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今ものすごくセンチメンタルな気持ちになっていて思ったのですけど古文って懐古とかむなしい気持ちとかそういうのが多くないですか?
ものすごく残虐で下品な感じに面白い作品や懐かしさとか失恋みたいなので泣ける?ような作品など今の人と同じような感性を持ちつつどこか奥ゆかしい表現をしているような気がしてきました。
そこで質問なんですけど古文のおもしろさや醍醐味って何なんですか?
高校の授業で勉強する文法を覚える為の古文ではなく同じ日本人として同じ感性を持って古文を楽しみたいのですが古文の世界観とはどんなものなのでしょうか?
私の中では漢文はあまり泣けるという感じではなく勇ましい感じで古文は繊細な感じというイメージなのですが・・

A 回答 (2件)

作品や言葉遣いを通して日本の古き良き文化や当時の物の価値観、


当時の人々の考え方を垣間見ることができるのが
古文の醍醐味なのではないかと個人的には思っています。
たとえば中世期は無常思想が流行していましたが、
『徒然草』『方丈記』『平家物語』といった当時の文学にもそれが反映されています。
日本人に桜の花が人気なのも、咲いて間もなく散っていく様子に無常を感じるからだそうです。
近世に入ってくると結構俗っぽい内容のものが流行したりもしてますし、
時代ごとの世界観の違いを楽しむのも古文の面白みの一つかもしれませんね。
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何がおもしろいかは、人によつてさまざまだと思ひます。

「同じ日本人として同じ感性を持って古文を楽しみたい」とおつしやる意図はわかりますが、返答に窮します。同じともいへますし、違ふともいへますから。私の場合は、むしろ違ひを楽しんでゐます。時代が違へば、美意識も異なります。美人の基準などまつたくあてにならないのではないでせうか。小野小町の肖像画がうしろ向きのものが多いのですが、あれならいつまでも通用します。

時代背景の相違もあります。当時の状況がわからなければ、いくら言語知識があつても理解できませんし、もちろん楽しめません。現代でも仲間内の冗談を、外部の人に言つても通じないのと同じです。人間には多くの違ひがあることを学ぶことができます。このQ&Aサイトでは、あれは駄目、これは駄目と、すぐに他の人の投稿を見下すことがしばしばおこなはれますが、古典(さらには外国語文献)を読むことで、別の価値観を見出すことができますので、広い視野に立つてQ&Aをあれもこれも楽しく閲覧できます。

>古文のおもしろさや醍醐味って何なんですか?

最終的には、ただ「おもしろい」から読むのでせう。笑ひのツボも昔と今とでは違ひますけれど。たとへば狂歌などはいかがですか。江戸文化と平安鎌倉文学を同時に学べます。

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夕されば野べの秋風身にしみて うづら鳴くなり深草の里
(『千載和歌集』秋 259)

うづらが鳴いてゐる情景を詠んだ和歌ですが、この「鳴くなり」を「無くなる」に変へた狂歌です。焼鳥にしたら絶滅したやうです。

ひとつとりふたつとりては焼いて食ふ うづらなくなる深草の里
(『蜀山百首』秋)

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いとせめて恋しき時は むばたまの夜の衣をかへしてぞ着る
(『古今和歌集』恋 554)

小野小町が恋しさのため、恋人に会へるといふ俗信に従ひ、ねまきを反対にして着て寝た、といふ和歌です。ねまきを反対にした理由を別に見出したのがこの狂歌です。

背も腹も蚤にくはれてかゆければ 夜の衣をかへしてぞ着る
(『狂歌才蔵集』夏)

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質問文に漢文のことも記されてゐますから、ついでに。

むかし、荘周は夢に胡蝶となる。栩栩然として胡蝶なり。
(『荘子』斉物論篇)

荘子が夢で蝶になつた話ですが、そのときどんな事態が生じるかを詠んだ狂歌です。

荘周は猫に追はれてうなされん 胡蝶となりし春の日の夢
(『徳和歌後万載集』雑)
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