ヨーロッパの騎士団について

童話を書いていまして、騎士団の事を調べています。騎士は自ら望んで騎士団を除隊することが出来たのでしょうか？調べかたが悪いのか、調べてみても分かりませんでしたので、どなたか分かる方、教えていただけないでしょうか。

No.1 ベストアンサー 回答者： deltaep 回答日時： 2017/08/25 16:52

辞める方はよくわからないが、なり方の方は少々うろ覚えですが、多少参考までに。

（時代的には英国の名誉革命前後ですが…）

　騎士というのはキリスト教でいう、神の国を作るための、神様の戦闘員という意味合いがあったので、キリスト教会（バチカンですね）の承認を受けた諸侯が、騎士身分の承認の代行をしていたようです。
　つまり騎士になりたい、というそれなりの身分の人を調査して、承認して騎士身分を獲得すれば、従者や宿舎など、それまでの仮の保留された状態が正式化するという形でした。

　つまり日本で当時の大名の身分を天皇が承認していたように、騎士身分は教会の承認によっていた。ということは騎士達のリストは教会が管理するということになります。つまり教会の承認さえあれば騎士を辞めるということもできたはずです。

　ただ「除隊」ということになると、騎士身分のまま単独行動へ移行するということでしたら、おそらく承認されなかったと思います。なぜなら神に仕えるのは一生の大仕事ですから。旧教の牧師も本来は結婚できませんでしたから。

　それともしかしたら、戦場の混乱の中で行方不明になった。結果として騎士身分のまま除隊になった例はあったでしょう。

　大声では語られませんが、モンゴル軍が欧州へ侵攻した際、欧州連合軍に対する降伏交渉などに対面したモンゴル側の交渉人はイギリス人だったと言われています。（名誉革命時、王（＝神の代行者）に逆らった罪で、騎士達が欧州大陸へ放逐された。そういった連中はフランス王の元で騎士身分を回復した。）ただ、正確にはわかりません。知っているのは欧州軍とモンゴル軍の仲介に当たった僧侶だけです。（バチカンの書庫に、その坊さんの報告書があるはず。…知りたい！）

この回答へのお礼

ファンタジー小説で描かれる騎士のイメージが強かったので、とても参考になりました。丁寧な回答をしてくださりありがとうございました。

お礼日時：2017/08/26 12:41