
漏電ブレーカーの誤作動(?)らしき不具合が発生し、その対策を考えているのですが誤作動の理由と対策についてアドバイスいただける方お願いします。
3300/210Vのデルタ-デルタ結線(2次側S相接地)変圧器から配電盤経由でUPS(容量50KVA 常時インバーター給電)に給電し、UPS2次の分電盤から数台の測定装置に給電しています。(配電盤、分電盤はすべてNFB)
分電盤の分岐ブレーカーと測定装置(海外製)は1対1で、分岐ブレーカーと測定装置間に保守作業時のロックアウト用漏電ブレーカー(感度電流30mA)を各々1台ずつ入れてあります。
今回、UPSの点検修理のために保守用バイパスに切換たところ、すべての測定装置の漏電ブレーカーがトリップしました。
測定装置自体はブラックボックスで制御盤内を触ることはできないのですが、測定装置の受電端子台の後にEMIフィルターが入っていて、その後に遮断機が入っている回路のようでした。
できる範囲でいろいろとチェックをしたのですが、EMIフィルターの手前で配線を外してブレーカーを入れるとOK(正常)でしたので受電配線系のトラブルではなく、EMIフィルター後の遮断機を解放した状態でブレーカーを入れるとトリップしました。それでバイパス切換の際に問題が発生してEMIフィルターがパンクしてしまったのでは?と考えましたが、よく見ると漏電ブレーカーは漏電検知でトリップしていました。
その後、UPSの点検修理が終了したので保守バイパスからUPS給電に切り換えたところ、すべての測定装置の漏電ブレーカーが正常に入り、測定装置も起動して不具合が解消されました。
このままでは、UPSの保守点検やUPSが故障してバイパスに切り換わると漏電トリップしてすべての測定装置がダウンしてしまう恐れがあるので、とりあえずトリップした漏電ブレーカーをNFBに交換することを検討しています。
状況説明が長くなりましたが、UPS給電からバイパス給電(変圧器から直給電)に切り換えたときに漏電トリップしてしまう原因について教えていただける方、お願いします。
バイパス給電は1線接地(S相接地)で、UPS給電は非接地電源であること以外には違いはないと思います。
ちなみにEMIフィルタはTycoエレクトロニクス製で型番が25FCD10Bと思われます。
3線入力で、ケースに接地配線してあります。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは
話がややこしそうなのでスルーしようと思ったのですが、ふと気がついたので、、、。
漏電ブレーカーの故障やEMIフィルターの故障では無いと思います。
結論から言うと「誰が分電盤の各測定装置の前に漏電遮断器を入れたんだ。 設計者を呼んでこい!」ものです。
測定システムを見ていないのではっきりとは言えませんが、輸入物のインバータの様な高周波(と言ってもそれ程は高くない)の機器なんでしょう。
EMC(伝導エミッション)対策の為に1MHz以下の帯域で良く効く、高漏れ電流タイプのEMIフィルターを装備した装置ですね。
「Tycoエレクトロニクス製で型番が25FCD10B」というフィルタは参考URLでご覧ください。
定格で7-8mAはフィルター自体で漏れます。
という事は機器自体ももっと漏洩する場合が多く、しかも50/60Hzではなく広い周波数範囲100KHz位までの帯域まで相当漏洩します。
そんな機器に漏電遮断器を挿入すればトリップしてもおかしくはありません。
欧米では漏電遮断器なるものはまず存在しません。
漏れても大丈夫なシステムや機器を設計します。
電源ライン(1次側)間に入れられるX/Yコンデンサは厳格に決められているし、保護接地や感電保護、難燃性等も厳格に定められています。
それよりもEMC(この場合は伝導エミッション特性)を優先させています。
但し、不思議なのはその漏洩先が機器の接地側でなく電源の接地側であるということは、測定装置側と電源の接地が浮いている(分離されている)か大きなループになっているのでしょう。
測定機器の大きな漏洩先が電源側の接地側になっているので、バイパス配線時には本来の高漏洩電流になり、UPS絶縁電源の場合は、そのループが切れているだけです。
イメージするとその測定装置は(例として)、表面が絶縁されたコントローラからでているケーブルが長く伸びていて供給電源の大地側接地と容量結合した状態です。
測定装置コントローラ表面は絶縁されていないとUPS絶縁電源時に感電の恐れがあるからです。
参考までに
参考URL:http://ciiva.com/CloudSearch/Component/889960/te …
ご回答ありがとうございます。
EMIフィルタの漏れ電流が原因かも、と思ってはいましたが欧米では漏電ブレーカーは使われていないんですね。勉強になりました。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
すべての漏電ブレーカーがトリップしたのだから、実際に漏電が発生していることになります。
原因は漏電ブレーカー・測定器間の絶縁不良です。UPSの時トリップしないのは3300/210Vの変圧器とUPSが対地電位では分離している(UPSから末端は非接地系)ためだと思います。漏電ブレーカー2次側の絶縁抵抗を測定し、不具合箇所の修理をお勧めします。
ありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
No.4の方の回答と併せて参考にさせていただきます。
念のために絶縁抵抗の確認もしておこうと思います。
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