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団塊の世代が75歳以上になる2025年には、介護が必要な高齢者が爆発的に増え、介護施設の供給が追いつかなくなるとみられている。遠方にいる親やきょうだいを、身内で介護する「遠距離介護」も大きな課題だ。

2010年10月、横浜市内に住む女性(47)に、岩手県で暮らす母親の主治医から電話がかかってきた。血液がんの一種である悪性リンパ腫とわかり、「抗がん剤の治療が必要だから、告知をしてもいいか」と問われた。

 病院に同行するため帰省し、告知の朝を迎えると、父親が「胸が苦しい。俺も病院に連れて行ってくれ」と訴えた。心筋梗塞(こうそく)で、両親が同じ病院に入院した。

 退院後も通院に付き添わなければならず、岩手での滞在が続いた。医師から病状の説明を受けるのも、ケアマネジャーと介護サービスの利用について話し合うのも、やるしかなかった。「何でも私になってしまった」と振り返る。

 両親は退院後、介護サービスを利用しながら、二人で自宅で暮らした。父(83)は十数年前の脳梗塞(こうそく)で、左半身がマヒし、リハビリを続けていた。杖をついて歩くことはできたが、入浴や通院は人の手を借りないとできない。昨年3月に77歳で死去した母も、ホームヘルパーによる家事の補助を必要とした。

 両親から電話が来ると、女性は様子を見に出かけた。片道で約500キロの道のりを、新幹線で行ったり来たり。兄が病気で亡くなっていて、頼る身内はいなかった。「昔はおばあちゃんの面倒見ながら子育てしたもんよ」と親類に言われると、助けを求めることもできない。05年に結婚した夫とは、「結婚して半分も一緒に住んでいない」と話したこともある。

 13年3月、女性は初めての出産を控えていた。妊娠中は「里帰りしたところで、両親が私の面倒を見ることはできない」と、夫がいる横浜で産むと決めていた。だが法事を理由に両親に呼ばれ、出産予定日の1カ月半前にも岩手に赴くことになった。

 「自分の生活も、精神状態もぎりぎりだった」。いったいどこまでやればいいのか――。自問自答を繰り返していた。


■片道2時間半以上12%、4時間以上も

 2013年の国民生活基礎調査によると、介護者は「同居の家族」が6割を占めるが、「別居の家族」も1割いる。

 みずほ情報総研は、介護で家族が果たす役割が大きい中で、「別居での介護は介護者の離職・転職や転居など、ライフスタイルを大きく変える要因。支援策は喫緊の課題だ」として、実態を調査した。

 12年3月にまとめられた調査では、40歳以上の家族や親類を介護する人2855人にアンケートを実施。このうち、会いに行くために必要な片道の時間が「2時間半以上」は363人(12・7%)。4時間以上の人は218人(7・6%)だった。

 3割以上の人が、遠距離介護を5年以上続けていた。また8割以上の人が、片道の交通費が5千円以上かかっていた。交通費の負担が大きい▽精神的な負担が大きい▽介護が必要な家族の容体の悪化や急変に対応できないといった課題を挙げる人が多かった。

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この問題 どう思いますか?

個人的には核家族を望んだ結果なんだから、自業自得だと思うんですが・・・。
たとえ親と離れてもすぐに行ける距離に住んだりして対策しておくべきでしょう。

それができないで遠距離介護問題と言われてもピンときません。

A 回答 (2件)

自業自得と開き直られると非常に困ります。


そうなったら、親の介護をしない人が増え、必然的に徘徊、認知症による車両事故、窃盗や暴力事件が増加します。
警察は認知症老人(行っていることは犯罪)の扱いに負われてしまい、他の業務を行えなくなり、治安は悪化。治安が悪化すると地域から人口流出が加速し、自治体は税収不足で破綻、破綻する市町村が増えれば、都道府県も破綻が出始めます。そうなったら、警察や消防は潰滅、インフラも老朽化し、残るのは大量の認知症の老人たち。最初は地方で、次に都市、そして最後は首都圏の順に日本は壊滅します。

どちらにしても、現政府は社会保障を軽視しているので、10年も経ずに、5年ほどで、在宅介護も破綻して、認知症老人による事故や事件が常態化するでしょう。刑務所は既に過剰収容ですから、検察や警察も捕まえずに放置すると思います。
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こんばんは



やっぱり本人たちで将来施設に入っても大丈夫なくらい
貯えは必要だと思います
それがまず第一だと思います
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