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No.4
- 回答日時:
お礼ありがとうございます。
まず、基本的に科学の場合は、観測や実験結果を、科学的実在として、その相関関係を分析、統合して、何らかの理論や法則を導き出すのが、科学の目的と考えられます。
したがって、その研究対象は、少なくとも、観測や実験によって、定量的な結果が得られなければいけないと言う制限が生じます。
心や精神は、そのものを直接観測できません。
したがって、心理学や精神科学では、心や精神は、あくまで、心理学・精神科学における理論的概念として、実体化する必要があります。
ただし、個人としては、心的実体は存在しているように感じるというか、存在していなければいけない必然性をもっています。
また、心や精神は、自分自体を感じていても、観測する事はできません。
また、心理学的、精神科学的観測や実験にしても、物理学などと違って、観測・実験対象が、正直な反応をしているかどうかの判断が難しいと言えます。(ポリグラフなどは、心的表象と身体反応の相関性を利用しているだけで、確実な科学的実証がなされているとは言えません)
論理実証主義が要求する直観(これは、対象を全て把握すると言う意味です)などは、得られません。(論理実証主義では、ほとんどの科学の実証性が否定されるので、これ自体は問題ではありません)
心理学・精神科学において、確実な二重盲検による実験が可能か?、適切な実験が設定可能か?は、常に議論になるでしょう。
物理学実験の実験装置を見てみれば、元々、ある理論が成り立つように実験装置は作られています。(これは、実験装置で観測する対象が、理論的実体を元に作られている事を意味します)
物理学の場合は、まだ、きちんと、観測できる現象があり、それが定量的な再現性を持つ場合に限り、理論の確実性が保証されるので、成り立ちますが、心理学・精神科学では、心的表象に対する質問形式が、恣意的と判断される場合があります。
したがって、完全に盲検する為に、選択される回答は、慎重に選ぶ必要があるし、統計処理も適切かが、問われると言う事です。
脳の動作に関する研究は、測定精度も高くなっているのは、確かでしょうが、それと心的現象の関連付けが、どの程度の確実性を持てるかが、問われていると言う事でしょう。
科学の厳密な方法を感じさせるご回答です。
詳しいことはよくわかりませんが、ともかく科学的進歩を期待します。
私が大いに問題視していることは、科学のことに詳しくなく、おそらく科学というものの
正しい把握のできていない大多数の一般大衆が、心・精神というものについて、あまり考
えないあるいは無視をする、という傾向が強くなってきていると思うことです。
それは、広く「カルチャー」を見たときに私には痛々しいほどに感じられます。
人間は肉体でも生きていますが心でも生きています。ですから少なくとも50%の重要性が
人間にとって心にはあると言えるでしょう。
私は90%以上と言いたいですね。人間にとって重要なのは「幸福」ということで、幸福と
は心で感じるものだからです。
現代において、一般大衆の作り出す文化というものが、価値観の多様性と言われてはいるも
のの、明らかに物質的なものに偏っていて、その目的が心の中のほんの一部である「快楽」
にのみ向かっていると言って過言ではないと考えています。
一般大衆は文明の土壌のようなもので、それに従って優秀な人材がどこへ向かうのかが概ね
決まってくると思います。
日本ではアニメとかゲームの世界に優秀な人が集まっていると聞きますし、先日ラジオに有
名だったユーチューバーが出演していて、面白い話をしていました。優秀だと思います。
人間の幸福にとっては心の世界の研究が欠かせないと思います。そのためには一般大衆の心に
対する関心が基盤になると思います。そういう流れが出来ないものかと考えています。
No.3
- 回答日時:
1.心理学をどのような学術分野まで含むかで、その成果の判断が変わってきますが、いわゆる科学(自然科学)レベルのアプローチであれば、該当するのは、行動心理学や学習心理学、発達心理学、脳神経科学、精神医学などでしょう。
