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アルミニウムの単体が水酸化ナトリウムに溶ける化学式を書け

という問題で

アルミニウムに水酸化物イオンを6個配位させたイオンを生成物として書くのは誤りでしょうか?

解答には4配位のものが載っていたのですが、検索してもアルミニウムの配位数について、6配位だがうち2つは水が配位するなどいろいろな情報がありよく分かりませんでした

A 回答 (1件)

6OH- + 2Al + 6H2O → 6OH- + 2Al(OH)3 + 3H2↑



水酸化アルミニウムは弱塩基中では溶解せず、これを更に強塩基下にすると、
OH- + Al(OH)3 + 2H2O → [Al(OH)4・2H2O]-
テトラヒドロキソアルミン酸イオンという錯イオンになるとWikiには記述しています。
この部分の引用は、レイナーキャナム 無機化学 原著第4版 2009.3 ← 日本の出版年ですから原著はもう少し古く、版も4版です。化学系の院の教科書レベルですね。
アルミニウムが6配位をとり、OH-が4つとH2Oが2つの配位をとることは

が、これはどうも化学的に確定している情報ではないような気がします。
[Al(OH)4]- のテトラヒドロキソアルミン酸イオン がNMRの測定により確認された情報はネットで見つけることが出来ましたが、
それらをまとめた論文にはたどり着けませんでした。H2Oがあまり関与していないような記述でしたが文献ではないので確定出来ません。

アルミニウムの水酸化ナトリウム溶液への溶解で通常書かれているのは、下のような式です。

2Al + 2NaOH + 6H2O → 2Na[Al(OH)4] + 3H2↑

AlにOH-が4つ配位し、水溶液中ではH2Oも求核的に2つ配位するようですが、
左辺のH2Oを 6→10 にして、[Al(OH)4・2H2O] となります。
この水は錯イオンの反応に直接影響がないため、記述的に省略することが多いようです。

アルミニウムに水酸化物イオンを6個配位させたイオンを生成物を記述することは誤りですが、私なりにまとめてみると。
テトラヒドロキソアルミン酸イオン [Al(OH)4]- は [Al(OH)4]- と [Al(OH)4・2H2O]- の記述が混在していて、2H2Oは省略して記述することが多い。
アルミニウムの配位は、6配位か4配位で確定している元素(例外が少しある)であり、質問の例はH2Oを入れると6ですが、どちらとも言えます。ここは教授のような方に意見が欲しい部分です。
OH- の4配位と覚えた方が無難な気がします。

もう少し、無機化学を知っている人や大学の図書館で文献を漁ることが出来ればもう少しまともな事が判るのですが、高校の化学の範囲はかなり飛び越えてしまいますね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます
なるほど何配位かは断定できないということですね!
参考になりました!!

お礼日時:2018/02/17 22:50

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