IllustratorとPhotoshopの経験があるという理由だけで知り合いに誘われ、小さな会社のデザイン部に転職しました。
チラシや新聞広告、パンフレットetc...MACを使って製作します。
私としては徐々にDTPを覚えていくつもりだったのに、入社2日後になんと、デザイン部の先輩(1人しかいない!)が仕事を投げ出し辞めてしまいました。
残ったのは、ド素人の私だけ。
先輩のやりかけのデータを元に、徹夜でラーメン屋のチラシを作りはしましたが。。。
レイアウトやフォント?等の知識がチンプンカンプンの為、かなり適当に作ってしまいました。
見た目もなんとなく素人っぽい仕上がりで。
なのに社長はせっせと仕事をとってきて「こちらが新人デザイナーです。」と私を紹介するので、私は世間に嘘をついている気がして罪悪感を持ってしまいます。
実力が追い付くよう、猛勉強しなくては。。。(汗
そこで質問です。
チラシや広告やパンフなどで、プロが作ったものと素人が作ったものの違いは、どんなところに表れるのでしょうか?
よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ご心中お察しします。
プロと素人の違いと言っても様々ですが、まず第一は「お客様の要望をくみ取って、製作するチラシやフライヤーで何を一番訴求すべきか、判断出来る」と言うことかと思います。
ラーメン屋だからこういうパターン、というお仕着せではなく、新装開店なのか、味なのか、メニューの豊富さなのか、店長の人柄なのか、そのチラシで何を表現すべきか判断出来るということでしょうか。お客様は表現については素人ですから、頭の中でもやもやしているイメージをデザインとして具現化するのはなかなか難しいことです。小さな紙面であれもこれもと欲張ると、みんな平均的に小さくなって「何が言いたいか」わからなくなってしまいます。
それから印刷適正を持った原稿を作れる、ということも必要です。ymck4色オフセット印刷が前提でしょうから、それに合った特性(色空間や面付けや紙の種類)を知らないと、印刷の機長を怒らせてしまいます。ワープロで手紙を書いて手元のインクジェットプリンタで出力するのとは全然違う世界ですから、印刷の勉強も必要です。
まずはいろんなチラシ類を集めて気に入った部分をまねてみてはどうですか。表現の「引き出し」を少しでも多く持つことが必要と思います。当面はこれでしのぐしかないと思います。
さっそくの回答ありがとうございます。
>小さな紙面であれもこれもと欲張ると~何が言いたいか~
あ゛~!まさにそんな感じになってしまいました。。。
写真や文字を大きくしたり、入りきらなくて小さくしてみたりの繰り返しで、時間ばかりかかって大変でした。
お客様の頭の中のイメージを汲み取り、何を訴えたいか判断するのですね。
次回からは肝に銘じて挑みたいと思います!
印刷適性についてもご指摘ありがとうございます。
色々勉強してみます!
No.5
- 回答日時:
#1です。
「印刷適正」じゃなく「印刷適性」でした。失礼しました。
それから考え方について一つだけ。
>>私は世間に嘘をついている気がして罪悪感を持ってしまいます。
>>実力が追い付くよう、猛勉強しなくては。。。(汗
そう考えて勉強を始めたなら質問者の方はもうすでにプロのステップを一段上ったと考えていいです。
「職場でデザイン担当は私だけ(責任重大)」「初めての仕事で納得出来ないモノを作ってしまった」「実力もないのにどうしよう」...そう感じて考えることがプロや職人に何より大事な素養だと思います。あなたなら大丈夫です。来年の今頃は、「あのときこんなことで悩んでたっけな」と笑い話になっているはずです。ベストを尽くしてください。
社長があなたを迎え入れて売り込んでいるのも、そんなところを見取ったからではないでしょうかね。
とても力強い励ましのお言葉、ありがとうございます。
入社してまだ10日ですが、あまりに多忙な上に解らないことだらけで、実は凹んでいたんです。
やっと今日、こうして自宅のPCを開くことが出来、WillDesignWorksさんをはじめ、皆さんの回答を読ませていただきました。
皆さん本当に心のこもった、的確なアドバイスばかりでとても嬉しい。。。
おかげさまで、失いかけていた自信が復活してきました。
来年は皆様のようにアドバイスする側になれるくらい、プロになっていたいと思います。
本当にありがとうございました。
全員に20ポイント贈りたい気分です!
