amplifier から SACD Player に至る様々な電気機器が発する高周波 Noise や高調波歪じゃないの(^_^;)?」と天の邪鬼な突っ込みすらできるものです(笑)。

まあ「麺 100g の蕎麦」に入れる薬味の葱がほんの少しばかり青葱 (或いは白葱) 部分が多くなったぐらいの違いでしょうか(^_^;)・・・「それは蕎麦の味なのか? 薬味の味じゃないのか?」という突っ込みも入れることができそうです(^_^;)。

よって御質問者さんの疑問に対する回答は御質問者さん自身が予想した回答の (3)、すなわち「元々、きちんと制作されたCD層なら、SACDとそうは差がない」どころか「CD 層と SACD 層に同じ Mix Down Source Data を記録したのであれば両者の違いは Mixing 段階の Digital 信号を 1bit 2.8224MHz ΔΣ Single Bit 変調に変換したものと 16bit 44.1kHz Multi Bit 変調に変換した DDC (Digital Digital Converter) の違いでしかない」というものになります。

>当方としては、是非是非、SACDとCDの差を聞き分けたいのですが。

うーん、残念ながら Mix Down 調整後の Master Data が同じならば両者に差異は全くないと言って良いほど僅かなものでしかありません。・・・勿論 SACD 盤と CD 盤 (SACD 層と CD 層ではない) では Mix Down の調整値が異なりますので音色も異なります。

他に差異が生まれるのは Mix Down 調整を経て製作される SACD の SACD 層と CD 層とでではなく、上述の DSD 方式で製作される SACD と Mix Down 調整されて製作される SACD や CD です。

SACD への夢や期待を壊してしまって申し訳ないのですが(^_^;)・・・。

素敵な Audio Life を(^_^)/
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この回答へのお礼

麺 100g の蕎麦を...
おもしろいたとえ、+詳しい説明でとても勉強になりました。

>>SACD の CD Track 層に CD 盤用 Mix Down Source を別に記録するのであれば音色の違いが生じるものの、SACD 用 Mix Down Source をそのまま一緒に CD Track に記録してしまえば両者に音色の違いなど生じる筈がありませんよね(笑)・・・同じ麺 100g の蕎麦を小さな丼に入れたものと大きな丼に入れたものの違いでしかないのですから。

うーん、こう聞くと、違いがわからなくても当然か。

「素敵な Audio Life」を送れるようがんばります(^_^)

お礼日時:2013/10/02 13:33

AN-18 です。


大変失礼いたしました。

全体として、ハードウエアが厳しいかと・・・・
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愚問かもしれませんが


cdとsacd どうして 再生時に選択するのでしょうか?

アンプの入力セレクターでしょうか?
アナログと、同軸の切り替え??

CDプレイヤーの仕様が見つからず・・・
通常 ハイブリットの時、SACDが入っていれば、それだけの信号になるのでは?
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この回答へのお礼

当方が現在使っている、SA8003では、初期設定では、ハイブリッド盤は、SACD層が読み込まれますが、リモコンのs.modeというボタンを2度押しすると、CD層が読み込まれます。
CD層を読み込んでいる場合は、s.modeを2度押しするとSACD層が読み込まれます。
理屈テキには以下あたりを

http://www.phileweb.com/magazine/audio-course/ar …

たぶん他の、SACDプレーヤーも似たような仕組みなのではと思います。

お礼日時:2013/10/04 12:44

私は、クラシックを聴き始めたのも、オーディオ歴も、いずれも30~40年なのですが、お訊ねのSACDとCDの音質の差は質問者さんと同様、分かりませんね。



聴く音楽は、若い頃はご多分に漏れず迫力あるフルオーケストラが多く(交響曲、管弦楽曲、ロマン派の協奏曲等)、ドイツ、オーストリア、ロシアなど所謂、伝統を踏襲した正統的な演奏家の名盤が主でした。

やがて、歳を重ねると精神性を重視し、内面へと向かう音楽に趣向が変わり小編成の室内楽(室内合奏、カルテット、トリオ、ソナタ)や器楽(ピアノ、ヴァイオリン)、声楽(リート、宗教曲)に傾倒していきました。尚、オペラもたまに聴きます。

