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No.4ベストアンサー
- 回答日時:
No1です。
お礼有難うございますギルガメッシュ叙事詩。勿論参考になりますよ
ノアの箱舟の原点(っぽい)物語が書かれてますし
なによりも「当時の世界観(価値観)」を知れる
この、「世界観を理解する」ってのは物凄く重要です
多神教から一神教へ~ってのは説明が難しいのですよね
(ざっくり説明です。この辺が独学の限界です)
多神教とは部族の英雄信仰つまり「宗家(血のつながり)の教え」です
それが機能してたのは原始都市国家(部族集団の纏まり)まで
外人と異文化が流動を始めた古代の国家では機能しなくなる訳です
そこで「宗教=法」となっていく
その為には多神で言う事がバラバラな神々は影を潜めて
絶対のルールを解く存在(唯一神)が主流となった
ぶっちゃけ、ユダヤ教は一民族の土着宗教でしかない
それをキリストが普遍的な教えに変えて世界中で支持されたってだけです
世界中で最も影響が有る世界観故に一大転換だ!って言ってるだけです
オススメですか、、、
「バベルの謎 - ヤハウィストの冒険 」(中公文庫) 長谷川三千子 (著)
これが一番衝撃的で抜群に面白かったですね
ハッキリ言えば小説です。が、上記「世界観を理解する」事の
重要性を早期に教えてくれた私にとって血肉になる一冊です
回答ありがとうございます。
「世界観を理解する」ということですね。
本を読んでいて、どうもこう漠然とつかみどころがなく、理解が行き届かない感じがするのは、要するに、当時の人の世界観をつかんでいないからなのですね。
「世界観」という精神文化の土台をつかめていないので、読んだ知識が砂上の楼閣のようにボロボロとこぼれて落ちていんでしょうね。
「バベルの謎 - ヤハウィストの冒険 」
図書館にありましたので、読んでみます。
ありがとうございます。
No.6
- 回答日時:
私はこう考えました。
今も人類は自然の力の前には及びません。
それは今も昔も同じ。
人類の発祥がアフリカにあるのをテレビでやってましたがそれはすでにノアの方舟後の話と私は推測するに至りました。ということは聖書によればその以前から自然を恐れ敬うことを我々黄色人種(セム)は行っていたものとあります。未だに聖書は未完成ではありますが…(-_-;)
石を積み上げてお供え物を置き恵みに感謝する行事は石を積み上げがなくなっても今もなお続く大切な行事…
回答ありがとうございます。
アフリカで生まれた人類は自然への怖れや、遠くへ旅する不安に耐えるため「神」を生みだしたのでしょうね。
そして神は、人類が世界中へ移動するのと一緒に世界へ広まっていったのでしょう。
それを思うと、壮大なロマンを感じます。
No.5
- 回答日時:
横からすいません。
日本の社会構造を独学で研究しているものです。外国の帰国子女でもあります(だから日本のことに興味があるともいえます)
日本の独特な宗教観とそれによって構成される社会を研究していると、現代ではどうしても「欧州などの一神教との比較」が必要になります。曰く「なぜ日本は一神教のような明確な規範がないのに、社会の統制が取れているのか」ということです。
外国人もよく「日本はキリスト教(またはイスラム教)がまったくなく、それに類する普遍的な教義もないのに、どうしてこれほど平和で調和のとれた社会があるのか?」と聞かれますが、一神教の必要性はまさにその点にあると思います。
他の方がユダヤ教は「単なる一民族の宗教」でキリスト教は「それを普遍的に改革したもの」と書かれていますが、まさにその通りだと思います。
「一神教の飛躍」という点では、2回あり、1回目はモーセが十戒をもって「選民思想と一神教」を作ったとき、2回目は「キリストが土俗宗教を普遍的宗教に変えた時」だと考えています。
>多神教文化から一神教が発生していく事情
に関して言えば、私にはある仮説があります。それは「ユダヤ人がユダヤ人であるために宗教を特殊なものにした」ということです。
世界的に見て一部一神教だったような痕跡はあるものの、ユダヤ教以前にも以後にも「他者を排除することを要求する神」は現れていません。現代に至るまで「私だけを崇めよ」と具体的に指示した神は「エホバ・ヤハウェ・アラー」などと呼ばれる一人?の神だけなのです。これは非常に特殊な例だと思います。
これを生みだしたのがユダヤ人であるということを考えると、やはり「多神教文化から一神教が発生していく事情」は「ユダヤ人の歴史と特殊性」を見て行くのが一番だろう、と私は考えます。
日本の社会構造と歴史を考えるものとしては「ではなぜ日本ではそれが起こり得なかったのか」と言う命題に変わっていくわけです。
個人的な仮説を開陳させていただけるなら私はこう考えています。
