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日本刀はよく切れる、いや、切れない、この議論はよく聞きます。でも実戦ではどうでしょうか?私は日本刀はそんなに切れないし、すごい切れ味も必要ないと思います。

というのも、よく切れる、と言っても実戦は相手も動くし、攻撃してきます。練習でよく切れる、と言ってもそれは、相手が攻撃しない、動かないものに対して、十分な時間や体制から斬れるからです。

もし、相手が攻撃してくる状態で相手を斬れるか?と言ったら相当難しいと思います。剣道だって、簡単に打ち合えるのは、竹刀だからで、もし、真剣で勝負だ、といったら怖くて同じような打ち込みは絶対できません。

自分が実戦で刀を使うなら、切れ味より丈夫さを選びます。刀が折れたり曲がったりしたら一巻の終わりです。切れ味はほどほどでよいと感じます。据え物切りなら切れ味中心でいいですが、実戦では丈夫さ中心じゃないと、怖くて戦えません。

動く敵、攻撃する相手に刃筋を立てて斬る、物打ちできるなんて無理です。だから、切れる、切れないことはそこまで重要ではない。普通で十分。ただし、折れた曲がったというのは実戦では自分の死を意味しますから、丈夫なことこと、もっとも大切なポイントだと思うのですが、どう思われますか?

A 回答 (24件中11~20件)

相手の首をはねるのに日本刀をつかったでしょ?


だから斬れなきゃ意味が無い

この回答への補足

>相手の首をはねるのに日本刀をつかったでしょ?

  罪人の首をはねるのは、相手が動かず、斬りやすい位置に座らせて
  上から体重をかけるように、十分な体制で「斬る」形です。

  実戦では、そうはいきません。
  また、相手の首をはねる、といっても

  倒した相手の首を斬る、これはできても
  動いて反抗する人間の首を刎ねられますかね?
  普通は無理でしょう。また、必要もないですよ。

  頸動脈が切られれば、1分もたたないで失神しますよ。戦場では
  まず、そのまま絶命します。病院に担ぎ込むということはできません。
  ですので、戦闘では、一撃で首を刎ねることができることは
  武器としては、あまり重要ではない、ということになります。

   
  
   

補足日時:2014/03/22 08:22
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全く、質問者様の?を持っていました。


皆さんからの意見で、なるほど~です。

でも、大好きな『暴れん坊将軍や、水戸黄門』の立場が・・・
所詮、昭和が作ったドラマですけどね。

戦国時代から江戸時代への、日本刀の変化は、初めて知りました。
勉強させていただきました。
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切れ味は実戦に於いて必要無い機能で有ったと思います。



恐らく実戦で刀と刀が”ガチン”と斬り合いで当たれば刃こぼれしたはずです。
機能としては突く(刺す)ということが有効な攻撃でしたでしょうから
先端の鋭利さは必要で有ったと思います。
後は、刀としての丈夫さはもちろん(突き続けるために)ですが、
軽さも必要だったでしょうし、自分に合った長さも
大切なポイントで有ったと思います。

足軽レベルは常時刀を持って無く御貸刀制度を利用し、つまり刀を戦の前に
借りていた戦闘員も居た訳ですから切れ味に拘ったとは思えません。

切れ味は上級クラスの武将などが平時に自身の装着や贈呈用として取り扱った際や、
近代に於いての美術品としての機能で有り実戦での意味合いはほとんど無いと考えます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

 私もそう思います。戦場では鋭い切れ味は、あまりいらない。
 だから刃挽きもする。鋭い切れ味は、先端を薄く鋭くしなければ得られない。
 すると、刃が持たない。欠けてしまう。

 刃が欠けるより、切れ味に妥協したほうがよほどまし。

 日本刀は切れる、というご意見が強くありますが、
 切れるということは、鋭く薄く研ぐことで、それは反面、脆くなることです。

 実戦では切れ味重視はとても危険で、命を託す場合は、
 まあ、普通はやらないと思いますね。
 

お礼日時:2014/03/22 16:24

>ただ、切れ味は研ぎによって多くが決まります。

西洋の刀だって
よーく研げば切れ味は優れます。

その通りです。

ただし刃持ちが悪くなります。

西洋刀と比した場合、この点で日本刀が有利です。

>確かに日本刀は優秀だと思います。
ただ、特別か?というとそうでもない気がします。

その通りだと思います。

日本刀は日本刀の形としては世界最高の刀剣ですが、刺身を作るには刺身包丁に適いません。

道具は用途次第です。

>鍛造の発達で、粒子が微細化し、叩く作業=鍛えるは粒子の微細化につながり
切れ味アップはすると思いますが、ただ、それは細かいものを鋭く斬る場合じゃない
かと思います。刀の場合は、粒子の微細化はそんなに必要でしょうか?

