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No.11ベストアンサー
- 回答日時:
まず、初めの質問の、
国文法の助動詞「です」は、日本語文法では名詞文の場合は接辞(コピュラ)
とされています。
で、「接辞(コピュラ)」は、「繋辞(コピュラ)」の間違いだったということですね。
その後の、
イ形容詞(国文法の形容詞)の丁寧体(敬体)に付ける「です」は接辞でしょうか、
語尾でしょうか。
のところも、「繋辞でしょうか」となるはずだったのですね。
わかりました。
それなら、話はいくらかわかりやすくなります。
次に、「質問者からの補足コメント」の中で、
丁寧体を表現するだけなので、接辞ではなく語尾だと思うのですが、日本語文法
では何に位置付けられているのかを知りたいのです。
というところで、「丁寧体を表現するだけなので、接辞ではなく語尾だと思う」とありますが、ここも「繋辞ではなく」なのでしょうか。
大事な用語が違っていては、何が何だかわからなくなります。
ああ、もっと後の「コメント」で、
この形容詞(イ形容詞)に用いられる「です」は形容詞(イ形容詞)の語尾(sufix,
суффикс)なのか、繋辞(copulă, связка)なのかという質問です。
とありますね。「語尾(sufix」ということは、「語尾=接辞(suffix)」ですね。これではっきりしました。
しかし、この「です」はどう見ても、二つの名詞を「繋いで」はいないので、「繋辞」ではありえないでしょう。
井口厚夫の説明がわかりやすくていいですね。コピュラでなく、活用語尾とも言えない。形容詞普通体の、独立できる形にくっついているだけですから。
しいて分類するなら「接辞」でしょうか。
それにしても、
いろいろな考え方のご紹介は結構ですので、「赤いです。」の「です」を助動詞
という用語を使わずに外国人にどう教えるのかについてだけご存知の方のご説明
をお願いします。
という最後のコメントは強烈ですね。
「どう教えるか」という観点から言えば、この「です」の品詞論・形態論的位置づけをごちゃごちゃ考える必要はない、でいいんじゃないですか。そんなことを学生に言う必要もないし、教師も悩む必要はない。
「形容詞の後について「丁寧」の意味を加える」、と言えば終わりです。
日本語学としてこの辺の形態論を教えるなら、何か適当なことを言わなければなりませんが、「日本語文法」での定説・通説などないし、例外的な用法なので例外として扱うのがいいでしょう。
そう言えば、初めの「日本語(教育)文法」とは何を指しているのか、という問いへのお答えはないのですね。まあ、いいですけど。
saburoo
No.17
- 回答日時:
No.16
- 回答日時:
>>「その花は白い。
」と「その花は白いです。」の違いは、普通体か丁寧体かの違い以外に意味の違いはほとんどないと思います。普通体か丁寧体かの違いが意味の相違です。
その花は白い■。
は、判断辞が零記号になっているもので、「その花は白いです。」は零記号を丁寧形で表現したものです。古語の場合「白くあり。」と判断辞「あり」が表現されます。否定形の場合、「白く■ない。」と肯定判断が零記号になっていますが、「白くありません。」の場合は肯定判断辞「あり」「ます」が表現されます。
>>日本語の名詞文で使われる「です」は動詞ではなく、助動詞ですが、多くの印欧語では存在などを示す動詞が繋辞として使われます。
これは、形式主義/機能主義的な現在の文法論に基づく誤りです。
「There is a pen.」の「is」は存在を表す動詞ですが、「This a pen.」の「is」は肯定判断の助動詞です。また、進行形の「be ~ing」の「be」も肯定判断の助動詞です。これは、日本語で「本がある。」の「ある」は存在を表す動詞ですが、「本である。」の「ある」が肯定判断の助動詞であるのと同じです。この区分が、きちんとできていないのが現在の形式主義/機能主義的な文法論の限界です。ドイツ語の「sein」、フランス語の「être」他も同じで、
「Je suis à Paris. (私はパリにいます).→動詞
Ils sont japonais. (彼らは日本人です)」→助動詞
です。
>>形容詞に使われる「です」は動詞の一種のコプラではなく、丁寧体のための付加語だと思いますが、いかがでしょうか。
「です」は、先にも記したとおり、肯定判断の助動詞の丁寧形で、コプラというのはその機能の名称です。■
No.15
- 回答日時:
ここで許可を出したり取ったり相談したりして決めてしまえることではないですし、
日本人が英語を教わるときに、is は助詞だ、と教わることがありましたか?