「ユダヤ教の開祖はモーゼであり紀元前16世紀または前13世紀ごろ、自分たちの民族「ユダヤ」が奴隷的な身分から解放されて新天地を目指す際に、彼らを統率するために考え出したのがエホバである」ということです。
ユダヤ人は民族的な系統ではなく「ユダヤ教を信奉する者」を基本とします。土俗宗教は基本的に「その民族の神」を基礎に起きます。なぜなら古代では「その民族の生活様式とそれを支える自然」が神の基本要素だったからです。
例えば日本だと「里(リ)」がその基本要素になっていました。里を中心に集落ができるのですが、その里が海の横なら集落の生活様式は漁りと少々の山の幸または農耕になっていくでしょう。里の神は「海神」になるわけです。
同様に里が山と平地の境なら、農耕が基本でのちには田圃の水源が重要になったでしょう。里の神は「豊穣神」になります。山の中であれば、生活の中心は狩りになり、神は「山神」になるでしょう。そして集落の中心に神社が立つわけです。
これらが豪族レベルの集団に大きくなるうちに、統合されたり征服されて別の神を強制されたりして「民族集団」が大きくなり、統率者が信じている「里の神」が豪族内の神になり、それを信奉することが「同じ社会の仲間」になったといえるでしょう。だから今でも「里の神を祀った移動式神社=神輿」をみんなで担ぐわけです。
この「生活様式」に基づく神のあり方は世界中で同じです。ローマが侵攻する前のケルト人(ガリア人)はドルイド教という「森林の神々」を祀ることが一般的であり、特にアイルランドやスコットランド当たりの北極圏に近い地域は、夏は白夜・冬は常夜という2面的な環境からハロウィンの原型が生まれました。
ハロウィンが10月31日に行われるのは11月1日から「夜の世界=常夜」になるために「人間も闇夜の魑魅魍魎と同化する」のがそもそもの起源だったと言われています。
ところが「ユダヤ教」とされる一神教にはそういう「土俗的」というか「生活様式に根差した」ような要素がまったくありません。十戒はよく見れば「集団がバラバラにならないために重要な要素」しか並んでいないわけです。
質問者様が読んだ「多神教から一神教への転換(発生?)は、人類の精神史における一大転換である」というのは、つまり「生活習慣などの必要性から生まれた土俗的な神から、社会を構成する理念だけ抜き出し強制する神の出現」と言う点で人類史上の大転換であるわけです。
ですから私は「モーセがなぜ十戒を必要としたのか」を追求すれば「1神教の発生」への理解が深まるだろう、と考えています。
また「本を読んでいて、どうもこう漠然とつかみどころがなく、理解が行き届かない感じがするのは、要するに、当時の人の世界観をつかんでいないからなのですね。」と言う点を考えるなら、読むべき本は「神話」ではなく歴史書です。
歴史書に書かれている偉人たちの言動に「神」がどのようにかかわっているか、を知ることが「当時の世界感」を知ることになるでしょう。
それは現代でもそうで、外国人が日本の宗教観を知りたいなら「神道の研究書」よりも、むしろ新渡戸稲造の「武士道」とか、日本人が日常的に行っている針供養や祭りの話を知ったほうが「現代日本の宗教世界」が見えてくると思うわけです。
そのあたりでちょっと参考になるかもしれない話を書いておけば、たとえばユリウス・カエサルが負けそうな戦争に行くときに率いていた軍団の人々に「実は私の母は軍神アテナである(だから負けるわけがない)」なんて鼓舞していたりしたそうです。ローマといえば多神教であり浮気も多かったわけですが、それを逆手にとって「実は俺の父は女神と浮気して俺を生んだんだ。だから俺は半神半人でありすごい力があるから負けるわけがないぞ!」とやっているわけです。
当時の「神」というのはかなり日本の神道に近くて、たとえば菅原道真が「怨霊=神」になってしまうすごい力があったと言うことに近いわけです。これは道真公がものすごく非凡な天才であり、彼を冷遇したことから「死んでもなお非凡さは変わらない」と人々が信じて恐れた、カエサルは半神というだけでなく戦略の天才だからみんながアテナの息子と信じて進軍した、という科学的な解釈が有効になる現代以前の世界感を有しているわけです。
蛇足ですが映画「300<スリーハンドレッド>」に出てくるクセルクセス(ペルシャ王)は実に「神っぽい神」です(笑)
プトレマイオス朝のクレオパトラなども実はギリシャ人の征服王朝で、日常的にはギリシャ風の服で生活し、民衆に対して「神」として現れる時だけエジプトの伝統的なファラオの装束を着ていたようです。
つまり当時は「庶民は人間、為政者や学者など能力が高い人は庶民から見ればまさに「ネ申(注:後述)」として讃えられる存在であり、人間だけど人間離れした能力を持つ現人神」と言う感覚がつよかったわけです。もちろん庶民だってちょっと学があれば「奴らも人間」と言うことは知っていたでしょうが、それでも「すごい能力が高い『ネ申』だから、彼らに統治される俺らは幸せ」と考えている庶民も多かったと思います。