と言うか、日本では鍛造以外の方法が取れませんでした。

溶鉄にする事が出来なかったので、「和釘」は釘一本から鍛造でした。

必要・不必要以前にそれしか手段が無かったのですね。

「ギリギリの切れ味が絶対に戦闘に必要か?」と聞かれれば、必ずしも必要ではないと私は思います。

しかし「要らないか?」と聞かれれば、必要に決まっていると私は答えます。

“桜田門外の変”“池田屋事件”等の跡で「手指」が其処此処に落ちていたと言われています。

実際の戦闘では、先ずは対手の戦闘力をそぎ落とす事が行われた事に成り、いきなり一刀両断という時代劇でのステレオタイプの攻撃だけでは無かった事が推察されます。

切れ味が悪ければ「叩く」攻撃になってしまい、手指の切断と言う現象は起きません。

>切れ味は、日本刀が一番というのは、よく言われますが、本当はどうか?という気もしますね。

大切な事は切れ味と刃持ちの両立を高レベルで実現しているという事です。

それは鍛造技術と研ぎの技術が支えています。

日本刀の研ぎは「ハマグリ刃」と呼ばれる研ぎ方で研がれます。

これが刃持ちの良さを更に高めます。

しかし鍛造の欠点もあり、鍔元から一~二センチの位置が鍛造で最も引き伸ばされている箇所であり、ここが一番もろい部分です。

つまり時代劇のような鍔迫り合いは、実は刀には相当な負担になります。

しなかったと言う事は無いでしょうが、それ以前に実戦でそこまで間合いが近づく等は頻繁に起きたとは考え辛いです。
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この回答へのお礼

 >>私は日本刀が切れ味では世界一だと言っているだけで、どんな武器を相手にも勝てる等とマンガの如き発言はしていませんよ?

別の言い方にしましょう、伝統的な製法での日本製の刃物は世界一の切れ味と丈夫さのバランスを誇っています、と。


 これは、ある程度納得できます。現代でも日本の刃物は素晴らしいですからね。

 でも、日本刀がそれほど素晴らしいか?というと?が付きますね。
 新刀以降の武器としての有効性は、どうかな・・・?と思います。

 日本刀の複合構造だって、有効性からみると怪しいもんです。
 日本刀は優秀だとは、思いますが、そんなに特別かな?と思うのです。

お礼日時:2014/03/23 17:15

実戦の状況により求められる要求が変わってくると思います。


戦場での乱戦なら切れ味よりも耐久性が求められるので、質問者様の言うとおり頑強な刀の方が良いでしょう。
一対一のような状況では切れ味の方が優先されると思われます。
私たち現代人は実際の実戦を目にしたことはほぼ無く、漫画や映画の殺陣から情報を得て剣術(実戦)を想定していると思いますが、実際の斬り合いとはかけ離れたものをイメージしているのではないでしょうか?

とりあえず、一対一の戦いですが、
まず、斬り合いで一撃必殺・一刀両断、などで勝敗が決まることは少なく、戦っている方もそれを狙ってはいません。
手傷を負わせて、弱らせる・恐怖心を抱かせて心を折る・失血死をねらう。
このあたりがメインの戦法です。
抜刀術・居合い術でもそうですが、最初の一撃は敵の手先・つま先・鼻先を切りつけます。
そこで怯んだら止めの追撃を掛けます。
(試し切りではなく演舞を見ていただければよくわかると思います)


