子供の頃から疑問に思っていたことなので、質問させていただきました。
同様の質問がちょうど、10年前(2007年)にこの教えて!gooにあり
それがとても話題になり、たくさんの回答がついて
興味深く読ませていただきました。
なぜ劇的な技術進歩で生産性が向上してるのに労働時間は劇的に減らないのか?
この疑問に対して、
前回2007年の回答を参考にさせていただいて
・社会全体は豊かになっている。事実、労働時間も少しは減ってる。
→昔の貧乏より、いまの貧乏のほうが豊か
・人の中流意識が平均を保ちたいと願うから、余剰になった時間も労働し、稼ぐことを選んでる
→"数十年前の普通の生活=現代では貧しい生活”を受け入れたくない
・機械やシステムなどの生産性向上で失業する人が出、一方で勝ち残って豊かになる人が出る
→格差増大
などが分かり、とても納得しました。
一方で、10年前よりも現在の2017年は状況も変わり、
技術的にも社会制度的にも大きなトピックが出て
前回の議論では語られてなかったので
改めてみなさまの考えを聞かせていただけると助かります。
一つは技術革新として、ディープラーニングを始めとする第三次人工知能ブームも起こり
AIでの囲碁・将棋戦や自動運転車が台頭し、AIが人間の仕事をやってくれる可能性を真剣に議論されてます。*もっとも、”AIが人間の代わりに働いてくれる!”という楽観論調ではなく
”AIが自分の仕事を奪って失業する・・”という悲観論調ですが(^_^;)
さらに社会制度に関しても
【ベーシックインカム(BI)】(政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想)が新聞に出るようになりました。
BIは欧州で試験的に導入され、一部の政治家が政策としてたり、
経済界でもホリエモンさんや
経済評論家の山崎元さんが支持するなど、
”労働時間どころか 働かなくても生活できるようになる!”
という可能性が現実味を帯びてきてます。
なので、
今回質問させていただいた
Q.なぜ劇的な技術進歩で生産性が向上してるのに労働時間は劇的に減らないのか?
という疑問に対して、
個人の いまの感想としては
A.待っていれば、そのうち実現するのでは?
(でも、早く実現するためにはどうしたら良いの?) と漠然と思ってます。
実現する方法は
ベーシックインカムは可能性の一つだと思いますし
技術的特異点というのもその可能性の一つかもしれません。
他にも別の可能性があるかもしれないです。
一方で、
「いやいや、労働してこそ人間らしい生活だ。
働かなくなると人間、ダメになる。社会として成立しない」というご意見の方も
いらっしゃるかもしれないです。
みなさんはどのようにお考えですか?
いまの私の考えだと漠然としすぎてるので
みなさんのご意見を聞かせていただいて参考にさせていただけると助かります。
No.1
- 回答日時:
い家電の発達で家事労働が劇的に減りましたよね。
なんで仕事は?というと出費が増大しているんです。それは消費を刺激して経済を盛り上げるということで。
携帯電話だインターネットだとか過去なかった出費が増大です。昔はもっともっとシンプルでした。
大量消費が当然になり、安物買いの銭失いをなんとも思わない人が増えました。
よって、その消費する分、稼がなくてはいけなくなったのです。
もちろんそれに気づいてさほど稼がないでシンプルに生きることができますが、社会的な主流でないので
抗って自分は自分とできている人は少ないと。
消費刺激に惑わされず、シンプルにスローに?生きてくださいな。
回答、ありがとうございます。
利便性の代償として余剰時間を労働している、というのはありますよね。
余剰時間を自分の時間に充て、より自分らしい生活を送ろうとしても
社会的な主流でないライフスタイルなので
自分自身の抵抗感だけでなく、家族をはじめとする社会が理解が難しい
というのもあると思います。
10年前の質問の際にもあったのですが
”労働時間を短縮したいなら、地方都市の安い家賃の家を借りて
数十年前の水準の生活したら?”と言うものがありました。
それは正解の一つではあると思います。
ただ、個人的には2つの意味で新たな疑問があります。
一つは、
"生活費の安い場所なら数十年前の水準の普通の生活が送れるのか?”ということです。
医療費や交通費、公共料金などは、物価ほどは大きく下がらないわけですから
生活の固定費として依然、圧迫していると思います。
一人で仙人のような生活をするなら可能でも、
結婚して子育てをするような生活は難しいイメージがあります。
*実際、成功されている方もいらっしゃると思うので
そういうケースがあったら教えてほしいです。
もう一つは、
なぜ、”社会的な主流”になりえないのか?ってことです。
それには労働に関する倫理観や社会的な仕組みがそのようになっている
(=国は税金を取るために労働を奨励している・資本主義では労働の対価に金を払う)等があると思います。
ただ、産業革命から数えて200年以上も経っているのに
いまだに、自分の時間よりも賃金(=より利便性の高い生活を送ること)を人々は選び続けている
もしくは企業や社会によって選ばされている、と考えるとちょっとそら恐ろしくなります。(^_^;)
回答、ありがとうございます。
社会的な主流でなくてもシンプルに生きていきたいです!
