クラシックを主に聞いています。コンサートにもよく
足を運びます。
さて、いま、オーディオのシステムを見直してハイエンドに
しようと思っています。いろいろ試聴したのですが、
ピアノや管楽器や打楽器は、高級品になれば生の
音に近づきます。これはよいのですが、オーケストラの
ストリングス特に第1バイオリンの音が生と違いすぎます。
その音質だけに注目すると、ハイレゾやSACDの音より
地方の交響楽団の音のほうが数倍良いと思います。
あとの楽器は、やはり超一流の演奏の録音の方がよいと
感じます。また、バイオリンの独奏なども結構オーディオで
うまく再現できるように思います(ハイレゾ)。..
そこで質問なのですが、このように感じているのは
私だけでしょうか?
生のストリングスの音:つやがあってなめらかな音。弦の弾力が感じられる。耳触りがよい。
オーディオのストリングスの音:極端に言うと針金をこすっているような音。
Linnの数百万のシステムでもほかの楽器はよいのですが、ストリングスだけそのように
感じます。
チャイコフスキーの弦楽セレナーデなども典型的な例で、いろいろな録音も聞きますが
生と違いすぎますが、ほかの方の感じ方はどうでしょうか?
No.2
- 回答日時:
>そこで質問なのですが、このように感じているのは私だけでしょうか?
私もそうですよ!
私の System は High-Resolution ではありませんが、Jazz (Piano Bass Drums 等) に合わせた Tuning では Violin 等の Classic 系の再生には向かず、Tone Controller 等の単純な調整機構では対処できないので Pre-Amp' に用いている真空管を別 Maker 型番のものに入れ替えてしまいます。
>生と違いすぎますが、ほかの方の感じ方はどうでしょうか?
私は「Classic 系 (特に Violin や Viola といった大編成の弦楽器群) では Tuning を変えざるを得ない」理由として「『録音状況 (Situation)』と『聴収状況』との相違」にあると思っています。
私は Jazz Quartet で Piano を弾いていた頃の音が Jazz 再生の基準となっていますので、Jazz 再生時には Stage 上の楽器演奏者達と共に Piano 席の位置で聴いたり、大声を出さなくても各楽器演奏者達と会話を交わせるぐらいの位置で音を聴くような音色に調整してしまいます。
この音色は殆どの Jazz Source で Multi Microphone (Track) 録音される録音状況と大差なく、One Point 録音された Source であっても Microphone と各楽器群との位置関係は私が Listening の基準としている「聴衆によって遮られることがなく、楽器との距離も Stage 上に居る時」と大差ない状況になります。
未だ聴いたことはないのですが、多分、Piano Solo の High Resolution 音源ならば「私にとっては感動もの」の音色を呈してくれるのではないかと思っています。
一方、大編成の Classic 音楽 Source となると、私は Stage の上で聴いた経験がなく、常に観客席側の何処かで聴いてきましたので、私にとっての基準音は『他の聴衆に囲まれた』観客席での音になります。
しかし Classic Orchestra の録音は、その殆どが『周囲に遮る物がない』天井から吊り下げられた One Point Microphone で収録となりますので『反響と吸音』状態が観客席で聴いている状態とはまるで異なるものになります。
生の音→『他の聴衆に囲まれているので間接音の多くが聴衆に Block されている』
CD の音→『周囲に遮る物がないので間接音の殆ども収録されている』
これでは CD の音が生の音とは異なってしまうのも当然ですよね。
High Resolution 音源というのは特に高域側の微細な反響 (間接) 音を正確に収録できるように工夫された手法で録音されるもので『Standard CD との相違を強調する』ためにも高域側の Data 量を「聴衆に Block されて減衰した状態」になどしないばかりか返って「敢えて『遮る物などない』非現実的な音響状況のまま」製品化するのではないかという気がします。……私にはそれ以外に Standard CD と High Resolution Source との差別化の手法が思い付きませんので(^_^;)。
おそらく指揮者の方や演奏者の方々であれば High Resolution 音源の方が「生に近い」と感じることでしょうね。
