No.9
- 回答日時:
核融合とは、「水素」の原子核が結合して「ヘリウム」の原子核と中性子ができる反応です。
現在主流なのが「二重水素(デューテリウム)」と「三重水素(トリチウム)」を融合させるD-T反応で
D(2H) + T(3H) → 4He + n ①
の反応です。
原子核同士の反応なので、「プラズマ」状態にして「磁場」の中に閉じ込めた「二重水素(デューテリウム)」と「三重水素(トリチウム)」を使います。「プラス」の電荷をもって「斥力」が働く「二重水素(デューテリウム)原子核」と「三重水素(トリチウム)原子核」を「大きい運動エネルギー」を持った「高温プラズマ」にして衝突させ、①の反応を起こさせますが、そこで作り出されるエネルギーはヘリウム原子核と中性子の運動エネルギーになります。
反応の結果できた「ヘリウム」原子核も磁場の中に閉じ込められたままですから、外に取り出せるのは磁場の影響を受けない中性子の運動エネルギーということになるのだろうと思います。
この中性子の運動エネルギーをどのようの外部に取り出すかが「核融合炉」の設計ですが、まだその段階にまで至っていないのが現状でしょう。いかに「プラズマ」を閉じ込めるか、そのプラズマを核融合が起こるまでの「高運動エネルギー状態(高温プラズマ状態)」にするか、いかに核融合反応を発生させて安定して持続させるか、ということ自体がまだ実現していませんから。
中性子のエネルギーを熱エネルギーにするには、「水」(通常の軽水)の水素原子核に衝突させて「陽子」の運動エネルギーに変換し、それを「水分子」の運動エネルギーにすれば水の温度を上げて沸騰させられますから、そのようなものを介して「蒸気」の熱エネルギーとして取り出すことになるのではないかと思います。
問題は、プラズマを閉じ込める「磁場」を作る装置や「水」を密閉する容器も中性子を浴びるので、そういったものをどんな構造・材料で作るのか、ということなのでしょう。#7さんの挙げられたリンク先で「ブランケット」と呼んでいるのがそれに相当するのだと思います。
No.6
- 回答日時:
No.4です。
> 熱からの変換は、水→蒸気→タービン→発電機→電力になりますか?
太陽熱の利用と言う面から見れば、水を温めての温水や暖房の供給、が主です。
タービンを回す程の集中熱量を得るには至ってはいません。
> 光からの変換は、ソーラーパネル→電力となりますか?
現実的には、それが主な用途になります。
その他、砂漠の広大な空き地利用で得た太陽光発電電力で海水から水素を作り、
都心にパイプラインで輸送することが実現されています。
電力の長距離伝送よりは、水素生成とその輸送のほうが効率が良いからです。
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