No.2
- 回答日時:
1)今まで1日に1000個作っていた製品が、技術進歩によって半日で1000個作れる
様になったら1日に2000個作ろうとする。
2)技術進歩の結果、半分の時間で仕事が完了するようになったら給与が減るので
今までと同じ給与を得る為には、労働時間を減らさない。
3)同じ仕事でも能力が高い人程短時間に済ませられるが、その分多くの仕事が
割り当てられる。
能力が低く仕事が遅くても長時間働けばそれなりの給与が得られるなら、努力
をしなくなる(又は本来の力を出さない)。
回答、ありがとうございます。
1)わかりやすく定量的に喩えてくれたのだと思います。
生産性が上がったら余剰資源を
「より多く作る」という選択肢もありますし
品質改善や納期短縮、製作コストダウン、人員削減、新商品開発など
企業の拡大や次の成長へ再投資されることと思います。
直接的に労働時間の短縮にならないのは労働者としては残念です。。
2)と3)に関しては
公務員であったり、時給で働くパートタイム労働者
社会主義国家の労働者の方に関してはあてはまるかと思います。
そういった方には効率を上げる、生産性を上げる
明確なインセンティブがないのでそのようになってしまう
側面が強いと思います。
「一生懸命働くべきだ」っていうモラルだけでは
なかなか頑張れないと思います。
また特に役所などは
実際に役所などでは、雇用した労働力に仕事を
与えるために無駄な仕事をさせている、
生産性を高めないことをよしとしている側面が大きいでね。
*リストラできないし、仕事の格好はさせないといけないし、で。
一方、昇給や昇進が期待できるという
インセンティブがある、一般的な資本主義社会の企業
そのフルタイム労働者であれば条件は違うと思います。
お役所的な旧態然とした大企業も一部にあると思いますが
2や3のようなことを考えているスタッフは
近いうちにリストラされるか
その企業自体が存続しない、って思います(^_^;)
No.4
- 回答日時:
「なぜ劇的な技術進歩で生産性が向上してるのに労働時間は劇的に減らないのか?」
→それは簡単です。
技術進歩で生産性を向上させてきた目的が、労働時間の短縮ではないからです。
つまり、働けという思考の人間は、働かせるということが目的なのです。
回答、ありがとうございます。
技術進歩で生産性を向上させてきた目的は
確かに労働時間の短縮だけではないですね。
生産性が向上したことによって得られる余剰資源を
会社の成長のための再投資しないとビジネスは成長しませんし
資本主義経済の競争の中では、
”現状維持”をするにもそうした成長への再投資は必要ですね。
経営者であるなら、余剰資源を労働者に還元するより
そちらを優先することとなってしまうのかもしれません。
技術の進歩を促しているエンジニア=労働者が
”時間のある豊かな生活を送りたい、多くの人が時間のある豊かな生活になって欲しい”
と願っていたとしても、
経営者もしくは経済の仕組み・社会の仕組みが変わらないと難しいということでしょうか(^_^;)
No.5
- 回答日時:
技術の進歩は生産設備と生産物(製品)の両者に共通です。
製品技術の進歩を生産技術の進歩で補っており、
生産時間は変わってはいない、と言うことでしょう。
また、サービス業界も多様化しています。
これから見れば、合理化による生産業人員の減少はサービス業界の人員増に回っている、
とも言えます。
その他、新たな管理業務が増加しているのも、原因していると思います。