大編成 Classic 音楽の音を「時には運悪く『外れ』の Ticket を手に入れて観客席の後方や左右に大きく寄った席で聴く羽目になる」『他の聴衆に埋もれた状態で聴く』音を基準としている私にとっては Standard CD の再生音でも高域の Data が Straight 過ぎて耳障りとなりますので、高域側は Undershoot 気味にして耳障りな刺激を少なくしながらも刺激音とは感じられない微弱で緩やかな Vibrato 響鳴音は豊かな厚みを持って再生される真空管に挿し替えるというわけです。
真空管だから良いというわけではなく、真空管 (私の場合は 12X7A 型) でも Maker 型番によって高域が刺激的になるものから柔らかくなるものまでたくさんありますので、真剣に聴き込む場合には曲調や楽器編成に合った真空管に挿し替えるというわけですね。……私個人の好みでは大編成 Classic では Mullard、比較的小編成或いは金管楽器音をあまり重視しない場合には Electro Harmonics の黒箱が御気に入りです(^_^)/。
私は「収録された音を忠実に再現することが最良の音色になる」という Theory に真っ向から異論を唱える者でして(^_^;)「録音 Engineer の感性と私の好みとが異なる音源は積極的に私好みの味付けに手直しする」のを常套としています。……嫌な音を嫌な音のまま有り難~く拝聴するなんて私には耐えられませんので(笑)。
「Source によって Tuning を(或いは機材も) 変える」……料理は型式によって皿や食卓までも変えますし、服も TPO で変えますよね。……Audio も「御飯であろうと味噌汁であろうと何でもかんでも万能高性能の『先割れ Spoon』みたいなもので掬ったり刺したりする」ようなことはしたくないです(^_^;)。
素敵な Audio Life を(^_^)/
詳しくありがとうございます。ジャズも少し聞きますが
なかり美しい響きで再生できています。ジャズは近でなる音になりますので
オンマイクで拾った音とかなり同一感があります。
Piano Solo の High Resolutionの録音も多々聞きます。ただ、
録音の良しあしがあるのでハイレゾだからといって音がいいとは限りません。
CDでもうなってしまう録音もあるし、DSDでも1回聞いたらもう聞かない録音も
あります。
ジャズの場合、よい録音であればそこで演奏しているような錯覚に陥ることがあります。
クラシックでもチェロの独奏曲などは、それに近い感じですね。
No.1
- 回答日時:
同じような印象は、私も持っています。
生のオーケストラの音は、ホールによっても変わりますし、同じホールでも、1階席、2階席、ステージ横など、座席によっても全く音が変わります。
どこの音のが良い悪いということではなく、全てが「生の音」なのですが、音の一体感と分離感、低音と高音のバランス感、木管楽器の聞こえ方などが、座席によって大きく変わります。
私が生とオーディオで一番違うと感じるのは、木管楽器の聞こえ方とバランスでしょうか。コンサートホールで、よほど席を選ばないと、弦楽器の間から抜けて(分離して)聞こえて、しかもバランスよく聞こえることはなかなかありません。オーディオでは、ほとんどのケースできちんと分離して絶妙のバランスで聞こえてきます。
弦楽器、特にバイオリンの高音もそうかもしれませんね。コンサートホールでは、数十メートル離れた位置で、ホールの音響とブレンドされて聞こえてきますが、録音では数メートルの位置で直接音を収録しているからでしょうか。
この「距離感」「ホールの音響」というのが、特にオーケストラの場合重要だと思います。
昔、友人に借りて聞いた雑誌ステレオ付録のオーディオチェックCD(多分、2012年2月号のものだと思います)に、室内楽の録音のマイク位置や残響をいろいろ変えたものがありました。マイクの位置や残響の編集で、これほど音が変わるのかと思い、CDに収録された音って一体何だろうかと思ったことがあります。
↓多分この記事のCD2
http://katochan-nikki.seesaa.net/article/2507963 …
しょせんは、巨大なコンサートホールの音場を、スピーカとリスニングルームのアコースティック環境で再現するのは困難なので(それはローエンド/ハイエンドに関係なく)、再現された音から生の音を想像しながら聞く、そのために生の音を想像可能なオーディオ環境を整えるということかと思っています。
この質問サイトの回答社さんにも、音楽のジャンルや再現傾向によって、複数のオーディオ装置を使い分ける方もいるようで、それが正解なのかもしれません。(私はそこまで投資できませんが)
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