科学的な、顕著な成果(新しい情報)を与えている分野としては、脳神経科学、精神医学の薬物療法と言えると思います。
これは、物理的、生化学的な、人体の物理的反応を、心(これは、表象する心的表現に限られる事に注意してください)の機能に結び付けようとするアプローチです。
したがって、我々が現象として捉える形而上(物理的な科学的実体では無いもの)の心自体に対する解明は、他の科学と同様、その確証を与えるには、充分な能力を有しないと言えるでしょう。
あくまで、人体の機能的観測に対する、実験的アプローチに留まると言う事です。
そこで、検証可能なのは、脳のどこを壊せば、心のある機能の表象が失われる事、特定の化学物質が脳に与える影響などは、機能的に解明する事が可能でしょう。
科学的な前提としては、物理的観測対象にならない、一連の現象に関しては、それが、理論的に必要な存在で無い限りは、その科学的実在を理論的に主張できません。
したがって、心は、あるだろうとは想定できても、それが確実な科学的実在としての主張を行える明確な理論的確証は、現段階では不可能だと言えます。(我々が観測可能なのは、心的表象と脳の物理的な反応だと言う事に注意する必要があります)
心身一元論ならば、脳活動と心の表象が関連している以上、心と脳は一体であるとしか言えません。
心身二元論ならば、心は脳を動かす存在として、その存在を否定できないと言う事です。
科学の限界が、形而下に留まるならば、科学は心身問題に対しては、無力としか言いようが無いでしょう。
科学者の発言は、科学的な言明とは限りません。(科学的な言明とは、科学的手法による妥当な言明である必要があるからです)
つまり、科学的な実験結果が無い発言は、単なる科学者の推論でしか無いと言う事です。(科学者の推論では無く、単なる個人的見解にすぎない場合も多いでしょう)
2.こちらは、個人的な見解が求められていると解釈します。
心の存在自体は、私的実体としての自分が存在している以上、それを否定する事は、個人として出来ないでしょう。
自分自体が幻想とは言い難いが、自分が他者にとって存在するかは、検証不可能です。
心が、自分として連続しているのは、記憶としての確証でしかありません。(記憶が幻想であるかどうかは、確証する方法がありません)
結論としては、自分としての、心的現象が連続している事と、ここに記載している心が機能していると言う事しか確証はありません。(実のところ、これしか現象としての自分を表現する事は不可能だと言う事です)
上記を踏まえて、現在の心の科学の分科については、行動心理学、発達心理学、学習心理学、脳神経科学、精神医学などの、自然科学的分類に関しては、異論はありません。
問題なのは、臨床心理学、精神分析学などの人文科学的分野です。
こちらの分野に関しては、心の表象について、形而上の概念が多すぎるので、その内容に対する検証が確実に行える保証が少ないと言えます。(これは、その概念自体の確証性が、基本的に得られないと言う意味で、その概念自体を否定する意味では無いです)
むしろ、科学と言うより、より哲学(形而上学)に偏っていると感じています。
いわゆる自然科学においても、その理論のうちに、形而上の存在を科学的実在として扱う場合があります。
物理学における、電荷、電場(界)、磁場(界)、重力場、素粒子、原子構造、量子、電磁波などは、人間が直接観測出来ないと言う意味で、科学理論上の形而上的存在ですが、これは理論構成の必要条件として、科学的実体として扱われます。
心も同じように、心を論じる以上は、心理学的実体として扱われますが、それが直接観測可能な存在としては確認する事は不可能です。(あくまで、心的現象に対応する心理学的実体として存在を容認すると言う事です)
したがって、心の科学とは、心の存在論では無いと言えると思います。(心の存在論は、哲学となるでしょう)
ただし、心の機能を考えたり、分析したりする事は可能と言う事です。
心の機能として、その認識過程に対して、認識の形式として、心理学的概念を設定する事は、科学として、否定される事では無いでしょう。(精神分析学においては、無意識、共通意識などが該当し、心理学においては、構成概念が該当すると思います)
