
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
日本ではいまだに女性が家事をする、欧米ではしない、といういい方がよくあります。
これ前提がちがうんです。
日本の場合、専業主婦の8割が家計管理をしています。欧米の場合専業主婦なら8割が夫が管理をしています。
共働きの場合、ともに5割が共同管理と言う統計になっているのですが、このやり方の中身も実は違います。
欧米の場合、ほとんど共働き夫婦が「共同口座」を開きます。夫婦二人の名称での口座で、給料から自分の分をいれここで管理します。
ここで面白いのは「欧米の家計管理は元々夫の権限なので、妻は支出した分だけ家計に関われる」ということです。つまり7割を夫が、3割を妻が家計費を出していた場合、妻が夫の管理に口出しできるのは3割程度分しかない、ということになるわけです。もちろんこれは統計であり、個人の夫婦がすべてこういうわけではありませんが、欧米の家計管理は「明らかに夫が可処分権(どのような部分にお金を使うか決める権限)を握っている」といえます。
日本は逆ですよね。専業主婦の8割が夫の給料を管理し、小遣いを渡しています。共働きも日本では共同口座が開けませんので、基本的にはどちらかが管理しています。実質的には、日本の共働きの夫は「お金はちゃんと入れるけど、どういう風に支出しているか全く知らない」と言う人も多数いるのです。
つまり日本は共働きでも「家計の可処分権」は妻にあるのが一般的なのです。負担は大きいかもしれませんが、その分のメリットは十分に享受しているんです。
だから、実際には結婚すると妻は「家計の可処分権を握るための正当制」を保持する行動を起こします。「○○だから私が管理しているの!」ということです。
これが「日本では妻が家事をする」ことの根本的な理由です。妻は家事を引き受けることで「可処分権を独占する」というメリットを得ているのです。
だから日本では妻のことを「大蔵大臣」とよぶわけですし、お金をどのように使うかを決める権限を持っている人が一番偉い、のは常識で考えてもわかるでしょう。
この「妻が家計管理を独占するために、家事を独占しようとする」というのは傍証を上げることができます。
たとえば「うちの夫は家事を手伝ってくれない」と言う言葉です。何も問題ないように見えますが、そもそもどうして夫は「家事を手伝う」のでしょう。共同生活であれば「分担された家事をする・しない」というのが適正なことばであるはずです。
実はこの言葉の裏には「家事の権限の一切は妻にあるので、妻が決めたルールでしか家事をしたと認めない」という認識が隠れているのです。
たとえば東洋経済オンラインのコラム「つかれない家族」にこういう夫が出てきます。
夫Nさん「私は、家事は基本的に手抜きだと思っています。だから朝食は365日全く同じものです」と言う内容で、パンとコーヒーと卵とお肉なんだそうです。
Nさんの奥様は病弱で「家事をしてくれるだけでありがたい」ということなので、これでいいのでしょうが、グルメで和食派の妻なら「365日パンは嫌だ!」というでしょう。
しかし「朝食を作って家族に食べさせる」と言う目的からすればN氏のやり方でもいいはずで、それを否定するなら妻が自分で行うことになるわけです。(もしこれが妻なら「あたしが作ったモノは文句を言わずに食べろ」となるはず)
これを私は「家事裁量権」と呼んでいるのですが、日本の夫には「家事裁量権がまったくない」のが現状で「妻が決めたルールの通りに家事を手伝う」ことしか許されていない、のです。
これでは子供の手伝いと同じで「主体的に家事を分担して行う」ようにはならないでしょう。
つまり日本の家庭では「妻の家事裁量権に対するこだわりと、その権限を保持する意識(そしてそれによって得られるメリット)」がとても大きく「実は、妻のほうが家事を手放さない」のです。だから「妻ばかり家事をする」になっていくのです。
ここまで読んで「いや、そんなことはない。家事なんかしたくない」と思っている女性もたくさんいるでしょう。でも実は実際には妻になったら、やっぱり家事裁量権を握りたくなるのです。
その例を出しましょう。「旦那の趣味は捨ててもいいよね」問題です。
日本の住宅は決して広くはありません。結婚前、または結婚してからも趣味に没頭する男性はけっこういます。そしてその趣味について妻は全く理解できないことが多くあります。
モノはなんでもいいです。プラモデルでもフィギュアでも漫画本でもゲームでもいいでしょう。うずたかく積まれ一部屋つぶしているような状態の時に、日本の一般的な妻はどうするでしょうか?
