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中国とアメリカが貿易戦争をやっていますが
g20も終わり首脳会談も終わったことから今後どう進展していくと思いますか?
ファーウエイ、レアアースを基点に考えてください。

A 回答 (2件)

中国を侮れないのは、長期的な視野に立て着々と野望を実現する中華思想を持っていることです。



習近平は2018年3月の全人代で国家主席の任期を2期10年とする制限を撤廃して長期にわたって国家主席の座に居座り、終始一貫した思想で中国の発展・成長を可能にしました。「一帯一路」を唱え、中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト」を造り、そこにある国々を支援しながらも資金的に中国に手なずけ、富を中国にもたらす長期戦略を取りはじめています。

また海上には第一列島線・第二列島線を描いて太平洋沖にまで領域を広げる構えで、第二列島線などは日本を乗り越えた線引きになっています。壮大な構想であり、将来は日本をも呑み込んでしまうつもりなのでしょうか。

一方、アメリカのトランプは、幾ら無理無茶なごり押し政策をとるにしても、4年間の大統領の任期(最長でも2期まで)は変えられず、次の選挙(来年)で落とされないように、アメリカ第一主義を掲げて精一杯のパフォーマンスを演出しています。貿易戦争をしかけて中国を叩いているように見せかけているのも、その一環です。
来年トランプが栄光の座から落ちるとタダの人に成り下がります。次は誰が大統領になるのかは予断を許しませんが、中国のしたたかな長期戦に、短期戦のアメリカは戦えないと思いますよ。現に習近平は貿易戦争は長期戦だと言っていますから、そうなるとアメリカは決定的に不利でしょうね。

日本の政治家や官僚は目先のことしか考えずに国を動かしています。ずっと先は、人口も領土も天然資源もちっぽけな日本は、中国に振り回される可能性が大です。

レアアースは産業のビタミンとも言われ、いまの産業(とくにハイテク製品)には欠かせません。その産出量は中国が全世界の7割以上を占めています。かつて中国がレアアースの輸出を禁止したときは世界が震え上がりましたが、世界貿易機構(WTO)への提訴で中国は敗訴し、輸出の再開がされて胸をなで下ろしました。でも、禁輸が続いていると、ハイテク産業発展の足を引っ張られていたと見られます。

中国がアメリカにレアアースを輸出規制すると、アメリカは在庫などを使って一時的にはしのげるでしょうが、長期化するとボディブローのように効いてくると思います。いずれにしてもレアアースを切り札に使えば、中国の優位性が高まることは間違いありません。

実は中国は電気自動車の国内台数はすでに世界一になっており(中国は電気自動車大国です)、未来の自動車は中国が世界を席巻するとみられています。電気自動車の製造面では中国が世界一なのですが、技術面では日本が世界の最先端を走っています。そのため、電気自動車の製造は中国、その技術開発は日本が担当するとして、水面下で日本と中国が手を結び、国際規格を作って世界に広めようと画策しています。

そしてその電気自動車の技術開発にも製造にもレアアースは欠かせないんです。もしアメリカがレアアースを入手しにくくなれば、長い目で見ればアメリカはハイテク産業ではハンディを負うはずです。
そのことを承知して少々のコストがかかっても、代替材料の開発に乗り出そうとしています(その答えが見つかるかどうかは分かりませんけれど)。

次にファーウェイですが、中国の成長(経済や科学技術の伸び)はすさまじくて、国民総所得はすでにアメリカを上回っています(世界一です)し、国内総生産(GDP)でも10年以内にアメリカを抜いて世界一の経済大国になる見通しです。
中国の成長の最たるものが5Gで、これは中国のIT技術がアメリカをしのぐくらいに発展したことを物語っており、なおかつ国家防衛上も中国の5Gで世界制覇されると取り返しのつかないことになります。

5Gの中心にいるファーウェイはスパイウェアを搭載し安全上極めて危険とトランプは言っており、それはどこまでホントであるかは曖昧ですが、中国の足を引っ張りトランプのパフォーマンスをよく見せかける口実にはいちばん都合がよくて、それを規制する(邪魔する)ことは世界を納得させやすいものとなっています。

ですが、G20サミットの閉幕の間際にトランプは習近平との会談で貿易協議再開により中国から農産物の大量購入を勝ち取った(これはトランプ流のフェイクだと見られてます)と(次の大統領選のために)アピールし、中国との貿易不均衡が和らぐとして、ファーウェイに対する禁輸措置を解除しました。これをある視点から見ると、ファーウェイがスパイウェアを搭載して世界の安全を脅かしているというのは、どこまでホントなのかな、という疑いが出ます。トランプ自身が言い出したフェークだったのではないか、と。

ファーウエイは短期的に見れば多少はダメージを食らうでしょうが、長期的に見れば世界に打って出ますよ。
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下手な合意をするくらいなら、このまま中国とタフな交渉をする大統領というイメージを持ち続けた方が


来年の大統領選挙に有利だから、そう簡単に合意しないと
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