

LBP(レーザービームプリンタ)等のレーザー光学系に使用するfθレンズについての質問です。
半導体レーザーから出力したレーザー光線をポリゴンミラー(又は回転多面鏡)に照射し、ポリゴンミラーから反射したレーザー光線はfθレンズ(又はf-θレンズ、エフシータレンズ)を介して感光ドラム上を操作しています。ここで、fθレンズは、ポリゴンミラーの回転等により生じる現象である光の倒れ(又は鏡面の倒れ)をミクロン単位で補正し、照射されたレーザー光を等角速度運動から等速運動に変換すると説明書きがあるのですが、「光の倒れ」とはどのような現象なのでしょうか?また、「等角速度から等速運動に変換」について詳しく教えてください。よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
1.光の倒れについて
光軸の倒れの事を指しているのでしょう。
レーザーから出たまっすぐな線上の光を鏡で反射して、ドラムに当たる状態を考えて下さい。
で、その鏡を回転させると、ドラム上の光のスポットは移動しますが、同時に反射した光の方向も(当然)変化します。
この変化を指しています。
光がドラムに垂直でなくて斜めに当たると、当たったところのスポットの面積は大きくなり、また単位面積当たりの光量は落ちます。
fθレンズはテレセントリックと呼ばれる特性を持っていて、位置が異なってもドラムに対して絶えず垂直に光が当たるようになります。
2.等角運動から等速運動に変換
等速回転するポリゴンミラーによって反射した光は一定の速度で角度が変化し、次の面が来るとまたそれを繰り返すということを行っています。
で、fθレンズを通過した光は、角度の違いがが位置の違いに変換されて、ドラム上のスポットの位置移動になります。
ここで、fθレンズの特徴として、角度と位置の対応が線形になっており、このため等角速度であれば等速運動になるわけです。
いま、角度θでレンズに入射した光がドラムを照射するときの位置yを式で表すと、
y=fθ
となります。fθレンズの由来はこの式から来ています。
では。
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