「です」は日本人の普通の感覚として、動詞の一種に違いないです。「でしょう」にすることもあります。
なぜ、「のようなものだ」程度に収めて、本当のことを教えてあげようと思わないのですか? これまでの考え方は古くて間違っていると言えばよいことです。教育方針も何もないからこそここへ質問に来ているのではないのですか?
文の最後に来るものが、主語と述部を結んでいるなどと教わってきた学習者はすでに混乱していることでしょう。おかしいものを無理やりそれでいいのだとこじつけられ、従わせられ、煙に巻かれて、世の中が道理をどう考えているのか、日本人はいったいどういう思考回路を持っているのか、想像をめぐらして途方に暮れているでしょう。
No.14
- 回答日時:
なお、
>>丁寧体を表現するだけなので、接辞ではなく語尾だと思うのですが、日本語文法では何に位置付けられているのかを知りたいのです。
これも、機能主義的な誤りで、「です」は判断辞「だ」の丁寧形で、「丁寧体を表現するだけ」ではなく、肯定判断そのものを表しています。■
No.13
- 回答日時:
質問の主旨は理解しましたが、ここには現在の機能主義的な発想の誤りがあり混乱しています。
コピュラ (copula) または繋辞(けいじ)とは、文の主語とその後に置かれる語を結ぶための補助的な品詞をいう。コピュラによって主語と結ばれる語は名詞など、動詞以外の品詞が多い。【ウィキペディア】
とされますが、「補助的な品詞」というのがそもそも矛盾しています。品詞は、文とは無関係な語の区分であり、コピュラは文での機能名称なので、品詞ではなく、「文の主語とその後に置かれる語を結ぶための語」というべきものです。
したがって、「寒いです」の「です」を日本語文法的に言えば品詞は「接辞」であり、文での機能がコピュラであるということになります。
なお、国文法の用法は、<大辞林 第三版の解説>で、
せつじ【接辞】
語構成要素の一。それだけで単独に用いられることがなく、常に他の語に添加して用い、これに何らかの意味を付加するはたらきをもつもの。接頭語と接尾語とに分けられる。
としているように、接辞を接頭語と接尾語に分けております。
いずれにしても、品詞の定義、語の意義と意味、語の文の中での機能名称が機能主義的な文法論では明確に区別できないところに混乱の原因があります。■
No.12
- 回答日時:
先にお断わりします。
すでのご存じとは思いますが、当方は日本語教師とは無関係です。したがって、「日本語教育文法のことをご存じない方」になるのでしょう。ただ、mixiの日本語教師関係のトピでは、国文法?寄りの考え方で、それなりの説明をしてきたつもりです。mixiのコミュのほうは、最近国文法?も日本語(教育)文法?も否定する異端の文法を垂れ流す人くらいしか回答しないので、結果的に機能不全に陥っているようです。
さて本題です。こういう日本語(教育)文法?寄りの微妙な話になると、当方が頼りにするのは2つです。
ひとつめは、
【庭 三郎 の 現代日本語文法概説】です。
www.geocities.jp/niwasaburoo
3月いっぱいで下記に引っ越すそうです。
引っ越し先に目次が見当たらない(泣)のは当方の検索力不足?
【niwa saburooの日本語文法概説】
https://niwasaburoo.amebaownd.com
本題への解説に関しては、ご本人のコメントがあるので、そちらをご参照いただくほうがいいかもしれません。
ふたつめは、
【日本語教育能力検定試験「マンボウ」】です。
https://yousei.arc-academy.net/manbow/index.php/ …
「〜です」の項目があり、記述は下記のとおりです。
===========引用開始
断定の意味を表す判定詞「だ」の丁寧な言い方。丁寧語。名詞について述語を作る。
・彼は学生です。
===========引用終了
「判定詞」という分類が妥当か否か当方にはわかりません。この記述を見る限り、ナ形容詞(名詞と考えることはできるでよう)にも、イ形容詞にもつきません。(←ウソでしょ!)
