No.1ベストアンサー
- 回答日時:
最適化、では漠然としすぎていますので、
おそらく流速の最適化であろう、という推測の元で説明します。
HPLCに類する分離装置では、カラム中を流れる流速によって分解能が変化します。
流速が速すぎると分離する前に混ざった状態で出てきますし、
逆に遅すぎると一旦分離したものが展開液中の分子拡散によって
再び混ざって出てきてしまいます。
そのため、カラムの長さあたりの分解能(理論段数)が最も高くなるような
流速が存在します。(Van Deemterの式、Van Deemter plot等と呼ばれます)
ただ、この最適な流速を理論値から計算するのは難しいので
最適な流速を求めるには通常は以下のような手順で行います。
HPLCに微量の被検物質を注入して溶出してきた時間とピーク形状からカラムの理論段数を算出、
(理論段数の算出法は多くの場合HPLC装置に付属の取扱説明書に書いてあります。)
流速を変えて同様の測定・理論段数の算出を行い、
最も理論段数が大きくなる(= 1段あたりのカラム長が最短になる)流速を探します。
FIAというのはFlow Injection Analysis (フローインジェクション分析法)の略で、
細い管の中に溶媒や複数の反応物を一定速度で流し、
管の出口の検出器で成分を分析する方法です。
例えば、溶媒に濃度のAという物質を加えておき、
これを断面積1平方mmの管に毎秒0.01 mLで流すと、毎秒1 cmで流れます。
ここにAと反応するBという物質を加えた溶媒を同じく毎秒0.01 mLで流すと、
毎秒2 cmで流れることになります。
管の出口に検出器を置いておき、AやBやそれらが反応して生じた物質の濃度を
調べることで、何℃の条件で何%反応が進んだか、といったようなことが調べられます。
管の長さを変えたり、圧力を変えたりすることで反応時間を調整したり、
管が細いので反応温度を簡単に制御できたりする利点があります。
InfusionというのはWeblio辞書では注入となっていますし、
有名なHPLCメーカーの取扱説明書(infusuion HPLC で検索したらHitしました)
http://www.chem.agilent.com/Library/usermanuals/ …
においてもほぼInjectionと同じような意味で使われているようです。
この回答へのお礼
お礼日時:2015/07/08 00:09
ありがとうございます!!
とてもわかりやすい説明で、わかりました!!HPLCについてはまだまだ疑問だらけです。また質問した際にはよろしくおねがいします!!
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