「未必の故意」そのものに考え得る刑事上の罪状は？

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質問者：sagapo
質問日時：2015/08/18 12:30
回答数：4件

悪意のある「未必の故意」によって人に被害（危害や損害）を与えた場合、
その被害（たとえば損害・傷害・死亡など）に対する罪状はありますが、
行為そのものに対する刑事上の罪状は何もないのでしょうか？

被害の発生は、民事での「損害賠償」
そうさせた行為は、刑事での「遺棄による偽計業務妨害罪」

と、なりませんかね？

No.3の回答に寄せられた補足コメントです。補足日時：2015/08/18 21:36
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［行為そのものが何か」によって刑事罰の罪状が多数あるということのようですね。
具体的な話をしなくて申し訳ありませんでした。
この場合、未必の故意によって発生した損害については民事の問題で、損害賠償。
行為についてはは、刑事での「遺棄罪」と、それによる「偽計業務妨害罪」の成立。
・・ということのようです。

No.4の回答に寄せられた補足コメントです。補足日時：2015/08/18 21:50
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回答 (4件)

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No.4

回答者： tanzou2
回答日時：2015/08/18 20:24

"悪意のある「未必の故意」"

　　↑
未必の故意てのは、故意そのものです。
悪意のある未必の故意、てのは馬から落ちて落馬する
の類いです。

”行為そのものに対する刑事上の罪状は何もないのでしょうか？”
　　　　　　　　↑
故意という心理状態だけで罰する法は日本には
ありません。
心の中で何を考えても自由です。

故意に基づく行為が、刑法などの刑事法の定める
条件に該当すれば、それは犯罪になります。

故意がなくても過失があれば、犯罪になることも
あります。

意思が伴わない、純然たる身体の動作だけでは
犯罪は成立しません。

○刑法第38条
1.罪を犯す意思がない行為は、罰しない。
ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。

○刑法　第39条
1.心神喪失者の行為は、罰しない。
2.心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

刑事罰を受けさせることができるためには、故意
または過失が必要なのが原則です。

ただ、原因において自由な行為、というものがあります。

これは、酒などを飲んで心神喪失になり、その状態で
犯罪を侵すことなどです。

酒を飲んだときに、故意、過失があれば処罰できる
とするのが判例です。

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この回答へのお礼

有難うございます

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お礼日時：2015/08/18 21:38

No.3

回答者： kattun175
回答日時：2015/08/18 17:11

刑法においては、その被害を含んで行為です。

被害の発生しない行為は犯罪ではありません。

例えば、殺人罪においては、刑法第199条「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。」という記載であって、「人を殺す」という行為が罪となるわけで、被害を発生させていることが同時に、法律に記載されている犯罪となる行為になるわけです。

被害の発生無しに、犯罪となるとなれば、これは未遂などが該当しそうでが、これは具体的被害の発生の危険性を与えたという意味で、その意味でやはり被害があったと考えられます。

ましてや、『「未必の故意」によって人に被害（危害や損害）を与えた場合、』とのことですので、実際に具体的被害が発生した行為を行なっているわけですので、その被害が発生した行為を犯罪とすることになります。

法治国家における罪刑法定主義の考え方に従えば、むしろ「犯罪とするに値する被害とその被害を発生させる行為」のリストが法律であるということになります。
すなわち、被害のリストが法律であって、その行為をした人が罰せられるということになります。

例えば、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律（不正アクセス禁止法）」ができるまでは、他人のパスワードを取得する行為は、具体的損害が発生しない限り、犯罪では無く、法的被害とは言えず、その行為が罰せられることはありませんでした。
しかし、現在では不正アクセス禁止法第4条「不正アクセス行為の用に供する目的で、他人の識別符号（パスワード等）を取得してはならない」ということで、パスワードを取得されること自体が法的被害とされ、取得する行為は犯罪となります。