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電極面積が S[m^2]で電極間隔が d[m]の平行平板電極に、それぞれ厚さがd[m]、誘電率がε1とε2[F/m]の誘電体が重なった状態で電極間全体に挿入されている。一方の電極を接地し、他方の電極に Ⅴ₀[V]の電圧を印加した場合、それぞれの誘電体の内部の電束密度、電界、分極、単位面積あたりの静電容量を求めなさい。

この問題の答えを教えてください

A 回答 (1件)

まずコンデンサーの電気容量の公式⑦⑧を導いて、V0から電束Qを出す。


図の上の電極に電圧V0をかけると、そこに電荷Qが蓄積される。
この電荷Qは電束Qを発生する。
発生した電束Qは。誘電体1と2を通って、接地に向かうので、
誘電体1を通る電束はQ、誘電体2を通る電束もQである。
誘電体1の面積はSだから、単位面積当たりの電束の密度は、電束密度D1= Q/S
D1= Q[C]/ S[m²]=Q/S[C/m²]__①
誘電体2の面積はSだから、単位面積当たりの電束の密度は、電束密度D2= Q/S
D2= Q[C]/ S[m²]=Q/S[C/m²]__②
電束密度Dと電界EはD=εEの関係にあるので、E=D/ε
E1=D1/ε1=Q/ε1S__③
E2=D2/ε2=Q/ε2S__④
電圧V=Edの関係を使い、V1=E1d,V2=E2d,全電圧V0=V1+V2__⑤
⑤の各式に③④を入れる。C1,C2を各層の静電容量とすると、
V1=E1d=Qd/ε1S=Q/C1,V2=E2d=Qd/ε2S=Q/C2__⑥
C1=ε1S/d,C1=ε1S/d__⑦
⑥を使うと
全体の静電容量C=Q/V0=Q/(V1+V2)=Q/( Q/C1+Q/C2)=1/(1/C1+1/C2)
=C1C2/(C1+C2)__⑧
式⑧はC1とC2の直列接続の公式である。
C= C1C2/(C1+C2)が解ったので、Qを求めることができる。
Q=CV0__⑨
電束密度は①②に⑦を入れて
D1=Q/S=CV0/S=ε1ε2/d(ε1+ε2)・V0[C/m²]__⑩
D2=Q/S=CV0/S=ε1ε2/d(ε1+ε2)・V0[C/m²]__⑪
電界は③④に⑧⑨を入れて
E1=D1/ε1=ε2/d(ε1+ε2)・V0__⑫
E2=D2/ε2=ε1/d(ε1+ε2)・V0__⑬
分極PはP= D-ε0Eだから、単位はDの単位と同じ、
P1= D1-ε0E1=ε1E1-ε0E1=(ε1-ε0)ε2/d(ε1+ε2)・V0[C/m²]
P2= D2-ε0E2=ε2E2-ε0E2=(ε2-ε0)ε1/d(ε1+ε2)・V0[C/m²]
単位面積あたりの静電容量=C/S=ε1ε2/d (ε1+ε2)
「電磁気の問題2」の回答画像1
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます

お礼日時:2018/12/13 17:30

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