品質管理、環境管理、情報管理、内部統制、等々
以上、雑感として、ご参考まで。
回答、ありがとうございます。
経営者の視点で考えたなら、
技術の進歩によって減った仕事、なくなった仕事によって
余剰資源が出来たことになり、それらを再投資することで
会社を成長させる必要があります。
なので、取って代わられる仕事をつくり
それらが商品やサービスの多様化など質の向上や
より大きな生産につなげているということになるかと思います。
産業構造(第◯次産業の割合)の推移からみても
この100年間というのは生活の質を向上させるためのものに
比重が移ってきているのがわかります。
事実、日本を含む先進国がこの数十年間
サービス経済化を拡大させており、生きることにより直接的な
一次産業・二次産業は多くの国で減少し続けてます。
より便利に、より快適に
という形で社会全体を豊かにしてきたことと思います。
今後も、そのような社会全体の向上と言うのが
続くとは思います。
一方で、
もうそろそろ、それらに限界が来るんじゃないかなって思ってます。
生産性の向上によって
生産数の増加、質の向上、多様化,時間の短縮,コストダウンなどがもたらされますが
映画は音楽はいますぐ入手でき
通販の宅配も1時間、読み放題・見放題のタイトルは何万点
これらはここ数年で実現し
実際にアマゾンで提供されてます。
これ以上、より早く、より高性能(高音質・高画質)、より低価格に
しようとしても伸びシロがあまり残ってないように思えます。
もちろんこれは
先端の企業のアマゾンの例なので、
同じような事例が他の産業の多くの企業に伝搬するまでには
もっと時間はかかるかと思います。
しかしながら、
社会全体が十分に豊かになれば
それ以上、再投資をする理由がなくなると思います。
そろそろ、
”もう(サービスや製品の質は)十分だよ!みんなもっとゆっくりしようよ。”と、
みんなが言い出ださないかなぁって、期待してます(^^)
十分社会が豊かになったのにもかかわらず
国家の財源確保や資本主義社会のという構造的な理由で
”人は労働しなければならない”という状況が続くのは嫌だぁって思ってます。
No.6
- 回答日時:
単純に考えて技術が進歩したら
その分求められる仕事が変わるからです
昔は現場に出たら何なってるか解りませんでした
用事が有れば公衆電話から電話する
それが携帯電話で常に連絡を取るようになり
写メ撮ったり現在では図面や書類なんかも
メール、ライン等でリアルタイムにやり取りする時代です
同じ業務やってるのに時代によって求められるニーズが変わる
PCの普及で書類作るのが便利になった分
「作れるんだったらコレも作ってよ」と新しく作る書類も増える
Qに対する私のAは
「人の営みが少なくともこの4千年変わって無いのだから変わりません」
です
回答、ありがとうございます。
*お礼、遅くなってすみません。
時代によって求められるニーズが変わる、
(納期やコスト、量や作業量)のニーズが上がっているということですね。
この点で長年、疑問に思っていた事があったので
言語化が難しいなぁ って思ってて書くのが遅くなってしまいました。
上手く説明できるかわかりませんが書いてみます。
時代によって求められるニーズが変わる、
(納期やコスト、量の面で)ニーズが上がっているというのが
多数派で社会の主流というのは分かります。
ただ、この
"ニーズが上がっている"という主体が誰なのか?