https://www.youtube.com/watch?v=6L_jGZbbAqI

ここで重要なのは、最初の一撃を力任せに振ってしまうと体が流れ、自分の体勢が崩れて敵に隙を見せてしまうことです。
そこで一撃目は力よりも速さを優先させ、軽く振ります。
この場合、切れ味が良い方が有効であり、同じ力であっても皮膚のより深いところまで切り裂けて、多量の出血を促す切れ味の鋭い刀の方が用途に合っています。
また、実戦では剣道のように、面・小手・胴を狙うのではなく、主に手足の内側(気を付けの姿勢で体の方に面を向ける手足の部分)を狙います。
(首の頚動脈も狙いますが、防御が堅いので狙いにくい)
この部分は太い血管が多く、筋肉も薄いので、2~3センチの深さの傷を負わすことが出来れば大量の出血をさせる事が出来ます。
手首の内側などなら1センチの深さの傷で一分も掛からないくらいで意識を失わせることが出来ます。
(実戦の緊張と興奮で脈拍も血圧も上がっているので出血しやすい)
手足の付け根の方にある、より太い血管を切ることが出来れば、さらに短い時間で敵を戦闘不能にすることが出来ます。
この場合も、強く踏み込んで力任せに振ると姿勢を崩し隙が生まれますので、手先だけで軽く振る方が戦法としては適しています。
この場合も同じ様に、同じ力でより深く切ることが出来る切れ味の良い刀の方が用途に合っています。
実戦では、力をこめて思い切り打ち込むような事は、ほぼしないのです。
逆に軽く振って、軽く当たった刃が大きな効果を生む(良く切れる)刃の方が適しているのです。

次に、映画や漫画などでよくある、刃で刀を受け止めるという様な事は実戦では出来る限りやりません。
実戦では鎬を使い相手の刀を払う(軌道をそらす)のがメインの防御方です。
刀が切れ味を優先したために、刃の硬度を上がり、脆くなって受けに向いていない事は刀匠も侍も百も承知なのです。
ですので実戦では刃こぼれを極力避けるように戦います。

最後に槍との違いですが、上記に書いたように刀は相手の急所(手足の内側)を狙って使うものです。
力任せに大雑把に振り回して相手にダメージを与えるものではありません。
槍は重く長いために取り回しが鈍重で、急所を狙うのが難しいため、力任せに叩きつけたり、振り回したりした方がより効果的に使えるので、切れ味を優先するより、力任せの攻撃に耐えるために頑強さの方が優先されるのです。
目的・用途が違うものなので、求められている性能が違います。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。
 
 実戦というのは、かなり想像と違う、と思います。

 幕末の刀の使われ方だって、テレビ番組とは違います。
 なにも、正々堂々戦う必要ないですからね。
 正々堂々戦えば、自分も危ないですから。

 不意打ち、だまし討ち、奇襲、そこで、刀が使えるか?という話ですね。
 

 日本刀が優れているのは、間違いなく携帯性です。
 幕末に槍もって歩いていたら、不審者だととがめられますが
 日本刀では、別に問題ありません。

 急に人を襲うのに、とても便利だったと思います。

 ただ、やはり戦えば当たり前ですが、必ず日本刀痛みます。
 特別なわけではありませんが。

 でも切れ味追及は、刀を硬くする。(硬いと鋭く研げる)
 鋭く研げれば、薄くもなり、薄くて硬い刀は当然脆くなるし、耐久性に劣る。

 新刀以降、玉鋼を使用して硬くした刀は、武器としての耐久性は?という
 ことになった気がしますね。

 日本刀信奉者は、日本刀が世界で一番切れ味がいい、といいますが
 切れ味追及は両刃の剣で耐久性が犠牲になります。武器として考えた場合、
 切れ味ばっかり言うのはどうかな?という気がしてなりません。


  http://ohmura-study.net/009.html

お礼日時:2014/03/23 17:05

>新刀以降の武器としての有効性は、どうかな・・・?と思います。



古刀は認めていただけているのでしょうか。

古刀の鉄質は現在でも再現が出来ていない、研究途上の物ですから、面白い物ですね。

一口に刀と言っても、名刀・業物から数打ちまでランクはピンきりです。

そこまで話を広げるのであれば、一本一本を丁寧に調査・検査していかなければ答は出ないのではないでしょうか?

日本刀を名乗るレベルに無い物を弁護する気は、当然に私にはありませんが、日本刀の評価は私が決める物では無いと言う事も理解しています。

>日本刀の複合構造だって、有効性からみると怪しいもんです。
日本刀は優秀だとは、思いますが、そんなに特別かな?と思うのです。

さぁ~・・・・

これは複合構造の和包丁を使っておられる包丁人の方々に聞かれるのが、一番ではないでしょうか?

