ある芸術家の先生がテレビでのお話で、私には理解出来なかった事があります。
その先生は若いころ、自分を中心に世界が回っていると考えていた。
その先生は学生の頃音楽をやっていて、芽が出なくて挫折し、芸術の世界に入り巨匠になりました。
私には理解出来なかった事があります。
①自己を露出する事はやめなさい。表現は自己満足じゃない所から生まれる。
自分にオリジナリティーなど必要ない。作品にオリジナリティーがあればいい。
作品を作り世に発表する事。
芸術家という事。
この時点で自己を露出しているのでは?と思ってしまいました。
また、楽吉左衛門もテレビで仰ってたのですが、
「そろそろ自分を出さなくてもいい。自分を出すことが辛くなってきた。」
「表現という物がやっかいである。土のままでもいいじゃないか。
だけど、黒くしたいとい自己があり、表現をする限り、自己は手放せない。
だけど、もういいよね・・・」
自分も作品を発表するにあたり、自己について非常に悩んでおります。
自己を捨てたいのだけど、捨てられません。
例えば、自分がこれだ!と思った作品よりも、別の作品が評価された時など・・・
自分の作品が認められなかった時や否定された時など・・・
A 回答 (15件中1~10件)
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No.2
- 回答日時:
自己を露出しない、とは、髪型、髭、厚化粧、珍しいメガネ、突飛な服装、棘のある発言、そのた、持ち物や外形的特徴で他者との違いを強調する事を戒めているのだとおもいます。
普通のサラリーマンや普通の公務員、普通の軍人の様な立ち振る舞いが望ましいという事でしょう。
No.3
- 回答日時:
芸術を続けるためには、食べねばならない。
食べるために働くのは、芸術する時間が減る。
減らさないためには、作品を売る=発表するのが一番。
他人による評価など、自分を捨てれば気にならない。
No.4
- 回答日時:
私はアーティストではありませんが①のことはよくわかります。
自己の名声とか、富とか、そう言うもののために表現をするのではないと言う意味でしょう。作品そのものに存在する意味があるようなものを作るべきと言うことではないですか。No.5
- 回答日時:
~~~~~~~~~~~~~~~~
作者の死[編集]
バルトの仕事の中でも頻繁に議論されるのが、『物語の構造分析』に収録されている「作者の死」である。本稿でバルトは、現代においても、大きな支配的な概念となっている「作者」という概念に疑問を投げかける。私たちは、ある芸術作品を鑑賞するとき、その作品の説明をその作品を生み出した作者に求めがちである。これは、作品を鑑賞するということは、作者の意図を正確に理解することであるという発想である。このことから、たとえばボードレールの作品はボードレールという人間の挫折のことであり、ヴァン・ゴッホの作品とは彼の狂気であるという発想が導き出せる。しかし、バルトは、この発想を「打ち明け話である」として批判する。このように作者=神という発想ではなく、作品とはさまざまなものが引用された織物のような物であり、それを解くのは読者であるとして、芸術作品に対してこれまで受動的なイメージしかなかった受信者の側の創造的な側面を本稿で強調した。この概念は、後年のバルトの作品でもよく言及されている。たとえば、『テクストの快楽』においても、この概念についての論考が見られる(『テクストの快楽』p120)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロラン・バルト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
二次創作とかはまさに作者の死なのかもしれません。
でもまあ、作者は誰かとか気になります。
気にならない作者はその程度の作者。
野菜の袋に生産者の写真が表示されるようになったりしているものもあります。
野菜は誰が作ったのか気にする人たちはいるのでしょう。
お宝鑑定では作者は問題になりますから、
作者の死は誰が作っても同じみたいな大量生産の時代の思想
というわけでもないのだろうか。
ところで、秘すれば花みたいな文化よりもとにかく騒いで話題になったほうが良いみたいな分岐点はいつごろだったのでしょうか。
No.6
- 回答日時:
「自己の手放し方」
「自己」を手放す為には、「自己とは。」を明確にしていなければ、
ならないと、思います。
しかし、変転する「思考」や「感受性」や「知識」の中で、
「自己」を明確に、「固定化」しようとするのは、本来、無理ではないか、と
思います。
詰まり、自己とは、「把握、固定化出来ない」ものです。
「何もない所から、何かを生み出す。」と言う行為の過程で、