オーディオも当時はレコードやFM、カセットやオープンリールといったアナログ全盛の時代でした。

そして、CDへと移り変わりました。最初はカートリッジを替える楽しみも無く明確で硬質な音に戸惑いましたが、やがて、鮮明さに柔らかさも加わってきた音質と何より取扱いのし易さ、デジタルならではの何度聴いても劣化しない等々でいつのまにか何のためらいもなく今日まで受容し続けています。

私自身、弦楽器を弾くので楽器の個体差(製作国・製作者・製作年代が重要)や使用する弦、そして楽器同様に重要な弓による微妙な音質の差があるということ等から、全般的に「音」の違いというものについて少しは分かるつもりでいます。

でも、表記の高度なエレクトロニクスによる記録媒体の違いはそこまで分かりません・・・

ただ、自身の愚耳をして思うのは普通の装置で普通のCDを聴いていれば音楽の真髄は十分に汲み取れます。

オーディオはとても趣味性の強いものですから(モニター的な聴き方以外は自己満足や自己陶酔の世界!)、わずかな音の差に数万~数十万単位の金額が加算されます。メーカーも製品のラインナップを順番に挙げていくのに様々な付加価値(上手にオーナーの購入心をくすぐる術)を段階的に付けるのですね。

拝見して、お持ちのセットで十分でしょう。(ちなみに現在、私の装置は値段的には幾分上ですが、何よりも音楽第一で聴くぶんには大差ないかと・・・一応、現在主に聴いているセットは、CDプレーヤー:パイオニアのレガートリンクコンバーション・ターンテーブル式、プリメインアンプ:ラックスマンのL-505uX、スピーカー:タンノイ同軸型、B&W 16cm2WAYなど)

結論は、SACDとCDの差なんて聴き分けることに神経を使うより、一曲でも多く様々な作曲家のそれこそ多種にわたるジャンルの曲や同じ曲でも演奏家(オケ、指揮者、ソリスト)の違いによる多様な音楽表現の醍醐味を若いうちから存分に聴かれた方がいいかと・・・それには普通のCD、特に歴史的名演は廉価盤で十分です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
参考になりました。少しゆっくり目に考えてみます。ちょっと焦りすぎていたかも。

お礼日時:2013/10/03 07:50

パソコンに取り込んで波形表示ソフトなどで比較してみてはいかが?



買う前に、それなりの機器が視聴できるショップにCD持って行って高級オーディオで視聴させてもらったらどうですか?
近くにあればいいのですが。
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この回答へのお礼

かなり田舎(四国です)に住んでいるので、近くに高級品を試聴できるショップはないです。大阪に行く機会にでもということになります。
SACDは、パソコンに取り込めるんでしょうか?

お礼日時:2013/10/02 23:03

こんにちは


#11の補足です。
>>>その他いろいろ聴きました
>
> その他の中に、割と最近のものも入っています。
>ヤンソンス&コンセルトヘボウの一連のマーラー(2005-2010あたりの録音)
>デ・ワールトのオランダ放送フィルとのラフマニノフ(2001-2003)など。
>いずれもSACD ハイブリッド、でもやはり差は聞き取れませんでした。
 なるほど…(^^;
 録音芸術って生音に近づけるか音楽芸術よりの演出を入れるかの企画時の選択で全然違ったものなりまする。
 なのでとっても音源選びが難しいです(;_;)
 質問者さんが「聴きたい音楽」で「SACDの良さが判る」音源はあるのか無いのか?
 そういった意味で今一番、質問者さんに必要な情報は、「CDと比べてSACDらしさがわかる音源は何か?」かもしれませんねぇ(-。-;
 ここは沢山の識者の方が助言をくださるので好みを提示してくだされば、その方面の助言もきっとあるでしょう(^^)

 それと試聴は、生の楽器が出す音量をマックスとして、お手持ちのシステムがまともな音になるまでボリュームを下げた状態(=妥協)で聴きましょう。
 生音が出す音量と同じ大きさの音を違和感なく出せるシステムは、すばらしく優秀だと思いまするm(^^;m

P.S.
 あるオーディオ誌で「この録音はいいね!」となっている目録が下記にありますので、何かのご参考まで
http://www.sa-cdlab.com/select/steam/steam.html
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この回答へのお礼