現在では流石に人切り包丁を振り回す方は見られませんから、私も答を明確には提示出来ません。

あくまで、物理上で導き出される考察を書き込む以外には出来る事はありません。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。
 
 やはり、硬さと脆さは同一のもの、というのが考えにありまして
 玉鋼で作った日本刀は、やはり硬すぎるという気がします。
 (実戦にはですよ)

 今、日本刀と同じ方法で作った、とよく言われる本焼き包丁は
 硬いので、薄く、切れ味鋭く研げますが、反面、落としたら割れてしまうほど
 繊細です。おまけに硬いので簡単に研げないので、性能を出すのは大変です。
 板前の人は毎日、研いでいます。

 これが日本刀だったら困ります。切れ味は鋭いけど、折れてしまったら
 話になりません。(でも、硬いので研ぐのもたいへんです)

 本焼き包丁は、複合構造ではありません。土盛りで焼き入れ時間の差を利用して
 硬度に差をつけます。包丁の世界では、複合構造の包丁は、格としてはかなり
 本焼き包丁に劣ります。

 複合構造の包丁は、真ん中のハガネの切れ味を、軟鉄かステンレスで挟んで
 錆びないこと、研ぎやすいことを目的にしているので、根本的に日本刀の複合構造とは
 意味が違います。

 古刀は複合構造ではなく、丸鍛えだった可能性が高く、均一な材質にできないことが
 有利に働いて、しなやかに切れたのではないかと思います。

 硬さ鋭さの追求は、脆さを生んで、刃が欠ける、脆くなる現象を生みます。
 おそらくHRCで比べれば、古刀は新刀におよばないでしょうが、刃はかけず、折れない
 (刃がまくれ、曲がることがあっても)。しなやかに斬れる。

 日本刀の切れ味追及は、私は危険だと思います。それは、脆さと表裏一体だと思うからです。
 実戦の時には、切れ味よりは丈夫さこそ重要じゃないかと思うんですがね。
 

お礼日時:2014/03/23 22:47

>やはり、硬さと脆さは同一のもの、というのが考えにありまして


玉鋼で作った日本刀は、やはり硬すぎるという気がします。(実戦にはですよ)

成る程、そこを言うのであれば、刃に鋼を使用する日本刀は確かに切れ味の追及に走り過ぎていると言えると思います。

>板前の人は毎日、研いでいます。

・・・すいません。

刃物を扱う者としては、研ぐのが普通だと信じきっていました。

>これが日本刀だったら困ります。切れ味は鋭いけど、折れてしまったら
話になりません。(でも、硬いので研ぐのもたいへんです)

確かに日本刀は素人が研げるレベルの物では無く、研ぎ師が存在します。

しかし毎日も研ぎません。

刃持ちの良さのメリットは、研げない戦闘時にも切れ味が持続する事にあると思います。

>本焼き包丁は、複合構造ではありません。土盛りで焼き入れ時間の差を利用して
硬度に差をつけます。包丁の世界では、複合構造の包丁は、格としてはかなり
本焼き包丁に劣ります。

劣ると言うのは知りませんでした。

勉強してきます。

>複合構造の包丁は、真ん中のハガネの切れ味を、軟鉄かステンレスで挟んで
錆びないこと、研ぎやすいことを目的にしているので、根本的に日本刀の複合構造とは
意味が違います。

????すみません、私の理解力が無いのでしょうか?判りません・・・・

人切り包丁としての(衝撃に対する)粘りを必要としていないと言う意味でしょうか?

>古刀は複合構造ではなく、丸鍛えだった可能性が高く、均一な材質にできないことが
有利に働いて、しなやかに切れたのではないかと思います。

これはまったく同意出来ません。(別に反対でもないですが)

とは言え、これからの研究次第ですので、ここで議論する事は無意味でしょう。

古刀が優れていると言う事実の解明はこれからですから。

>硬さ鋭さの追求は、脆さを生んで、刃が欠ける、脆くなる現象を生みます。
おそらくHRCで比べれば、古刀は新刀におよばないでしょうが、刃はかけず、折れない
(刃がまくれ、曲がることがあっても)。しなやかに斬れる
日本刀の切れ味追及は、私は危険だと思います。それは、脆さと表裏一体だと思うからです。
実戦の時には、切れ味よりは丈夫さこそ重要じゃないかと思うんですがね

