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鮎について調べていたら、
> イハヨルの反語から「アユ」になった
という説の記述を見つけました。
しかしここで言う反語は、私の知る古文漢文の反語(何何だろうか、いや、ない)とは異なるようです。
調べたところ、漢字については、
http://www.for.aichi-pu.ac.jp/museum/pdf/kushoho …
にて、古代反切 というものの解説を見つけられました。

そこで質問です。
古代反切というものの存在を私は初めて知りましたが、今でも中国において、ピンインの代わりに漢字の音を伝達するときには、○△反、○△切 のフォーマットが用いられているのでしょうか? 一般の中国人でも教養として反切の読み方は知っていますか(ちょうど、漢文におけるレ点のように)。

また、この古代反切は、唐代の頃からの漢字の読み方についての説明でした。この反切と、「イハヨルの反語」の反語が同じ意味合いだとするなら、反切は日本語(アイヌ語もやまと言葉と呼んで良いのでしょうか?)にもよく用いられていた、音の伝達法なのでしょうか。

そもそも、この「イハヨルの反語」とは、どういう意味ですか?
イハ と ヨル にわけると、
イハ Φi-Ha → Φ-a ア (Φは、無子音を表す仮の記号)
ヨル Yo-Ru → Y-u ユ
これで解釈は合っていますでしょうか。
ただこの場合、文脈(http://www004.upp.so-net.ne.jp/onkyouse/tumjayu/ …)で、
「古代人は イハヨル と発音していたが、次第に アユ へと転訛していった」
ということを指している、と解釈してよろしいですか。

反語とする必要があったのか(4シラブルよりは、より短いシラブルを好まれた、ということでしょうか)、自然と反語となったのか(テフテフとチョウチョウ tehu→teu→tyo の話と結局同じなのか)、興味があります。

日本語のルーツが、朝鮮半島語と近いのは不思議ではありませんが、ネット検索するとハングルの反切がいくつかヒットしたので、ひょっとして朝鮮語では日本語以上に反切が多いのでしょうか。

日本語で、現代でも割と用いている人の多い、代表的な反語って、何かありますか。

反語って、あちらの意味とこちらの意味と、全く別物で、ややこしいですね。どちらかが呼称を変えれば良いのに。ちなみにWikipediaでは「あいまいさ回避」は出ず、片方の意味しか載っていませんでしたので、私の調べている方の「イハヨルの反語」は、反切のことなのかどうかもわからず仕舞いです(反切の項に、「無反語」などの記述があるのみ)。

以上、よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

「反切」とは、「ピンイン」(拼音は、中国語で音節を音素文字に分け、ラテン文字化して表記する発音表記体系を指す)や「発音記号」がなかった時代に「漢字の発音」を知るための方法でした。

詳しくは、下記サイトを参照。「反語」はそこで用いられた単語(漢字)を呼ぶことばで、文法で言われる「反語表現」とは関係ありません。

 http://kambun.jp/izanai/03-07hansetsu.htm

 この「反切」は日本においても「漢字の発音」を表すものとして、便利に用いられました。例えばちょっと古い時代の漢和辞典には「漢字」の発音を「反切」で書いていたものもありました。
 さらに日本の仮名づかいの内、正しい「字音(漢字音)仮名づかい」を求めるため、本居宣長らが中国の古い辞書などを参考にして研究しました。例えば今は(おそらく昔も)「きょう」と読んでいる文字でも、「京」→キャウ「峡」→ケフ「教」→ケウ「興」→キョウのように違っていることを確かめました。以上のことは上記サイトに詳しく書いてあります。  
 本来のご質問である、和語の発音にこの反切法を当てはめるやり方は、始めて目にしました。日本語の仮名文字はご存じのとおり、一音節です。漢字は一語一音節です。漢字の反切は一音節を二つに区切る方法(声母と韻母とに分ける)を使っているのですが、日本語の一音節は「い」「わ」の「い」や「わ」を二つに分ける方法があるのでしょうか。
 少し無理気味だが、仮名は「子音」と「母音」に分けるのは可能だろう。(「あいうえお」は「0+ア」などとするなら、「いわ切」は「あ」であり、「よる切」は「ゆ」とななって一応説明がつきます。しかし、この方法は仮名二字のものしか対象にならず、三字の語だとどうにもならないことになります。漢字のように「一語・一音節・一文字」なら便利なのですが。
 最大の問題は、「反切」を抜きにして、「あゆ」の語源は「いわ、よる」なのだと言っても、誰も納得しないことでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
> 「きょう」と読んでいる文字でも、「京」→キャウ「峡」→ケフ「教」→ケウ「興」→キョウのように違っている
このご説明が、特にわかりやすかったです。従って、本来、表音文字だから、それをわざわざ子音と母音に分けて補足説明する必要のないものを、わざわざ アユ の反切は イワヨル、というような、アとユの発音的語源「説」を
http://www004.upp.so-net.ne.jp/onkyouse/tumjayu/
は示しているのでしょうね。

私も同サイトの イワヨルが語源 説には、疑問だらけです。
まあ鮎の字源だけに留まらず、アユの語源すら一つには定まっていないそうですから、イワヨルが語源だ、という説もそうそう簡単には切り捨てられないのかも知れません。

余談ですが近年北海道を旅して、シベッとか、クッチャロとか、音には意味があることを再認識しました(岩手の地名とかもそうですね)。
サバ、サワラ、サゴシ、すら語源があることを近年しった次第です。
だから、アユの語源も、興味深く見守っています。

どうやら 和語の発音に反切法を当てはめる というのもかなり例外的だ、ということがわかってすっきりです。重ねてありがとうございます。

お礼日時:2015/08/03 10:43

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