
以下のマクロ経済モデルについて
Y=C+I+G
C=0.8(Y-T)
I=20,G=10(財政均衡のためT=G)
として、完全雇用国民所得が120とすると経済はどのような状態か?
1 2のインフレギャップ
2 8のインフレギャップ
3 12のデフレギャップ
4 2のデフレギャップ
という問題です。
現実のGDPを計算すると以下のようになり
Y=0.8(Y-10)+30
Y=0.8Y-8+30
0.2Y=22
Y=110
完全雇用から導くと
Y=0.8(120-10)+30
Y=0.8×110+30
Y=118
よってYFより2デフレギャップが正解と教わりました。
私は、最初、デフレ(インフレ)ギャップは現実の均衡国民所得から現実のGDPを引いたものだと思っていました。45度線分析ではそのようになっているものと思っていたのです。しかしながら、認識に誤りがあったようでして、やや混乱しています。この違いをご教示いただけますと幸いです。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>
上の110との差がGDPギャップ、下がデフレギャップということは理解できました。では、デフレギャップは45度線分析上どのように表されるのでしょうか?
その点については私の回答1に書いたつもりですが、繰り返すと
デフレギャップとは、完全効用所得と完全効用所得のもとでの総需要との差(この差がマイナスならインフレギャップ)で、あなたの数字を用いるなら、120-118 =2がこの場合のデフレギャップです。45度線のグラフを使うなら、完全雇用所得のときの45度線上の値(完全雇用所得)からそのときの総需要表(C+I+G曲線)上の値を差し引いた値です。
もう少し詳しく説明してみましょう。総需要(AD=C+I+G)を縦軸に、GDPであるYを横軸に取ってください。45度線と総需要曲線を描きいれてください。質問の設定のもとではAD曲線はAD=0.8Y+22なので、45度線よりは緩やかな曲線(直線)となる。AD曲線と45度線との交点の値の座標(AD,Y)=(110,110)が現実(均衡)のGDPの値を表わしている。完全雇用所得Y=YF=120を横軸にとり、そこから垂直線を延ばすと、AD曲線との交点は(AD,Y)=(118,120)となる。その垂直線は45度線とは座標(120,120)の点で交わるが、2つの縦の差120-118=2がデフレギャップを表わしている、ということです。
ではGDPギャップはどこにあらわているかというと、AD曲線と45度線との交点の横座標Y=110(これが現実の均衡所得)と完全雇用所得YF=120の差です。デフレギャップは縦にあらわれ、GDPギャップは横にあらわれるといえるかもしれません。グラフを描いて確かめてください。
No.5
- 回答日時:
>グラフを書いてみましたが、このような理解でよろしいでしょうか?
合っています。
ついでに、縦軸と横軸の差”2”がデフレギャップと書かれていてそれで正しいのですが、図では、点Bの位置が45度線と垂直線(Y=120での垂直線)との交点のように見えますが、点BはAD曲線と垂直線との交点ですよね!
すみません。Bが120・120のような図示になっていましたので、黒い2個めのポイント(120.120)がYFでそこから垂線を下ろしたところ、(120.118)にBとさせていただきます。長々とお付き合い頂き、誠にありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
注意。
回答No3で、座標を表わすのに(AD,Y)=(118,120)という風に、縦軸の値118を先に、横軸の値120を後に書いてしまったので注意してください。通常は、座標は横軸の値を先に記入し、縦軸の値を後に記入するのですが、ここでは逆に表されているので注意してください。No.2
- 回答日時:
回答1のところは
>この意味が分かりません。それともあなたの考えていたデフレギャップとは「完全雇用所得から現実の所得を引いた」値、つまりここでの数字を使うと、120-110=10がこの場合のデフレギャップという意味でしょうか?現実の所得は完全雇用所得に10だけ足りませんから。
と直してください。「所得」ということばが抜けていました。この意味でのギャップはしばしば「GDPギャップ」と呼ぶことがあります。つまり、潜在的GDPと現実のGDPの差(ギャップ)です。あなたはこのGDPギャップとデフレギャップとを混同していたのではないでしょうか?
No.1
- 回答日時:
>私は、最初、デフレ(インフレ)ギャップは現実の均衡国民所得から現実のGDPを引いたものだと思っていました。
この意味が分かりません。それともあなたの考えていたデフレギャップとは「完全雇用所得から現実のを引いた」値、つまりここでの数字を使うと、120-110=10がこの場合のデフレギャップという意味でしょうか?現実の所得は完全雇用所得に10だけ足りませんから。
デフレギャップとは、完全効用所得と完全効用所得のもとでの総需要との差(この差がマイナスならインフレギャップ)で、あなたの数字を用いるなら、120-118 =2がこの場合のデフレギャップです。45度線のグラフを使うなら、完全雇用所得のときの45度線上の値(完全雇用所得)からそのときの総需要表上(C+I+G曲線)上の値を差し引いた値です。この意味は、デフレギャップだけ総需要を増やすなら、完全雇用(所得)が達成されるということです。具体的に、問題にある数値を使うなら、2だけ総需要を増やすためには、Iなら2だけ増やし、I=20+2 =22とすればよい。すると、所得は乗数(=1/(1-0.2)=5)倍だけ増えるので、Yは2×5=10だけ増え、110+10=120=YFに完全雇用が達成される。では、Gを均衡財政のもとで総需要を2だけ増やし完全雇用を達成するためには、Yは均衡財政乗数(=1)倍だけ増えるので、Gを10だけ増やしてG=10+10
=20とするなら、Yは10だけ増え、110+10=120と、完全雇用所得に等しくなる。(なお、Gを税でファイナンスする均衡財政ではなく、Gの増分を国債でファイナンスするなら、Gは2だけ増やせばよいことはもちろんです(Iが増える場合と結果は一緒です)。
仰るとおりです。「現実の均衡国民所得」と表記したところは、回答者様が仰っている「完全雇用国民所得」のことで、ここから現実のGDPを引いたものではないかと質問させていただきました。
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