同サイトの形容詞の記述は下記。「判定詞」の項はありません。
https://yousei.arc-academy.net/manbow/index.php/ …
結論としては、 nwsaburoo氏が書いているように、〈例外的な用法なので例外として扱う〉しかないと思います。
(イ)形容詞の活用を考えると「活用語尾」ではないでしょう。
さりとて〈二つの名詞を「繋いで」はいないので、「繋辞」ではありえない〉のですから。
質問者が〈外国人に教える場合は多くの辞書や文法書に書いてあることと整合性がないと学習者が混乱します。形容動詞の「だ」や「な」は活用語尾としている辞書や文法書が多いと思います〉は、そのとおりでしょう。
下記を紹介すればよいでは。ただし、助動詞をどう置きかえるのかは不明です。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%A7%E3%81%99-5758 …
以下はほぼ「蛇足」です。
ひとつ、考慮してほしいのは、「形容詞+です(だったです)」は、少し問題があることです。↑の『大辞林』にも下記のようにあります。
===========引用開始
(3) 形容詞の終止形に付く「楽しいです」「おもしろいです」は現在かなり広がっているが、多少ぎこちなさも感じられる。一方、それに終助詞を伴う「楽しいですね」「おもしろいですよ」などは普通に用いられる〕
===========引用終了
初級の日本語学習者に対してはそんなことを教える必要はないでしょう。ただ、教えるほうが、「昭和27年から丁寧体の場合に付ける言葉として認められました」と考えるのはどうなのでしょう。あくまで許容なのでは。「高いだ」がダメなのは「丁寧体ではないからでしょうか。
これに関して詳しくは下記をご参照ください。
【「勉強になったです。」】
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=398881&id=80 …
No.10
- 回答日時:
「です」が be動詞に当たる、というような説明なら構わないと思います。
でも、copula としてしまうのは問題がありますし、語尾ではなおさらです。
日本語で主語と述部をつなぐのは動詞ではなく、「は」「も」などの助詞です。
日本語の動詞は文末に来ます。
文末に来る動詞に主語と述部をつなぐ役目は、物理的にあり得ません。
そこまで念入りに嘘を教えることが良いこととは思えませんし、ワールドワイドのネット上に誤報をまき散らされてはたまりません。「です」は copula ではありません。
そして、このような構造のために体言止めが可能となるのです。
日本語の文法がおかしいわけではないことを、世界に知っていただきたいです。
動詞が文末に来るおかげで、文構造が英語などよりはるかに分かりやすい単純なものになっています。その分、動詞表現がそれはそれは表情豊かに発達しました。それで動詞表現だけで動作主が分かる場合が多く、動作主を言う必要がないのです。
英語教育においても、学界の研究不足と安易に簡単に教えようとしたために、私たちは嘘を教えられて混乱してきました。同じ間違いを繰り返すことを見て見ぬふりしようとは思いません。正しいことを知っている人間が誤りに屈するなら、それこそ誤りというものでしょう。
日本語の言語構造が世界の諸言語の研究にこれから多大な貢献をするはずです。日本語の価値をおとしめておくのは世界にとって得策ではありません。
No.9
- 回答日時:
>>「元気です」の「です」はナ形容詞の活用語尾で、「元気な」などに形を変えます。
ナ形容詞というのは形容動詞と同じで、「です」「な」を活用語尾とする見方で誤りです。「な」は判断辞「なり」の連体形です。
>>「高いです」で、イ形容詞についた「です」は活用しません。「高いだ」「高いでした」「高いではありません」なんてありませんね。これは単に丁寧さのためにつけられている「です」です。”と書いてあります。
「高いです」の「です」は肯定判断辞「だ」の丁寧形で、当然活用を持ちます。「高いでしょう。」は「です」の未然形「でしょ」+推量の助動詞「う」です。
否定の場合は、「高くない」「高くないです」「高くありません」「高くはないでしょう」のように使用します。■
No.8
- 回答日時:
No.6 へいただいた補足が、不具合があるようで表示されず読めていないのですが、