捨てますよね。容赦なく・・、それも夫の許可もなく・・・
これをみて「当然だ」と思った女性は「家事裁量権は女性のもの」と考えている、ということです。
そもそも夫であろうが他人のモノを「勝手に捨てる」行為が本来なら許されません。逆に考えてみてください。妻が集めたなにか(ぬいぐるみでもアイドルの写真でもいいです)が部屋を占領していて、それを夫が無断で捨てた場合どうなるか・・
まあ喧嘩になるわけですが、その際に夫が「邪魔だろう!」と言っても「掃除をしているのは私!私が掃除をして問題ないのだからいいの!」となるのは請け合いです。
ようするに「家庭内・自宅内をどのように維持し、快適な空間と生活を送るための決定権」を日本女性はなによりも保持したいのです。
だから夫の給料を完全に管理したがるし、家事も「妻の決めたルール」を逸脱することを許さないわけで、当然ながらそんな状態に夫がついてくるわけがない(自分が娘の立場で考えてください。そんな「母のルール」に唯々諾々と従いますか?)わけです。
そして前提の違う、家事の裁量権も家計処分権ももっている欧米の男性の事例のうち「家事をちゃんとやる」部分ばかり目を付けて「日本の男は家事をしない」と嘆くのです。
もちろん、男性の側に問題点がない、とはいいません。でも「夫がやろうとすると、妻のルールに阻まれる」ことはよくあるのです。
質問者様が結婚して「共働きで家事分担」をするなら、ぜひ夫に裁量権まで渡してください。たとえば洗濯担当でバスタオルを毎日洗っても、逆に3日に1度しか洗わない夫でもその裁量を認めてください。
家計の処分も夫が半分出しているなら、決まった支出の残り分をどうするかについて夫の権利は半分です。たとえば妻は「毎月1万ぐらい残るから貯金しよう」といい、夫が「1万程度なら使っちゃおうよ」というなら偶数の月は貯金、機数の月はパ――と使ってやってください。
だって半分は彼のお金ですから、彼の裁量権を認めるべきでしょう。
と言うようなことを書くと「いや、子供が生まれたらどうするの?」とか妻は言い出すわけで、それなら裁量権・決定権は全部妻でいいから、家事も何もかもやってください。私は稼いできます。となるわけです。もっとも銀行にお勤めの男性の場合「お金の管理は自分でやるのがベストだから、妻には必要な分しか渡さない」と言う人も多いと聞きます。
ちなみに私は既婚男性、妻はほぼ専業主婦、家事も育児もそこそこしますが、給料は一応全額渡しています。
夫婦のやり方は人それぞれです。でも「なぜ日本の男性は家事育児をしないのか(なぜ欧米男性は家事をやるのか)」と言う点についてはちゃんと理由があるのです。
それを踏まえて、折り合いがつく男性と結婚することをお勧めします。なかには専業主夫になりたい男性もいれば、掃除などが好きな男性もいるし、絶対に家事はしない、と言う男性もいるからです。
No.9
- 回答日時:
#7です。
私の話だけだとご納得いただけないと思いましたので「家事裁量の話」が書かれているものをご紹介します。・男性側の視点
https://dot.asahi.com/aera/2017020900068.html?pa …
http://probononote.blogspot.jp/2014/08/chores-ha …
・女性側の視点
https://www.saison-chienowa.jp/articles/EA3ixole
の特に②
蛇足で「なぜ日本人女性はお手伝いさんを使わないのか」も考察しておきます。
女性側の視点でご紹介した「共働き家庭のマネジメント」にも書いてあるのですが、「共働きは家事と育児の時間が足りない」のはその通りで根本的な問題でもあります。
欧米の仕事は日本よりは時短の場合もありますが、エリート夫婦で共働きなら、むしろ日本の高所得夫婦よりも時間的には忙しく、なおかつ公的な補助(社会福祉と会社福利)がほとんどありません。
そういう夫婦または一般的な夫婦でも予算が合えば「迷わず手伝いを雇う」のが欧米では普通の話です。
ところが日本ではなかなか「手伝いを雇う」と言う発想にならないのです。これは30年前男女雇用機会均等法が出来た時点から言われていて「使いやすい家事代行サービスの普及」も目標のひとつだったのですが、いまだにほとんど達成されていません。
なぜか?