ここいら辺りは設計思想ですよね。

私も切れ味を求め過ぎて、余りにも理想論(一撃必殺)に偏りすぎていると思います。

日本刀は理想を求めた面を否めませんし、だからこそ美しいとも思います。


・・・ただそもそも、実戦での有効な兵器はロングレンジ攻撃の出来る武器なんですよね・・・・

日本刀を実戦で使ったのは江戸期と幕末で、相手も日本刀ですし・・・

普通に比べたら、戦場の兵器としては大概の兵器に負けると思いますよ。

だから、(切れ味云々以前に)戦国期には使われなかったのだから。


ハンドナイフの老舗のブランドのオピネルが調度、粘りの丈夫さを実現しているナイフですよね。

刃は柔らかく曲がっても折れず、刃持ちは悪いがタッチアップもホーニングも時間は掛からない。

タフさでハンドナイフのシェアを確実に確立しています。

しかしウルナイフのように、硬い食材は切れませんが。

結局、用法次第ですよね。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。

 日本刀は、複合鋼材であっても、芯がやわらかく、周りは硬い。
 土盛りして、焼き入れの時間差で硬度の差をつけ(反りもそこでできる)
 土盛りの場所が、刃紋となる。材料の境目ではない。

 刃に対する衝撃は、芯の柔らかさと、硬度差をつけて柔らかい部分が
 受け止める。

 本焼き包丁は、ハガネのみ。芯は入れない。土盛りして
 焼き入れの時間差で、硬度の差をつける。切れ味重視だが
 当然、芯に柔らかさはないので、衝撃には弱くなる。

 複合鋼材の包丁は、刃先から峰に沿って、中心にハガネ=硬い部分をいれる。
 (片刃だったら中心じゃありませんが)周りは軟鉄かステンレス。焼きが入らず
 硬くならない。

 本焼き包丁は、研ぐのは大変です。日本刀だって、研ぐのは大変です。
 複合構造の包丁は、硬い部分が刃先だけだから研ぐのは楽です。

 実用を考えてみると、刃物は研ぐのは当たり前、研がないと切れません。
 硬いほうが刃持ちはいい(こすれに対してですよ。摩耗はしなくなります。
 衝撃には弱くなります)でも、柔らかいほうが、簡単に研げて、刃も簡単につく。

 本焼き包丁は素人が使うものではありません。手入れ、研ぎが大変だからです。

 日本刀も、実戦で使うなら、あべこべ硬さを落として、研ぎやすくするというのも
 選択肢として有だった気がしますが、あまりそういう話を聞きません。

 やはり、日本刀は実戦ではあまり使われない、最終的な護身とか、象徴という
 話だから、切れ味重視になっていったんでしょうかね。

お礼日時:2014/03/24 06:02

相対的な問題じゃないですか?外国の刀剣との比較で。



武器として使う刃物は折れないことが最重要で、次に曲がらない、良く切れるは最後です。

折れないために諸外国の刀剣はぜんぜんきれないんだけど、それらと比べれば日本刀は恐ろしいほど良く切れるということだと思います。世界標準で考えると刀剣としては恐ろしくよく切れる。

「普通で充分」と日本人が刃物に対して期待するレベルの「普通」に、外国の刀剣は全く達していません。ノーズRでいえば数十ミクロン以上、刃角度は40度以上、硬度はHRC50前後といったものだと思います。斧みたいな感じ。
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この回答へのお礼

 いつもご回答ありがとうございます。

 また、PASTORIUSさんが表れてくるのを期待していました。

 いつもながら、冷静沈着な分析、ごもっともです。

 確かに外国の刀剣は切れないのでしょう。

お礼日時:2014/03/24 22:22

あぁ、すいません。



>錆びないこと、研ぎやすいことを目的にしているので、根本的に日本刀の複合構造とは
意味が違います

ここで日本刀と「違う」と言う事について、疑問符を投げ掛けたのです。

和包丁も各職種、調理素材、地方によって、デザイン・用途は千差万別なので一概には言えませんが、複合構造の真髄は刀も包丁も「粘り」であるので、疑問符をつけたのです。

高硬度を誇る、本焼製の出刃包丁なんて無いですよね。

本焼包丁の真髄は純粋な「切れ味」なので、刺身包丁などで利用される技術です。

格が違うという意味は、製造技術の難度で仰っていたのですね。

すいません、値段の事は今回はじめて知りました、流石に刺身包丁の値段を気にした事が無かった物で。

製造技術で格を決めるのならば、日本刀は文句なしの世界一になってしまいます。(いや、それで正しいんですけどw)

要は用途・用法ですからね。


日本刀は焼入れで高硬度を誇り、更に鉈と同様の粘りを持っており、実戦での衝撃にも耐えうるというスーパーな刃物であるのは間違いありません。

しかし江戸期の日本の様に、剣技が武士(支配階級・職業戦士)の表芸だった民族は日本以外に私は知らないんですよ。

仮にハンドソードレベルの世界の剣を集めて、真剣御前試合でも行った場合、日本刀が何処まで行くかと想像すると面白いですが、剣を主力とした時代や国は欧州にもアジアにも無いのですよね。