ただし、科学として、妥当な議論を行う為に必要な範囲において容認されると考えるのが、妥当だと思います。
>行動心理学や学習心理学、発達心理学、脳神経科学、精神医学などでしょう
科学も様々に分科しているんですね。
>これは、物理的、生化学的な、人体の物理的反応を、心の機能に結び付けようとするアプローチです
なるほど。
科学というものは、その検証作業の厳密さがあるから人々に信頼されているのだと思いますが、その厳
密さゆえに、心・精神の本質というものに手を出しようがない、と言えるのでしょう。
>科学の限界が、形而下に留まるならば、科学は心身問題に対しては、無力としか言いようが無いでしょう
哲学的な進歩が、科学の限界を広げてゆくものだと思っています。だから、哲学は重要だと思います。
>理論的に必要な存在で無い限りは、その科学的実在を理論的に主張できません
この文章は以前見た記憶がありますが、やはり意味が分かりませんでした。
>物理学における、電荷、電場(界)、磁場(界)、重力場、素粒子、原子構造、量子、電磁波などは、
人間が直接観測出来ないと言う意味で、科学理論上の形而上的存在ですが、これは理論構成の必要条件と
して、科学的実体として扱われます
ああ、なるほど。物理学の哲学性についてどう考えたらいいのか混沌とした思いでしたが、思索の糸口が
見つかった思いです。
>認識の形式として、心理学的概念を設定する事は、科学として、否定される事では無いでしょう
ただし、科学として、妥当な議論を行う為に必要な範囲において容認されると考えるのが、妥当
ご回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
大戦に負けた時もはかなさと一途さはあったと思いますが
欲が深いと言うか一時期は高齢者の医療費を0%にしたり 銀行の倒産を防ぐために
大量の税金を投入したり 今は大企業の内部留保が問題になっています
一途さに戻ればいいのでしょうけど この資本主義経済は生きるか死ぬかみたいなところがあるので
労組までなくなってしまってお金が偏っています。倒産した企業はそれこそ、はかない運命でしょう。
1に関しては 聞くところに寄ればNO.1も書いてるように脳細胞のネットワークの働きが精神だと
言われているようです。
2に関しては 私の持論ですが 精神は脳に留まると言う事なく 森羅万象の持つ無数の性質の
脳と繋がる性質の主体化によって精神は存在していると言えると思います。
脳細胞と言っても脳漿やシナプスでの伝達物質(ドーパミンとかセロトニンとか)の受け渡しの量とか
ホルモン 脳神経を伝わる微弱な電流などの持っている幾つもの性質が主体化しアイデンティティを持って
精神や意識と言う様なものを形成しているのだと考えています。性質も働いているのです。
No.1
- 回答日時:
1.心理学等のサイエンスでは、どの程度解明されているの
でしょうか?
↑
脳科学では、脳細胞がおりなすネットの産物だ、というのが
最有力説ですが、まだ仮説です。
本当はどうなのかは、まだ判っていません。
分子生物学でノーベル賞を受賞した、利根川進
教授は、魂は存在しない、どこまで行っても
タンパク質があるだけだ、と
断言しています。
2.その分類・全体像についてどのような持論をお持ちでしょうか、
教えて下さい。
↑
人間の脳細胞は数千億あります。
それが互いに干渉し合って、自我などの
心を形成しているんだろうな、と
考えています。
そうなると、AIがもっと発達して、
脳細胞並の数などになれば、自我が芽生える
のかも、と思っています。
スイッチを入れると、AIが叫び出します。
「ここはどこ? 暗い、暗い。私は誰?」
科学ではまだほとんど分かっていないと言っていいのでしょうか。
哲学的解明が、科学的解明に繋がるのだろうと思います。
>AIがもっと発達して、脳細胞並の数などになれば、自我が芽生える
のかも、と思っています
その可能性はあると私も思っています。
また、物質にも、例えば山とか樹木とか像とか人形などにも何らかの「自我」
があるような気もします、ちょっとオカルトチックですが…
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