一番大きな問題は、前回も書いたように「妻が家事のやり方にこだわりすぎる」からです。
もちろん他にも理由はあります。たとえば欧米では「小さい子供だけでお留守番させるのは虐待になる」ので、小学生以下の子供だけで留守番させるにはベビーシッターを雇う必要があり、中高生の女子のアルバイトとして定番になっています。
つまり女の子は子供の内から「他人の家に入って他人の子供の面倒を見る」わけで、それが大人になったときに「家政婦などに育児や家事を任せること、そもそも他人が家に入ってくること」の心理的なハードルを下げている、と言われています。
また、欧米ではそもそも家事は「奴隷労働的」であったことも知っておくほうがいいでしょう。
19世紀までの欧米女性の立場はほぼ現在のイスラム女性と同じで、仕事をすることもできず、仕事をしたとしても給料は夫のまたは父親のものになってしまったのです。(ようするに女性には財産権がないので、銀行口座すら開けなかった、ということです)
ですから、夫の保護下に置かれた妻は「子供を産み育て家事をするしかない」ということになり、上流階級であればあるほど「労働は誰かにやらせるもの」なので、家事手伝いにやらせて自分はやらない、と言うことになっていました。乳母と言う制度は「家事・育児は奴隷労働」という発想が元になっているのです。
だから現代の欧米でも「まともな人なら外に稼ぎに行くのが普通で、家事労働なんて下っ端の家政婦にやらせればいい」という意識が強く、自宅に他人をいれることにも抵抗が少ないので、家政婦を気軽に雇って、自分たちの時間を作りだす、ということになります。
日本の女性はどうでしょう。日本の女性は歴史的に「奥様」として「家事裁量権」をずっと有していました。料亭などでは女将が差配をするように「家の中の裁量は妻の権限」だったのです。
男性は外向きの経理などはしましたが、結構昔から「家計は妻が行う」のが日本の伝統でした。こういうエピソードもあります。
杉本鉞子著:武士の娘より
http://d.hatena.ne.jp/jjtaro_maru/20110123/12957 …
日本の「妻」は欧米と違って「夫と対等」の地位にあり「奥向きの御用は妻の仕事」だったのです。
この伝統が今でも「妻の家事に対するこだわり」になっており、日本の女性は「家事一切は私の権限」と思いこんでいるのです。
これでは男性は手も足も出ません。
もちろん、古い教育を受けた母親から「男性は家事をするものではない」というしつけを受けた男性もいるでしょう。その理由はもうお分かりだと思います。
最近の男性は昔に比べれば「家事」をするようになっているのですが、やはり「妻の家事に対するこだわり」という壁を超えてまで主体的に行うことはできないといえます。
一説には「家事ハラスメント」という過激な言い方もあるようですが、実際に夫の立場として、妻にああいう嫌味を言われたら「絶対に家事なんかやるもんか」となるでしょう。
だから、そういう歩み寄りを阻害しているのは「実は妻の側」と言う視点が大切なのです。

No.8
- 回答日時:
家事ってそんなに大変かな~
一人暮らしの経験があるなら、一人分も二人分も手間は一緒って考える人の方が多いと思う。
だいたい不満を言う人は結婚まで親頼みだったはず。
いつまでも娘気分が抜けず、やってもらうことが当たり前になってる。
家のことも満足にできない、仕事もロクにできない。
そんな女と結婚する男が稼ぎが良くて家事ができるはずなどないじゃないか。
No.6
- 回答日時:
2度目です。
最初に書いたように夫婦の在り方は様々です。10組あったら10通りの夫婦の形があっていい。
>日本では…女性が家事をすることが多く、
何を基準にそう思うの?
欧米を念頭にしているのでしょうか?
ただ、あなたが思っているよりも、男性の力が強いと思いますよ。
財布の紐を握っているのは男性ですから。日本では逆でしょ。お金を握っている方が強いんです。
個人的には、家事はお互いに話し合って分担する、協力し合うのがいいと思います。
育児に関しては男性はあまり向かないと思います。理由を述べると長くなるのでやめますが。
>ここでもそう言った悩みを持つ方をたくさんみかけます。
悩みなどを投稿するサイトですから当然です。
No.5
- 回答日時:
親戚近所など取り巻きがそうしろ、そうすべきとうるさいというなら、「うちはこうなんです!」と言いきれば良いのでしょうし、質問者さんは独身とのことでおそらく社会一般の状況を指しての疑問かと思いますが、社会がそう命じているわけではありませんので、その夫婦はそうしているというだけの話しで、妻側が納得済みであろうが夫に強いられているのだろうが夫婦の話です。
2人がそれを選んでなお夫婦でいるのですから、他人のあなたが気を揉む必要はありません。
家事に限らず主義主張、価値観が納得いかない、我慢できずに破綻する夫婦もまた2人の選択です。
家事・育児の分担だけじゃないでしょう。
男女、老若、年齢、学歴、資格の有無、役付や身分、貧富・・・・・・区別と差別、合理・不合理を論じればいくらでも。
No.2
- 回答日時:
世の中にはいろんな夫婦がいます。
家事や育児をほぼ旦那さんがしているところもあれば、お互い協力しあっている夫婦、奥さん中心で旦那さんが手伝うところと様々です。
ここで愚痴るより、直接旦那さんに言ったらどうですか?
言っても無駄なのかな?
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