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""うたかたいう古語の使い方について質問です。

元来、泡の消える状況を捉えた儚い事を意味するのだと思いますが、偶々、"うたかたの風"といった表現を自作の俳句、短
歌に使おうと思いつきました。
しかし、その途端に自分自身、風という空気の移動の儚さを水の泡が消える例えの言葉で表わすことの違和感、意味する物性の違い、を同時に強く感じてしまい、この表現の是非が分からなくなりました…。
この辺りの、専門家の方の見解を教えて頂ければ幸いです…

"うたかたの風"とは、音の響きは耳に良くても、本来の意味からすると不自然なのか、それとも、"うたかた"という言葉は、水の状況変化を越えて、風にも使える言葉と理解出来るものなのか…
古文に表現実績が有るのかめ含めて、この辺りの解説お願い致します…

A 回答 (6件)

専門家ではありませんが。



"うたかたの風"
『風という空気の移動の儚さ』を表現したいということですね。

どのようなシチュエーションでお使いになりたいのでしょうか。
「泡のようにすぐ消えるので儚い」という意味での比喩になさりたいのかもしれませんが、風から醸成される儚さは、「ただ風が吹いているだけで、そこには何も(残って)ない」という意図で使われるのが自然かと。
たとえばですが、

うたかたの 恋てふひととき 風過ぎぬ

とか。
下記のような歌もありました。
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「うたかた」の出所はご存知ですから触れませんが、それを本来から離れて比喩的に用いた用例は源氏物語や和歌集の中にも見られます。

本来の意味を強く意識した直喩として「うたかたの(水の泡のように(なる)/な(物事))」という用例もありますが、単に、はかない・短いを意味する形容詞または副詞としても使われています。「ながめする軒のしづくに袖(そで)ぬれてうたかた人を偲(しの)ばざらめや」(源氏・真木柱)。これなどは副詞です。

>"うたかた"という言葉は、水の状況変化を越えて、風にも使える言葉と理解出来るものなのか…
歴史的には、少なくとも水の状況変化は越えて使用していますので、その意味での問題はありません。
「うたかた」は格調高い響きのある雅語とされます。詠嘆的な随筆や和歌に多く使用されます。京都の公家の娘が江戸は下町長屋の職人の嫁になるという落語があり、その言葉の違いが笑いを生みますが、そんな感じで日常的に使うことはありません。不自然かどうかという問題ははむしろこのあたりにあるかと思います。

艶歌にもそのまま「うたかたの風」はあるようですね。はかない・かすかな、の意味で使ってあるようです。「うたかた」と聞くだけでしっとりとした詩情が漂います。ただこの「うたかた」が艶歌全体の中で真に生きているかどうかは聞く人の受け取り次第でしょうが。
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泡が消えるのは一瞬です。


風は、どうでしょう?一瞬で消える・・・はちょっと想像しにくいですね、突風といえども泡が消える時間に比べると・・・。
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「うたかた」は漢字で書けば「泡沫」です。


「飛沫の風」となると、個人的には、
儚さというより、自然現象のような感じがします。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/19077/meaning/m0 …
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「うたかた」は本来枕詞として使われることが多く、「消ゆ」「憂き」また「泡」と同義語であるため「あは」という音の語にも架かります。

しかし、方丈記に使われるように、本来の名詞として働く場合もあります。「うたかたの恋」などは、「はかない恋」の意味で使われます。現代では「枕詞」は使われることはありませんから、形容語として使うのが当然です。
問題はそれが妥当な表現か、どうかであって、専門家であろうと、無かろうと自信を持って使えばいいでしょう。あとは表現力の問題です。個人的な感じでは余りお奨めできません。「うたかたの風のようなる我が想い」とでも言ってしまうと案外好いのかも知れません。(ちょっと言葉遣いにうるさい人は許さないかも)
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私は専門家ではありませんが、私の意見です。



 方丈記の冒頭に出てくる 「淀みに浮かぶうたかた」は目に見えるものです。
「かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし」も目に見えるものですが、鴨長明はそのことを目には見えない人の心にも例えているわけです。
そういう前提(方丈記冒頭は誰でも知っている)があってこその「うたかたの恋」などのような言葉もできると思います。

枕詞としての「うたかた」は「消える」「憂う」「浮く」などに掛かりますが、これもいわば水泡が見えるものであることが前提だと思います。「風」は肌で感じますが見えることはないので(もちろん風が吹き上げる砂塵などは目に見えますが)「うたかたの風」というのはちょっと理解しづらいかと思います。
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