"ニーズを上げている"主体は誰なのか?ということです。
企業の経営側で考えると
競争力を保つためによりよりニーズを刺激し
収益を得て成長しなければならないので理解できます。
一方で、
「従来の品質(納期やコスト、量や作業量=ニーズ)で十分なんですけど・・」
という消費者も少なくない気がしているのです。
そして、
現状では、まだニーズが上がる余地があるので
しばらくその上昇サイクルは続くと思うのですが
もうそろそろ打ち止めと言うか、限界が来ているように思えます。
「限界費用ゼロ社会(2015)」ジェレミー・リフキンなどは
効率性や生産性を極限にまで高まれば、
生活していく費用は限りなくゼロに近づく
(そして資本主義の衰退する)と予想してます。
働かなくて良い技術的な条件はすでに整いつつあるのに
進んでない理由は、人間の心理面がそれをブロックしているのではないかなぁって
個人的に思ってるのです。
つまり
”既存の文化、習慣としてのフルタイム労働” を
慣習として続けているように見えるのです。
もっと意地悪く、陰謀論的に言わせてもらうと
フルタイム労働などは企業の経営者や国家の体制側という少数の者が
やって欲しい施策であって、
大多数である労働者は
望んでもいないフルタイム労働を社会的な圧力やイメージ作りなどで乗せられている、
もしくは
「そうしないと生活できない」と少数の既得権益者に信じ込まされている、
と思えるのです。
「これまで変わってきていないのだから、今後も変わらない」という
ご意見も正しいと思います。
一方、
もうそろそろパラダイムシフトしてほしいなぁ、っていうのが
個人的な願望です。
No.7
- 回答日時:
私が子供の頃は、2010年は夢のような世界でした。
結局、思い描いた通りにならなかったのは、伸びる前に足の引っ張り合いがあったり、富が新興国に行ったり、怠けたり、同業者が現れ効果が分配されたりするからだと思ってます。
基本的に人口が増えると増えた富は薄く分配されます。
回答、ありがとうございます。
私も、”子供の頃は、2010年は夢のような世界” を思い描いてました!!
手塚治虫や藤子不二雄の未来予想を
本気で信じてました。
なので、
”まだ車が空を飛んでないの!?”と驚いてます。
人口が増えると増えた富は薄く分配される、という視点は
なかったので、なるほどと思いました。
グローバル化によって経済圏での人口が増え
富の分配範囲がより多くの人になりますね。
安い労働力を求めて、海外の労働力を利用するということは
経営者のコストダウンにつながるだけでなく
海外労働者に富が分配される、というのもその一つかもしれません。
技術進歩で生産性が劇的に向上しているのに
享受しているメリット(生活の質の向上、労働時間の短縮)はソコソコなので
見合ってない→消えている富はどこに行った?
と思ってたのですが、
グローバル化という形で海外など新たに増えた人口に
再分配されていると考えると、精神衛生上 とても救われます!
No.8
- 回答日時:
日本の職場が技術の導入に関して遅れているからです。
それが、労働生産性において日本が下位となっている理由です。
技術が進歩して、その技術を職場へ取り入れた国は労働生産性が高くなり、労働時間も短くなっています。
技術が進歩しても職場や仕事に技術を入れ、仕事の方法を変えないのであれば、労働時間が変わるはずがありません。
回答、ありがとうございます。
日本の職場が技術の導入に関して遅れていたり
労働生産性において日本が下位なんですね。
知らなかったので、とても参考になりました。
調べてみます。
No.9
- 回答日時:
一言でいえば、競争社会だからです。
生産性が向上しても、それは他の企業も
同じですから、競争の厳しさには変わりは
ありません。
まして、現代はグローバル化して、人件費の安い
途上国とも競争するようになりました。
競争に勝つためには少ない人数で、沢山の
利益を上げる必要があります。
だから生産性が向上しても、仕事の厳しさは
変わりません。
グローバル化で更に厳しくなりました。
回答、ありがとうございます。
資本主義社会であれば競合他社に勝たねばならず
企業の存続、成長、拡大のためには
余剰資源の再投資が必要、ということですね。
なので、競争の厳しさは一定のまま
労働者の労働時間もそれに伴い、あまり変わらない
というのは納得です!