日本では今でもすごい能力を持っていると「ネ申」としてあがめられます。ネットスラングの「ネ申」は「崇めるほど、すごい能力の持ち主」ということです。しかし英語などの一神教では「god」とはいいませんね。ファンタジスタぐらいが同じ意味だと思います。
当時の宗教的な世界観は今の日本の世界観に非常に近い(西洋の現代とはかなり遠い)ように、私には感じられます。
こういう神と人間がシームレスで交わる世界観から見れば「ユダヤ教」が生活感を内包しない宗教であることは「当時としては極めて特殊」であると思います。そしてキリストが普遍的な宗教に変革するのに「ユダヤ教しかお手本が無かった」ということでもあると考えています。
以上は私見ですが、こういうアプローチもありますよ、ということで参考になれば幸いです。
回答ありがとうございます。
大変興味深く読ませていただきました。
多神教文化の中で「最高神」を決めるのは、一番を決めたがる人間の心理から当然ありうることですが、「この神だけが唯一絶対神であり、他の神を一切排除する」という発想にいたるのは、やはり特殊な環境、事情から生じたものですね。
出エジプトに必要な精神的支柱、といったあたりのことを調べ、考えてみます。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
No.3
- 回答日時:
なるほど
「多神教から一神教は一大変換」
たしかにそうなのかも
多神教っていうのは、素朴な宗教観ですよね
川には川の、太陽には太陽の、山に、海に「カミ」を見る
自然のあれこれに対して
「人間の力を超えた何か」の存在を見る
ユダヤ教も最初は多神教で
その中で
神が一つになり、その神と契約した
というようなのを、どこかで読んだのですが
政治的社会的にとても辛い民族が
団結するためには
一つの神を信じることが必要だったのかも
それから
ギリシャや日本は
自然豊かな地域ですよね
そういうところは
自然の中に様々な神を想像しやすいけど
砂漠の国では
「神は一つ」
という世界観になってしまうのかもという気もします
大学のオープンキャンパスなんかで
どんな講義があるのか
よく調べたらよいかと思いますよー
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No.2
- 回答日時:
本はいろいろありこれだと言えませんが、
キリスト教もイスラム教もユダヤ教に根差しています。
キリスト自身はユダヤ教徒であり、それが故にユダヤの教義によって裁かれました。
イスラムはユダヤの神ヤハウェのもっとも新しい啓示に基づいた宗教です。
まとめて「セム系一神教」などと言われています。
なので、一神教の起源を知りたければユダヤ教を調べるのが筋道です。
そしてユダヤ教を調べるということはユダヤ民族を調べるということです。
ユダヤ教とユダヤ民族はコインの裏表、切っても切り離せない関係にあるからです。
なお、考古学的、歴史学的にユダヤ教を調べたいのなら歴史学科になります。
教義など宗教の面から調べたければ宗教史関連の学部学科になります。
神の教えを知りたければ神学校に行くのがいちばんです。
回答ありがとうございます。
ユダヤ教の発生の経緯、ユダヤ教の発想の根元にあるのは、何か?を探るわけですね。
宗教史関連の学科で聴講できるところがあったらいいな、と思います。
調べてみます。
ありがとうございます。
No.1
- 回答日時:
何分古く様々な視点からみられるジャンルですからね
様々な関連書籍よんで自分で仮説立てていくしかないのでは?
エジプトのアテン神が唯一神起源説ってのも有ります(詳しくはウィキ参照)
経緯をイメージは出来るが説明できない
色々読んだけど昔の話だから自分の中で内容がごちゃ混ぜになってる
因みに趣味の独学です
回答ありがとうございます。
以前読んだ本の中に、よく理解できない一文がありました。
うろ覚えですが、「多神教から一神教への転換(発生?)は、人類の精神史における一大転換である」といった意味の文でした。
なにがどう、そこまでの大転換なのか、理解できずにいます。
たしかに、「あれもこれも」から「これか、これ以外か」への転換は考え方の根底で大きく違う気はします。
科学的な思考に結びつくような気もします。
でもそれ以上はよくわからないし、説明もできません。
それで、多神教から一神教への移行していったあたりのことを知りたいと思いました。
岩波新書の「多神教と一神教」を興味深く読んでいますが、深いところで理解しきれていません。
神話は中高生の頃ギリシャ神話しか読んだことがないので、エジプト神の話は新鮮です。
独学で読んでいらっしゃるのですね。
どんな本を読まれたのか、何冊か、教えていただきたいです。
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