No.7さんが仰るように、日本語を外国語として学ぶ学習者用に、日本人用の文法と全く別のものが確立されているとは考えにくいです。
日本語の文法を英語で教える際に「です」は英語の copula "に当たる"というように説明することはよくあるだろうと思います。be動詞は確かに基本的に「です」になります。
でも、質問者さんが求めておられるような、ナ形容詞+「です」や、イ形容詞+「です」の場合の「です」が接辞とか語尾とか、そのような細かい定義はないはずで、どなたかの私説でしょうから、あまり気にしなくてよいと思います。
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いろいろな少数意見があるのは分かりますが、そうではなくて多くの辞書に共通して書かれている考え方では、名詞と形容動詞は両者をかねる言葉もありますが、形容動詞のみの言葉もあります。例えば、「静か」は形容動詞と書かれている辞書が多いと思います。
この考え方によれば(学校で習ったことでもありますが)、「静かだ」や「静かです」の「だ」や「です」は助動詞ではなく形容動詞の活用語尾とされていると思います。
形容詞+「です」の「高いです」は昔は誤用とされてきました。使用する人が増えたので、昭和27年の国語審議会で使用が認められましたが、変化はしないものとしてされています。つまり、「高いでした」などの使用は以前通り誤用とされています。
丁寧体を表現するだけなので、接辞ではなく語尾だと思うのですが、日本語文法では何に位置付けられているのかを知りたいのです。
申し訳ありませんが、私は「日本語教育文法」のことを「日本語文法」として使わさせていただきました。だから、助動詞や形容動詞という概念や用語を使うのが国文法や学校文法、助動詞のほとんどを語尾とし、名詞文に使われるものを接辞としている日本語教育文法を日本語文法とさせていただきました。(日本語教育文法:非母語話者のための日本語文法)
国文法や学校文法における助動詞の大部分は日本語教育文法では語尾とされていますが、名詞文の「だ」や「です」は日本語教育文法では接辞とされています。また、ナ形容詞で使われる「だ」や「です」は語尾とされています。そこで、日本語教育文法では、イ形容詞で使われる「です」は語尾なのか接辞なのかをお聞きしています。この場合、「だ」や「でした」を使うのは誤用とされています。
※ なお、日本語教育文法のことをご存じない方は回答を遠慮してくださるようお願いします。
日本語文法(日本語教育文法)では助動詞を認めていません。それらは語尾とされています。
「た」は国文法では「過去・完了の助動詞」とされていますが、日本語文法では助動詞を認めず、語尾としての「た」をともなう動詞や形容詞の形を「タ形」としています。
日本語の名詞は変化しないので、名詞に付ける「だ」や「です」は語尾ではなく、接辞(コピュラ、свзязка)とされています。
国文法では形容動詞の「だ」や「です」は助動詞ではなく活用語尾とされていると思います。形容詞の活用には「です」はありません。昭和27年から丁寧体の場合に付ける言葉として認められましたが、変化しないものとされています。(例えば、「白いでした」は誤用。)したがって、この形容詞(イ形容詞)に付ける丁寧体のための「です」を日本語文法では、語尾としているのか接辞としているのかを知りたいのです。
大変失礼しました。「接辞」というのは私の間違いです。私はルーマニア、モルドヴァ、ウクライナなどで日本語を教えていますが、ルーマニア語の ”copulă”やロシア語の”связка”のことを日本語で”接辞”というと思い込んでいました。正しくは、「連辞」または「繋辞」だと思います。具体的には、ルーマニア語で a fi (三人称単数で現在: este、過去:a fost、未来:va fi)、ロシア語で есть (現在時制では変化しないし、省略される。男性・中性単数の過去:был、三人称単数の未来:будет)のことです。
「みんなの日本語初級I」文法解説ロシア語版には、次のように書いてあります。
”Существительное, оформленное связкой「です」, является именным сказуемым. です указывает на суждение или утверждение. ・・・私は会社員です。”