No.4
- 回答日時:
私もほとんど下の三方に賛成です。
それに対して、少しの付け加えです。ただ、少し質問とずれる部分もあります。
まず、プロと素人ですが、厳密に分けるのは(当たり前だが)難しいと思います。プロが作っても売れない事もあるし、素人が作ったら売れたと言うのもあり得ると思いますので、プロと素人はあくまでも結果論じゃないかと考えるわけです。
売れたらプロと言うことはあると思います。では、どうやったら売れるのかというとそれは作る時に適当ではなく、コンセプトとターゲットを決めて取りかかりよね。
大体においてフォントや色彩、色調の統一が必要だと思いますが、コンセプトによってはそれをわざと外して目立たせることもあると思います。
私もDTPを勉強していますが、この間習った言葉にタイポグラフィというのがあります。ご存じかもしれませんが、文字の効果という意味です。今DTPにおいてフォントにこだわることで非常に表現の幅が広がると言われています。だから、全てに置いて統一とは言えないかもしれないですよね。
DTPの勉強でしたらやはりDTPエキスパートを勉強するべきだと思います。資格そのものはかなり高いので取る取らないはどちらでも良いと思うのですが、知識はかなり身につくと思います。オススメの本はDTPエキスパートスーパーカリキュラムです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766114 …
実際の試験勉強に使うかなり役立つ本です。
しかし、勉強して思うことは、人の目を惹くデザインはやはりセンスであり、普段の観察と自分の引き出しの多さによるものだと思います。
勉強してるもの同士のアドバイスとして街頭を歩いていて、ふと自分の目にとまったものを観察してみてください。チラシでもポスターでも歩いてる人間でもその服でも道路でも建物でも何でも良いです。目に止まったものに対して自分に「何で私はこれに惹かれたのか」と問いかけましょう。そうすると、自分なりの視点でいろいろ分析できるようになると思います。
DTPエキスパートですか。
ご紹介いただいたアドレスを見てきました。
とても参考になりそうな本ですね。
さっそく購入しようと思います。
社長にも「『私はデザイナー』と名乗れば、誰もがデザイナーなんだよ。」と言われました。
プロと素人あまり気にしないで頑張ります。
そうですよね。私も結果論だと感じてきました。
>「何で私はこれに惹かれたのか」と問いかけましょう。
はい。たくさんのモノを見て、それを言葉に出来るよう力をつけます!
アドバイスありがとうございます。とても参考になりました。
No.3
- 回答日時:
うーん。
精神的なものはNo.1とNo.2の方が回答して下さってますので、現実的(?)ポイントをあげますと、「フォントをたくさんの種類使っている」
「色数が多すぎる」
「文字の位置が微妙にずれている(0.3mmとかそんな世界なのですがなんかずれてる、と同業者は気付きます)。つまり数値入力でなく目分量で合わせている」「写真の切り抜きが下手、角度が精密でない」
まあ写真に関しては、自社に製版部門がなければ、製版屋さんの仕事の場合もありますが、今思いつく点では以上の4点が思いつきます。
これはチラシだけでなく、フライヤーやポスター、パンフレット全てにいえるポイントだと思います。
何にしても、「フォントの種類の多すぎ」と「色数多すぎ」が素人っぽいといえる最大のポイントな気がします。(食料品のスーパーのチラシ等は色を多用しますが)
多分、かっこいいな、と思ったフライヤー等見てみると、色数はあまり多くなく、フォントも2~3種類で構成されているものが多いと思います。
とはいえ、意図して色数をたくさん使う事もあるので一概にはいえませんがので、これはかっこいい!と思った印刷物はなんでも取っておくと、すごく参考になると思います。
さっそく、教えていただいた4点に注意して、身近な印刷物をチェックしてみたいと思いました。
>「0.3mmとか~同業者は気付きます」
その辺もよく判らなかったので、整列を使わなくてもいいかな?見た目揃ってるし。。とやっちゃった部分があります。(汗
今回ご指摘いただいて助かりました。次回からは気をつけなくては!
そうですか。色んなモノを見て勉強します。
現実的かつ具体的な回答、本当にありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
No.1さんのご回答に全面的に同意します。
少しだけ付け加えるとしたら
「プロ」は、自分の作品の制作意図を言葉で説明することが出来る。
「素人」はそれが的確に出来ない。
つまり、二者で同じものが出来たとしても、
それが偶然であるか必然であるかの違いだろうと思います。
ご質問の中の言葉を借りれば
「なんとなく素人っぽい」の、どこがそうなのかを
指摘できるのがプロ、なんとなくのままなのが素人です。
その差を縮めるのには
常に目の前の作品(誰のものかに関わらず、です)を言葉に置き換える努力をすることです。
それが、次に自分の作品を作ろうとした時に成果となって表れます。
デザイン(を含めて表現芸術全般)は偶然生まれるのでは無いと言う事が分かれば
それだけプロに近くなったと言えます。
そのあとで、プロというものは
“偶然”を装って作品を作ります。そこに騙されてはいけません。
「プロ」と「素人」の決定的な違いはそこだろうと思います。
●
ひとつ良い例を挙げるとすれば
ご質問者の就職されたデザイン会社は、ある意味では「プロ」の会社ですね。
恐らく前任者が辞める(だろう)事を事前に知っていて、
“最近入社した「新人デザイナー」に新しい視点で仕事を任せてみる”という
前向きな引き継ぎと見せるの計算があったのでしょうね。
つまり、この場合ではご質問者が「作品」です。
制作者はデザイン会社の代表者さん。
「今度、こんな“作品”を作りました」と行ってクライアントに引き合わせる時に
「前任者が辞めてしまうので・・・」と言ってしまうのが「素人」の会社。
「新人の新しい視点で・・・」と言うのが「プロ」の会社。
同じ「作品」でも相手への説得力が違います。
それが「プロ」と「素人」の違いです。
"偶然であるか必然であるかの違い"
おしゃる通りだと思いました。
今回のチラシは偶然に頼りきった仕上がりで、もし説明しろと言われてたら言葉が出なかったと思います。
次回からは、しっかり製作意図を決めた上で製作しなくては。。。
>ひとつ良い例を挙げるとすれば~
akiyutakaさんの洞察力には驚きです。
確かに、社長は私を演出するかのように、自信満々で紹介しますから。
早く私自身、本当の自信を付けて胸を張ってクライアントと向かい合える様になりたいです。
回答ありがとうございます。とても参考になりました。
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