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日本のように(仏教と神道が大多数)世界的にメジャーな宗教に加えて土着の信仰と2本柱のようになっているような国は他にありますか?

A 回答 (2件)

「日本のように」という前提なら、ありません。

日本の神仏習合はとてもユニークで、世界的に見て日本のような形で2本立てになっている地域は「無い」と断言していいぐらいです。

また世界3大宗教と呼ばれる、キリスト教・イスラム教・仏教のうち、一神教であるキリスト教とイスラム教の土俗宗教との習合の仕方と、仏教と土俗宗教の習合の仕方はかなり異なります。

キリスト教・イスラム教の場合、教義的には「私以外信じてはならない」とされていますので、他の宗教を信じることができなくなり、そのようなそぶりは見えなくなります。
しかし、痕跡は残っていて、同じ宗教でも各地域にそれぞれ独特の宗教感覚をもたらしています。

例えばサンタクロースはドイツのクランプスというナマハゲに似た怪物を恐れる風習と、3世紀に小アジアに居たとされる聖ニコラウスの伝承が混じったものと言われています。

イタリアにはローマ時代の街道に道祖神(日本のお地蔵さんのようなもの)を置き、旅の安全を願う風習がありましたが、ローマでキリスト教が国教化されると、土俗的な道祖神はだんだん「キリスト教の聖者」に置き換わりました。
 
 またハロウィンはキリスト教でもなんでもなく、アイルランドの神話をモチーフにした祭りで、なんとなくそのまま容認されているだけです。

イスラム教は詳しくありませんが、土俗的な宗教との習合はあるようです。

仏教の場合「私だけを信じろ」とは言っていないことと、釈迦の教えとその後の仏教的宗教観が別に発展したことで上座部仏教と大乗仏教ではかなり異なっています。

日本は大乗仏教が主で、大乗仏教の世界感である「宇宙にはいろんな仏がいて、とにかく何でも救ってくれる菩薩や、太陽を表す大日如来」などが日本の神々の性格と一致したので、神仏習合が起きました。
 インドなど大乗仏教が強い地域では日本と同様に、土俗的な神と集合しましたが、むしろ仏教のほうが取り込まれてヒンドゥー教のようになっています。ヒンドゥー教の神様の中に仏様の姿があるような感じで、日本とは異なります。

日本の特徴は、仏教が政治的な役割を持っていたことで、そのため土俗的な神道と交わらない部分があり、仏教・神道というジャンルは残ったのです。
このようなある程度の体系を保ったまま2本立ての宗教になっている国は日本以外にありません。
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この回答へのお礼

興味深いご回答ありがとうございました。

旧約聖書から派生した宗教と仏教とでは根付いたその土地土地への影響が変わってきますね。
インドで仏教がヒンドゥーに取り込まれたように拝見し、一神教は根付くまでが大変厳しいけれど根付いてから改ざんされにくいのだろうと感じました。

お礼日時:2019/08/20 05:58

アフリカの多くの国々はキリスト教と並んで土着の宗教が盛んですね。

混ざっていることも多いです。
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