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タイのバンコクの降水量のグラフでは、

6・7・8月よりも5月と9月が雨が多くなっています。
雨季は5月頃から始まると聞きました。

質問は2つあります

その1
どうして6・7・8月は5月と比べて降水量が若干減少するのでしょうか?
(あるいはなぜ5月が若干多くなるのでしょうか?)

その2
9月が若干降水量が多いのは、台風のせいですか?
それとも違う理由がありますか?

理由がわかる方、教えてください。

A 回答 (1件)

はーーい、身内がタイに住んでいますので、向こうの天気は良く知っています。



さて、まず雨季とか台風というはどういうときに発生するかを考えてみましょう。
「太陽が海をやたらに温めて水蒸気がたくさんできる時」です。海水温の問題もありますから、日本付近では太陽が直上(90度に近い真上に来る)時期である7月8月にたくさん台風が発生し、また太平洋高気圧(温められた水蒸気の塊)も日本に押し寄せてくるから暑い夏がくることになります。
台風が日本に来るのは8月の下旬以降が多いのですが、これは9月10月ぐらいは台風のできるグアム沖ではまだ太陽が直上にあり、その代り日本付近では太平洋高気圧が南に下がるので、シベリア高気圧と太平洋高気圧の隙間を動く台風が日本列島を直撃するのです。
 太平洋高気圧が日本をすっぽりと覆っているときは、沖縄や台湾のヘリを回って朝鮮半島に行ってしまうので、8月までは日本列島にやってくる台風はほとんどない、のです。

さて、タイは日本よりも緯度が低いところにあります。太陽は赤道を挟んで4月と10月に赤道の真上にきます。この真上に来た日を「春分・秋分の日」といいます。そして春分の日から太陽は北上を始め、夏至の日に北回帰線に到着します。北回帰線は台湾を通っていますので、夏至の日に台湾にいるとちょうど真上に太陽があります。日本は真上まで来ることはありません。

タイは緯度が低いので、春分の日から太陽が北上し始めると4月の下旬にはバンコクあたりの真上にきます。そして夏至(6月下旬)まで北に移動して、その後またタイの真上を通ります。2回目に太陽が通るのが大体8月の中旬です。

これで大体お分かりだと思いますが、5月は春分の頃から温められたタイ周辺の海水の水蒸気がやってくること、9月は8月に再度太陽が真上に来てまたまた水蒸気が大発生することで、この時期に雨が多くなるのです。

ということで個別に回答します。

その1
どうして6・7・8月は5月と比べて降水量が若干減少するのでしょうか?
(あるいはなぜ5月が若干多くなるのでしょうか?)

6月から8月は太陽が北上してしまうことと、北のほうには海がないことで、若干降水量が減ります。しかし太陽は北半球にあるので暑いのは同じです。ちなみに6月はちょうど太陽がタイと日本の中間ぐらいにあるので、どちらも雨季でどちらもおそろしく湿気があります。6月に日本からタイに行っても「まったく同じ暑さと湿気」なのを体験しています。
そして7月8月は太陽が南に戻ってくるのですが、一旦冷えた海がまた温まるまでに時間がかかり、9月に湿気が最高潮になるのです。

これが5月と9月に降水量が多い理由です。


9月が若干降水量が多いのは、台風のせいですか?それとも違う理由がありますか?

これはもうひとつ「モンスーン」の影響があります。4月から10月にかけて、タイの周辺では南西から北東に向かって風が吹きます。これをモンスーンというのですが、タイの南西はインド洋で8月に戻ってきた太陽がそのまま南に向かって進む間に大量の水蒸気を作り、それがこのモンスーンにのってタイのあたりで大量の雨を降らせるのです。
 4月の時は南回帰線から太陽が帰ってくる時期なので、北半球の海はまだ冷たく、4月5月は恐ろしく暑いけど雨はそれほどでもない、という時期になります。しかしその後は北回帰線に向かうと言ってもずっと海を温め続けていますので、8月から9月にかけてインド洋で大量の水蒸気が作られそれがタイで雨を降らせる原因になっています。これも秋分の日(9月下旬)を境にだんだん減ってきて1か月のタイムラグがあるのはさきほど書いた通りですが、10月に雨を降らせると11月には乾季がやってきます。
 乾季とは、太陽が赤道を超えて南側に行ってしまったために暑さがどんどん和らいでいく、という時期であり、その頃になると北から冷たい乾いた風も吹くので乾燥した天気になっていくのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2016/07/29 00:18

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