ですから比較対象が無いと言った方がよく、むしろ此処まで「剣」に拘って磨き続けた日本刀は正に「東洋の神秘」なのではないでしょうか。


世界の剣は多くが盾とセットですので、打ち合う事を前提に作られており、折れやすい高硬度を求めず、また技術もありませんでした。

だからメイスやフレイル等の打撃武器が生まれる余地があって、「パイク」などが現れるまで実戦に投入された訳です。

しかしこれに対し、実際の南北朝の時代の倭寇での戦闘では、日本の刀剣は中朝の手盾の防御を物ともしなかったようです。

これは古刀の例になりますが、相手も古い時代の武器ですので、やはり日本刀のレベルの高さを物語る物の一つでしょう。

ちなみにこの時代は槍はまだ無く、近接攻撃武器は薙刀か刀です。

日本の鍛造技術の高さを物語っており、また日本刀が「切れる」事を証明している事象でしょう。


以上から考えられる事は、日本刀の性能は疑いの余地はありません、と言うよりも鍛造技術が高いという言い方が正しいでしょうか。

ただし高度な製造技術と高度な運用法は、大量生産や大規模編隊の実現には不向きです。(実際、質の劣る「数打ち」が通常に出回る刀でした)

つまり「軍隊」で「歴史上」、主力兵器として活用された事は無いという事で、個人の護身的な兵器としては最高の一振りと言えるでしょう。
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この回答へのお礼

 >>高硬度を誇る、本焼製の出刃包丁なんて無いですよね。

 これが、いっぱいあるんですよ。
 検索すると山ほど出てきます。

 出刃包丁のような荒い使い方をするのに、本焼きは必要か?
 耐久性はどうか?というと、ちょっと疑問を感じます。

 じゃなければ、腕が相当いい人が使うんでしょうね。
 刃筋をきちんと立てて、こじったりしないで使えるわけですから。

 なんとなく、刺身包丁なら本焼きの意義は感じますが
 出刃包丁は、本焼きはマッチしないように思えます。

 なんとなく、日本刀もある意味、趣味でつくっている、
 荒い使い方なのに、高硬度すぎないの?と思います。

 出刃を本焼きで作る、この例えが、まさに日本刀だなあ・・と思います。

お礼日時:2014/03/24 22:29

>これが、いっぱいあるんですよ。


検索すると山ほど出てきます。

出てきました。

びっくりです。

完全なオーバースペックですよねw

一種の信仰を感じます。

高い物ほど良い物だ的な。

>なんとなく、日本刀もある意味、趣味でつくっている、
荒い使い方なのに、高硬度すぎないの?と思います。

限界を求めているという点で、そうだと思います。

>出刃を本焼きで作る、この例えが、まさに日本刀だなあ・・と思います。

正直片刃の出刃を本焼で作っても、メリットは無さそうです。

「用の美」ではなく、「需要と供給」の果ての贅沢の産物なのでしょうね。


ただ、兵器の概念と言うのは単純ではないので、一言でどちらが上とか下とかは言えません。

例えば野戦では「槍」が歩兵の強力な装備の一つですが、城攻めの屋敷内では取り回しが利かないので不利になります。

また、同火力を有している二者が対峙した場合、「一斉射撃」か「精密射撃」のどちらが優れているかは、状況次第でしょう。

まぁ、日本刀に関しての優秀さは誰も文句のつけようが無いのは間違いないですが、選択肢が、「切れ味」オンリーなのは確かに一種の信仰があるのは間違いないでしょうね。

ただ、剣術自体が「一撃必殺」や「後の先」などを目標にしていますから、初太刀での決定力を求めた果ての形なので、用法・用途としては、やはり日本刀は最適だとしか言えないのではないでしょうかねぇ・・・

過剰適応はしてると思いますが・・・


結局、日本刀の切れ味が必要か不必要か?は状況次第ですよねぇ・・・

仮に日常的に戦闘が起きていて、刀がメインウェポンであったとしたら、最高度の性能の高価な一振りを買うより、ランクの落ちる安い数打ちを十本買いますね、私なら。

しかし日常戦闘が無く、緊急時に備える為であれば、最高の一振りこそを求めるでしょう。
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