「自己を露出する。」と意識したところで、肝心の「自己」が固定化
出来ていないのであれば、早晩、壁にぶち当たり、思考や手が、
止まってしまう。
そのような「驕った考え方」を捨てて、作品に向き合えば、
出来上がった作品は、「作者の自己そのもの」が作成した作品なので、
自然と「オリジナリティー」溢れる作品になる。
だから、
「オリジナリティー」を出すために、「自己」を生み出すのではなくて、
むしろ、「自己と言う邪念」を捨てて、作品を創作すべきだ、
と言う事では無いか、と思いますが・・・・・・。
少なくとも私は、若いとき、そのような課題にぶつかりましたが、
上記のような、自己流の流儀で、勝手に、解決させました。
No.8
- 回答日時:
哲学になりますが、何を持って芸術、美と
するかについては諸説あります。
大きく分けると、
神が創った芸術、美があり
人間存在など本質的でない、とする説と
人間あってこその芸術、美である、とする
説にわかれます。
こういう基本的な考えを念頭にいれて
おくと理解しやすいかと思われます。
芸術、美は作者の感性、人格などが表出された
モノだ、という説があります。
表出説といいます。
そうではない。
芸術、美というのはイデアが現象化したものだ
という現象説、というのがあります。
表出説が人間中心の芸術論であり、
現象説が、人間を離れた神の芸術論です。
ある芸術家の先生が言ったのは、当初は表出説的
だと思っていたが、経験を積むと次第に
現象説的な考えになってきた、という
ことではないでしょうか。
作品を作り世に発表する事。芸術家という事。
この時点で自己を露出しているのでは?と思ってしまいました。
↑
自己を露出していると思っていたが、それは
錯覚だった。
たとえていえば、客観的に存在する芸術、美を
発見しただけだった。
創造していたと思っていたが、埋もれていたもの
を掘り起こしただけだった。
No.9
- 回答日時:
ミケランジェロの名言とされている言葉に「石の塊に埋まっている彫刻を取りだす」というものがあるらしいです
自己表現と捉えていたらこういう発想は生まれなかったでしょうね
私は芸術に関してド素人ですが理屈で考えれば自己表現で生み出される芸術で表現されるものは
当然自己ということになりますよね
それは芸術家本人の感情であったり思想であったり物の見方や感性などの反映であると思うのです
だとすれば鑑賞する側から見ればそういった作品に対する評価は共感するか否かということになりますね
絵画や彫刻、音楽でも芸術と呼ばれるものには歴史があります
その歴史を踏まえた上で新しいもの(オリジナルなもの)を創ろうという発想で
生み出される芸術は新たな技法、新たな表現、新たな芸術的価値、など
自己とは特に関係のない芸術という文化に対する表現になるはずです
それを鑑賞する側から見ればそこには共感ではなく承認(芸術として認められる)という心の働きがあるはずで
自己表現か否かでその作品も作品を見る鑑賞者への印象も全然違ったものになると思われます
ただ自己表現がいけないわけではありません
恐らくそれは芸術家にとっての原動力なのではないでしょうか?
あなたの場合、自己を捨ててしまっては芸術への情熱はなくなってしまうかもしれません
だから自己表現を芸術という文化的な意味で新しい価値ある表現によって行えばよいでしょう
そうすれば自己表現しつつ芸術の歴史に新しい一歩を加えることができるはずです
ただ単に自己表現という目的を満足すればよいのだとすれば
過去の芸術家の焼きまわしでもよいわけで
それでは芸術にとってあまり意味はないです
No.10
- 回答日時:
書道家 武田双雲 が昔とあるTV番組で言っていた事を思い出します
彼は毎日写経をするそうです
その時、自分の個性を捨て、ひたすら、手本を真似て真似て、自分の
個性をひたすら削って消して、写経をするそうです
そうして、自分の個性を削り抜いて書き上げた写経なのに、
ひと目見ただけで自分の字だとわかるそうです
自分の個性を削って削って、最終的に残った自分とわかるものこそ
本当の自分の個性なのだと
最初に捨てた個性は、本当の個性では無いんだと感じるそうです
質問者さんの文面にある、自己を、個性に置き換えて、質問を読んでると意外と
すんなり来ました
>①自己を露出する事はやめなさい。表現は自己満足じゃない所から生まれる。
>自分にオリジナリティーなど必要ない。作品にオリジナリティーがあればいい。
ここで言う「自己を露出する事」の自己は、先の文面でいうひたすら捨てた個性
なのでは無いかと
でもどんなに自己を捨てても、最終的に残る物の中には自己があって
それこそが本物なのではないかなと思います
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