競争社会にある企業、
そして国際競争を増したい国家としては
そちらを望むのかと思います。
一方、いち労働者いち国民として考えたときに
それらに追随する人たちが多数派というのは
ちょっと怖いなぁって個人的には思ってます。
もちろん
「より稼いで、利便性を享受したい」という人もいると思いますが
「競争とか金銭的な豊かさより、もっとラクをしたい」
と望む人は、個人の感覚からいうともっと沢山いるように感じます。
他のお礼のコメントにも書いたのですが
”もうちょっと仕事の時間を減らしたい”っていう
ちょうどいいポイントで生活を維持するのって
難しい社会システムのように感じてます。
現行の多数派であるフルタイムの労働条件で働くか
パートタイムといった、それよりもガクンと下がる条件になる
ように思えます。
パートタイムとフルタイムとの階段差が大きいので
その階段が非常に小さくなってシームレスに選べる、
調整できる、という働き方があればいいのですが。
*このあたりのこれまで出てきている解決策として
地域通貨やワークシェアリングなどでしょうが
私自身があまり詳しくない上に、
それほど流行っているように思えない
→上手く行っているように思えない、ので割愛します。
No.10
- 回答日時:
技術革新で生産性が向上するのは設備(自動化設備)を使ってモノを作る工場です。
つまり自動車産業のような限られた業界だけです。店舗や事務所など人手で作業をする仕事(ソフトウェアを含むサービス業など)では、技術革新による生産性向上は大したことがありません。日本に仕事を求めてきた中国人は、日本の仕事ぶりを知って、とても能率が悪い(ダラダラと働いている)と意外に思ったそうです。
実際、日本の生産性を国際比較するとOECD加盟34ヶ国の第21位で、とても低いんです。生産性が向上しない理由のひとつは、物価変動(上昇)に追い付かないからで、向上よりもむしろマイナスになっています。生産性は能率だけを見てもダメで、周囲の状況(物価など)との差し引きで決まります。
労働時間が劇的に減らないのには、別に理由があります。いま日本の国際競争力は大きく落ちており、1990年代初めまでは世界第2位でしたが、その後はジリジリと落ちはじめ、2000年には坂道を転がるように低下し、いまや世界第27位です。シンガポール、マレーシア、台湾には完全に負けており、韓国や中国にも抜かれつつあります。
こうなると、より少ない賃金でよりより多く働かさないと、国際競争力のある製品(サービスも含む)が作れません。国際競争力とは言っても、安くてよい製品が海外から国内になだれ込むようになると、国内の問題でもあるんです。
会社が正社員を雇うと景気が悪くなっても簡単にはクビに出来ません。景気(仕事量)を見て正社員の数を調整できないんです(たとえばアメリカはレイオフできます)。しかも正社員には賃金以外に各種の休暇制度、各種の手当、社会保険費、通勤交通費、等々多くの経費がかかります。正社員を一人雇うと賃金の2倍の費用がかかる、と言われています。
ですから、会社にとって正社員の数は仕事がもっとも少ない(いちばんヒマな)状態でちょうどよいようにし、仕事量が増えれば目いっぱい残業をさせてこなす(正社員は増やさない)のが得なわけです(少々の割増し賃金を払ってでも)。仕事量が完全にパンクしそうになると、いつでもクビにできるパート・アルバイトなどの非正規社員を使うわけです。
日本の高度成長期には社員がいくらいても足りず、社員確保のために有給休暇や育児手当などずいぶん社員を優遇し、(低成長期に入っても)それが既得権になってしまいましたし、簡単には正社員をクビにできない社会制度もできてしまいました。つまり労働が硬直化し過ぎているんです。なので、経営者はなるべく正社員は雇わず、目いっぱい残業などをさせて仕事をこなそうとするわけ。
回答、ありがとうございます。
日本の生産性を国際比較するとOECD加盟34ヶ国の第21位で、とても低い
というのには驚きました。とても参考になりました。
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たくさんの方から回答をいただき、ありがとうございます。
いずれも本当に参考になりました。
私の質問が拙く、前提が不足していると感じたので補足します。
なぜ劇的な技術進歩で生産性が向上してるのに労働時間は劇的に減らないのか?
という質問ですが、
これまでいただいた回答を読むと
前提として(日本が、この数十年で) というニュアンスで伝わっていると感じました。
私も明記してなくてすみませんでした。
質問の前提として、日本に限定とは考えてませんでした。
改めて考えて明記させていただくと
国:先進国、大国と言われる国々。日本の他、米英仏露中独印加豪、欧州各国など
期間:産業革命以降ですが、特にこの100年間(1915-2016)
という前提で、回答いただけるとありがたいです。
日本で考えると、確かに
「海外の安い労働力が入ってきて厳しくなったから」という意見も納得です。