>>それと試聴は、生の楽器が出す音量をマックスとして、お手持ちのシステムがまともな音になるまでボリュームを下げた状態(=妥協)で聴きましょう。
>>生音が出す音量と同じ大きさの音を違和感なく出せるシステムは、すばらしく優秀だと思いまするm(^^;m

そういう視点はありませんでした。なるほど。
あと、目録も読みました。参考にします。

お礼日時:2013/10/02 23:14

>>「標準純音聴力検査」とありますね。

周波数が書かれた表もありますが、一番左が125Hz,一番右が8000Hzです。それより高音は調べてないみたいです。

この検査は会話等の実用的な聴取能力の検査であることと、聞こえるか聞こえないかという程度の検査で、どの程度かというレベルは調べないですね。YESかNOかだけです。

オーディオの音域は低音は20Hz以下から高音は大体20kHzですが、8000Hzより上は倍音ばかりで元の楽器の音域ではないのですが、これが音質の微妙な差をつけるといわれています。

CDは20kHzまでまともにでないというのは間違いで、測定上のひずみ率でも20kHzまではほとんどフラットに出ます。
唯それよりも上はスパッと出なくなります。
マニアの間ではその高域成分が出ないので音が悪いと言われるのですが、基音だろうと倍音だろうと聞こえないのは同じことです。
私のように15kHzまでしか聞こえない者には100kHzまで倍音が入っていてもそれは全く検知できないのです。
そして普通の人はその限界が20kHzだというのが定説です。

これが写真であれば紫よりも高い周波数は紫外線ですが、紫外線をよくとらえるカメラのほうが良いとは言わないですね。紫外線はかえって写真に害をすることもありますね。
20kHzより上はこの紫外線と同じようなものだと思いますが。

これを冷静に論じたサイトがあります。
一度ご覧になってから装置を決められてもよいと思います。
でも
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/Audio.h …
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この回答へのお礼

読み終わりました。
ある程度までは理解できたつもりです。少し頭を冷やして考えてみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/10/02 23:16

>> 当方としては、是非是非、SACDとCDの差を聞き分けたいのですが。

//

それが目標なのであれば、

1. 良い機器を買って下さい。
2. 頑張ってトレーニングして下さい。
3. 違いの分かるディスクを探して下さい。

・・・という答えになります。

1.
お持ちの機器は、「オーディオが趣味でない人」からすれば上等であり、高音質と言えますが、「オーディオが趣味」というカテゴリの中では、むしろ入門クラスと呼ばれるものです。

決して、高いから良いとは言いません。しかし、(もし違うなら大変申し訳ないのですが)お持ちの機器は「雑誌などで入門用として頻繁に紹介されている機器」であり、それを見て購入したのではありませんか?

率直に言って、私にはKEFもMarantzも、到底良い音とは思えません。同じ予算で揃えるにしても、まず候補には挙がらないメーカーです。「KEFやMarantzの音が悪い」という意味ではなく、「私が良いと思う音(好きな音)とは全く違う」ということです。

食べ物でも、「本当に好きな味」というのは人それぞれです。あらゆる(少なくとも足を棒にして探しまわれる範囲での)メーカーの中で、あなたにとってのベストがKEFであり、Marantzであるなら、全く問題はありません。そうではなく、「どかかの誰かが良いと言っていたから買った」のであれば、ベストではない可能性の方が遥かに高いでしょう。そのような機器で「聞き比べ」をしようと思っても、上手くいかなくて当然です。

2.
医学的・身体的な意味での「聴力」は、あまり問題ではありません。聴力に問題を抱えつつ、優れた作品を残した作曲家は、過去にも現在にもいます。聴力が良いに越したことはありませんが、耳鼻科での検査結果が音楽やオーディオにおける「センス」に直結する訳ではありません。

センス、すなわち音感は、トレーニングによって鍛えることが可能です。クラシック音楽に造詣が深いのはもちろん良いことですが、ポピュラー音楽出身の人でも、非常に優れた音感を持つ人は少なくありません。「クラシックをたくさん聴けば良い」というのは、ナンセンスです。

敢えてお勧めのトレーニング方法を挙げるなら、「歌が上手くなること」でしょう。声は、人間が獲得した「楽器」の中で最も原始的なものであり、道具を使わない分、よりダイレクトに響きを捕らえることができ、またその必要があります(ちなみに、楽器の演奏が上手い人は、たいてい歌も上手です。歌はド下手だけど楽器はピカイチという人は、むしろ少数派でしょう。ついでに、音大で器楽科や作曲科に進んでも、ソルフェージュという一種の歌の科目が必修になっていることが多いです。そのくらい、歌は音楽の基本です)。

