コラーゲンの三重螺旋

三つよりの糸は切れにくい。
(『新共同訳聖書』伝道の書 4章12節)

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コラーゲンの三重螺旋の利点は、構造上の強度を高めることにあるのですか。また、それ以外に理由があるのですか。

No.1 ベストアンサー 回答者： doc_somday 回答日時： 2015/06/06 23:11

三重螺旋は切れにくい、その通りです。

ちなみに髪や爪の主成分であるケラチンもコラーゲンそっくりの三重螺旋です、コラーゲンは加水分解すると無色透明無味のゼラチンになり銀塩写真の時代には莫大な量が用いられていましたが、現在はもっぱら食用です。(余り確信は無い)
DNAも三本鎖説が主張されていました、DNAの二本鎖を見ると分かりますが、深い溝が出来てしまいます、機能的には便利ですが、破壊され易くなります。
三本鎖は対称性が高く化学的にも安定です、さらに女性の髪型に三本鎖が用いられる様に作り易いという利点もあります。

この回答へのお礼

しばらく御投稿を拝見することができず心配してゐたのですが、一昨日何件かの回答を目にいたしました。御健在で何よりです。核心をついた内容に、いつも感服してをります。このたびも化学的観点のみならず、広い視野からの御教示に感謝してをります。

ケラチンも類似構造をとつてゐるのですか。三つ編みの例を出してくださつてゐますが、さうなると、三本鎖の分子をさらに三本鎖に編んだことになるのですね。今哲学カテゴリでホモ・サピエンスの雌の最強論を展開してゐるのですが、髪に関してはまさに最強です。

ウィキペディアで見ると、英語「French braid」「French plait」、フランス語「Tresse française」、ドイツ語「Zopf」となつてゐて、日本語の「三つ編み」がいちばんわかりやすいと思ひます。

DNAにつきましては、SF映画では三本鎖の生物がしばしば登場しますし、ネットでも三本鎖についての記述がかなり見られます。現実にはどうなのでせうか。ワトソン『二重らせん』には、生物学的に重要な概念は対構造だ、と書かれてゐて、その線に沿つて追究した結果、ノーベル賞につながつたと記載されてゐました。

今後とも御指導よろしくお願ひいたします。

お礼日時：2015/06/07 11:02