A 回答 (1件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.1
- 回答日時:
ニトロ化反応は、系内で生成したニトロニウムイオン(NO2)^+が
求電子剤として働くことで起きる置換反応ですが、
中間体として、水素とニトロニウムがベンゼン環上の一カ所から生えている、
アレーニウムイオン(C6H6-NO2)^+というものが生成します。
ここからプロトンが抜ければニトロ化反応が完成しますが、
このアレーニウムイオンの共鳴構造を描くと、オルト、パラ位に正電荷が
存在するような形が描けます。そこで系内に大量のOH^-が添加された場合、
大部分のアレーニウムイオンは、プロトンが抜ける形でニトロベンゼンになりますが、
一部はベンゼン環上の正電荷部位(オルト、パラ位)へOH^-が求核攻撃&イプソ位の
プロトンの脱離により、ニトロフェノールが生成してしまいます。
ニトロフェノールの生成メカニズムに関しては教科書に載っていませんが、
ニトロ化反応や芳香族化合物の求核・求電子置換反応については
有機化学の教科書には必ず出ています。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報