訳:繋辞「です』が付いた名詞は名詞述語を表します。「です』は、判断や言明を示します。
なお、当地での日本語教育では助動詞というものを教えませんし、形容動詞はナ形容詞、「連辞」または「繋辞」を除いた助動詞はルーマニア語でsufix、ロシア語でсуффиксと言っています。
なお、各国のいくつかの国立大学では日本語専攻者だけに、助動詞というものを教えています。
国文法や学校文法では、形容動詞(ナ形容詞)の「だ」や「な」などは活用語尾(sufix, суффикс)だと思います。この場合の「だ」の丁寧形「です」は活用語尾という意見と助動詞という意見があると思います。
形容詞(イ形容詞)の丁寧形に使われる「です」には活用がなく、丁寧表現を表すだけに用いられます。活用がないので、タ形(過去形)もありません。「赤いでした。」は間違いで、「赤かったです。」としなければなりません。(方言を除く)
この形容詞(イ形容詞)に用いられる「です」は形容詞(イ形容詞)の語尾(sufix, суффикс)なのか、繋辞(copulă, связка)なのかという質問です。
今、一時帰国中なので手元に参考文献がないのですが、たまたま持っている「日本語教師トレーニングマニュアル2 日本語文法整理読本」(井口厚夫、井口裕子:バベル・プレス)のpp-30~31に、”実は「助動詞」という言葉はあまり日本語教育では使われません。” ”「本です」「元気です」「高いです」―このうちコピュラの「です」は? 答えはもちろん「本です」。「元気です」の「です」はナ形容詞の活用語尾で、「元気な」などに形を変えます。問題は「高いです」で、イ形容詞についた「です」は活用しません。「高いだ」「高いでした」「高いではありません」なんてありませんね。これは単に丁寧さのためにつけられている「です」です。”と書いてあります。
単に丁寧さのためにつけられている「高いです」の「です」はコピュラではないとしていますが、それでは活用語尾なのでしょうか。
外国人に教える場合は多くの辞書や文法書に書いてあることと整合性がないと学習者が混乱します。形容動詞の「だ」や「な」は活用語尾としている辞書や文法書が多いと思います。
(大辞林)【形容動詞】終止形語尾が、口語では「だ」、文語では「なり」「たり」であるもの。
(デジタル大辞泉)口語の形容動詞は活用のしかたが基本的には一つで、「だろ・だっ(で・に)・だ・な・なら・〇」と活用する
助動詞は”verbul auxiliar、вспомогательный глагол”(英語ではAuxiliary verb)となってしまい、補助動詞と区別ができなくなります。
いろいろな考え方のご紹介は結構ですので、「赤いです。」の「です」を助動詞という用語を使わずに外国人にどう教えるのかについてだけご存知の方のご説明をお願いします。
nwsaburoo 様、残念ながら今手元には井口さんの本しかありません。来月戻りましたら、「日本語(教育)文法」が何を指しているのか、について書きたいと思います。
ロシアで出版された多くの本には、名詞文の場合でも、ナ形容詞、イ形容詞の場合でも「だ」「です」は”связка” と書かれており、このことについてロシアの日本語教師から質問され、その時にはナ形容詞の「だ」「な」はсвязка ではなく суффикс だけれど、「です」については調べておきますと答えたので、形容詞に付く「です」について、調べています。
「『日本語文法』での定説・通説などないし、例外的な用法なので例外として扱うのがいいでしょう。」とのご意見、参考にさせていただきたいと思います。
「その花は白い。」と「その花は白いです。」の違いは、普通体か丁寧体かの違い以外に意味の違いはほとんどないと思います。したがって、形容詞の丁寧体に使われる「です」は活用のない付加語と解釈して問題はないと思います。
多くの印欧語では、すべてが動詞文ですが、日本語の名詞文や形容詞文では動詞が要りません。日本語の名詞文で使われる「です」は動詞ではなく、助動詞ですが、多くの印欧語では存在などを示す動詞が繋辞として使われます。だから、日本語の繋辞を動詞の一種と考え、形容詞文にも同様に使われると考えるのだと思います。だから、形容詞に使われる「です」も彼らはコプラだと考えるのだと思います。
形容詞に使われる「です」は動詞の一種のコプラではなく、丁寧体のための付加語だと思いますが、いかがでしょうか。