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なぜ戦国時代に毒矢はあまり使われなかったんですか?

A 回答 (2件)

一般戦術にならなかったのには訳がある。


敵勢力が根絶やしになってしまうからである。
現在でいえばNBC兵器である。

当時の社会は重層構造だった。
まず基本として村落があり、それらを取り仕切る「村請」などと呼ばれる存在があった。ここまでは農民などの領域である。
その上に、村請を地盤とする小さな軍事勢力があった。国衆とか呼ばれる存在である。
国衆はそれ自体では弱体であることが多く、さらに広域を支配し軍事的にも強大な勢力を頼ることになる。国持大名などである。

国持大名は配下の国衆から軍事力を出させ、その見返りに本領安堵を保証する。
本領安堵とは「その小勢力の領地の内政は国衆に任せ、国持大名は踏み込まない」ということでもある。
同じ関係が国衆と村請の間にもあり、村や郷の運営はその土地に住む人間の自治に任されていた。

こういう仕組みがあったから、国持大名は広大な勢力圏の一か所一か所にいちいち配慮をする必要がなかった。
国衆さえ味方につければ、新たな土地を勢力下に置いても、その土地に存在し存続している支配体制をそのまま踏襲するだけで済む。
ゼロから支配体制を構築するよりはるかに安上がりだし早く済むし、なにより確実である。

なので、戦国の争いは
①国衆がより確実に自領を保護してくれる大勢力に鞍替えする(例:真田氏の徳川からの離反)
②国衆の取り合い(例:武田と徳川の抗争)
を中心として起こった。

毒矢で相手を根絶やしにすれば、新たに土地を獲得しても、ゼロから支配体制を構築しなければならなくなる。
被支配民がこの新たな支配に服するかどうかは、やってみなければわからない。
現に、織田家が武田家を滅ぼした後の甲斐支配の失敗(川尻の失政)がある。
そのようにして国力を無駄に損なうことは、他に敵をたくさん抱える国持大名としては、できるだけ避けたい。
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普通に使われてますよ?



毒草やクラゲを乾かし粉末にしたもの等

後は便を付けて乾かし不衛生にしたものもあります
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