あくまでセンスの問題なので、特別な音楽的背景がない人でもスジの良い人もいれば、音大卒という割に(技術はともかく)あまり良いとは思えない人もいます。どのくらいの期間で身に付くかは、人それぞれです。

いずれにせよ、引きこもってオーディオを突き回しているよりは、楽器なり歌なりが上手い友達を作った方が良いでしょう。

3.
今日のCDは、制作・再生いずれの段階でもかなり低ノイズになっている一方、SACDにはSACDなりのノイズがあるので、あまり「原理的にどちらが高音質か」を議論しても実益がありません。実際のところ、劇的な違いはないことの方が多いでしょうし、SACDがCD並というのは困りますが、「CDがSACD並に良い」のであれば、むしろ良心的とも言えます。

CD層とSACD層とで劇的に音質が違うのは、かえって作為的なものを感じることさえありますが、「聞き比べることが目的」なのであれば、それでも問題ないでしょう。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。勉強になりました。

確かに自分にとってのベストが今の機器というわけではありません。試聴できる機会がほとんどなく(ゼロではない)、その中で、雑誌などの知名度などで適当に決めたものです(他のメーカーも含め、試聴経験が非常に少ないです)。

「歌」ですか。そうですね。私の場合、その辺に問題有りかもしれません。

お礼日時:2013/10/02 16:42

SACDとCDの違い以前に、マスターの問題でしょうね。



クレンペラーやバルビローリの時代は当然アナログ録音で、ドルビーNRもありませんでしたから、マスター自体が盛大なヒスノイズ(テープノイズ)を含んでいました。

CDは開発当時、SN比がよいというのが謳い文句の一つでしたから、現在でも古い音源をCD化する場合、レコード会社はNoNoise, CeDarなどというノイズ・リダクション・プロセスを使ってマスターのノイズを徹底的に削除します。SACDでも、それは変わりません。シューシューというテープノイズが残っていると、営業サイドから苦情が出るらしいです。

しかしどんなノイズ・リダクションも、微細な音楽信号とノイズとを完璧に識別できるほど鋭敏ではないんですね。このためCDやSACDに復刻された古い音源は、ノイズと一緒にサウンドの微妙なニュアンスを削り落とされ、ほぼ例外なくLPよりものっぺりとした味気ない音質になっています。

いわゆる音楽評論家の連中は、SACDによってLP時代の音が蘇った、などと書いてますけどね。彼らの生活が掛かってますから。

5.6MHz/1bitサンプリングなど最新の規格で録音された音源なら、CDとSACDの差はご使用の装置でも違いが分かると思いますが、古い音源では上記のようにマスターそのものの音質が人為的に劣化させられているので、SACDは宝の持ち腐れ、といったところでしょう。
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この回答へのお礼

>>ほぼ例外なくLPよりものっぺりとした味気ない音質になっています。
よく聞く話ですが、
残念ながら、LPは一度も聴いたことがありません。
今後発売のSACDの方が可能性はあるということでしょうか。

お礼日時:2013/10/02 16:27

こんにちは


>EMIのクレンペラーのハイブリッド版(モーツァルト、マーラーなど)、エソテリックのバルビローリのブラームスなど、その他いろいろ聴きました。
 メインに上げられた曲のソースは古すぎませんか?
 最新の方式を比較したいならソースも最新の方式で録音&制作された現在の演奏者のもので試された方がよろしいのではないかと(^^;
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この回答へのお礼

>>EMIのクレンペラーのハイブリッド版(モーツァルト、マーラーなど)、エソテリックのバルビローリのブラームスなど

とりあえず、好きな演奏を出しました。

>>その他いろいろ聴きました

その他の中に、割と最近のものも入っています。
ヤンソンス&コンセルトヘボウの一連のマーラー(2005-2010あたりの録音)
デ・ワールトのオランダ放送フィルとのラフマニノフ(2001-2003)など。
いずれもSACD ハイブリッド、でもやはり差は聞き取れませんでした。

お礼日時:2013/10/02 16:10

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