
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
いつ、どこの国の戦時中の兵隊の戦死についてなのか明確な質問ではありませんが、日本の陸軍について書きます。
現代の日本人の大多数は軍隊についてあまりにも無知になってしまいました。軍隊は役所の一種であり、軍人(現役武官)は公務員です。軍隊だって何かにつけて書類であり、ハンコなんです。そして報告や連絡も徹底するよう厳しくいわれてました。
戦地にいるときは “陣中日誌” という記録を作成する決まりです。 “陣中日誌” は中隊かそれに類する規模ごとに作成したようです。何月何日、隊はどこに位置し、何時に何をしたか、人員に何があったか、その他いろいろを毎日記録して簿冊にし、上級部隊(連隊など)に提出します。この “陣中日誌” は戦闘行動などなくても毎日記録していきます。それに加えて戦闘を行えば “戦闘詳報” という報告書も作られます。 “戦闘詳報” は連隊や大隊ぐらいの単位で作成したものが多く残っています。これは師団や旅団などの司令部に提出して、最終的には陸軍中央部のしかるべき部署に記録が行き着きます。
こうした記録から戦死者の把握はできます。戦死者のみに限った書類を作成したかどうかは私も勉強不足ですが、これらの記録集から抜き出すのはさほど困難なことではないでしょう。年月日、場所、おおよその状況(何々の作戦において等々)といった戦死公報に記載されるていどの情報はわかります。質問にあるような前線から内地へ直接というのは昔は技術的にもまず困難ですし、連隊/大隊本部や師団/旅団司令部も人員の状況を把握をする必要がありますから(現在兵力がどれだけなのか知らずに作戦行動はできない)、前線から師団ぐらいまでは順を経て情報が上がっていくと考えます。あとは内地でしょうか、留守師団を経由するのか直接陸軍省など中央なのか等々、このへんは私も知りません。いずれにせよ毎日では忙しすぎますから数日、あるいは数週間ぶんをまとめてのことではないかと考えます。
アジア歴史資料センター http://www.jacar.go.jp
このサイトで陣中日誌や戦闘詳報、その他の報告書といった史料をたくさん見ることができます。中には事故や自殺による死亡の報告書(キーワード「変死」で出てくる)などもあります。それら文書の詳細な記述を見れば、軍隊が報告を重んじていたことがわかります。戦後の小説や映画、ドラマなどに描かれる日本軍は、ただひたすら威張って、殴って、行き当たりばったりに戦闘をして、やったらやりっぱなしという傲慢な集団にされていますが、実際には地味な事務仕事をコツコツやっていた側面もあることはあまり知られていませんね。
No.1
- 回答日時:
基本は伝令として兵士かイヌなどが拠点まで直接往復して、最前線の情報をやり取りしていました。
無線ですと、それで発信源が探知されてゲリラ戦ができませんので、あくまでも遠洋の艦艇とのモールス信号程度でした。即日に個人特定されることはなく、兵力把握のための概数把握のみで、後日前進して合流できれば点呼で確認可能、前線部隊が全滅なり撤退すれば、拠点にて点呼で確認可能、というレベルです。
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