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工学という学問はイギリスなどのヨーロッパでは理学より格下扱いされたらしいのですが、それは何故なのでしょうか?

A 回答 (5件)

理学は英語でScienceです。

Scienceの目的は自然の摂理を明らかにすることです。
工学は英語でengineeringです。engineeringには技術のtechnologyの意味も含まれます。technologyの目的は金儲けです。
イギリスなどのヨーロッパでは金は汚れた物で、シェークスピアの「ベニスの商人」に在ったある種の人種しか触れないとされた
偏見があったからでしょう。
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象牙の塔、学問の府の中では、「実用のための学問=実学」は「純粋学問」よりも下に見られることが多いですが、それはあくまで「象牙の塔、学問の府の中で純粋学問に携わっている人」の考え方です。


「世の中の役に立っていない」「世間知らずに能天気なことばかりやっている」と揶揄されることに対する「矜持」「プライド」もあるのだと思います。

あとは、ヨーロッパのキリスト教社会では伝統的に「金儲けは卑しいもの」という発想があり(プロテスタントはそうではないようだが)、「神の創造した世界の仕組み、働きを探る理学」に対して、「金儲けのための実学である工学」は格下とみなされたのでしょう。(その意味で産業界や金融業にはユダヤ人が多かった)

ただし、「科学技術」といわれるものの中で、「科学」が基礎的・純粋学問的な部分、「技術」が実用的な部分を指すように、「純粋学問」と「実学」とは車の両輪なので、両方がないと世の中は先に進みません。
どこかの政治家や役人が「役に立たない、生産性のない研究には予算を付けない」などというのは全くの近視眼的発想であり、歴代のノーベル賞受賞者が危惧する「基礎研究をこつこつやる若手がいなくなる」のは長期的には「実学」分野も含めた「没落」を招くと思います。
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理学は哲学と同様に食うに困らない上流階層が研究する分野。


工学は一儲けしようと言う産業資本家に雇われて、お給料をもらう庶民たちの中で頭の良い人間が学ぶ分野。


学生に出身からして違ったと言う歴史を背負っているのですね。
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理学は、貴族の暇つぶし、教養として


扱われてきたのに対し、
工学は、庶民が、職人が、という感じで
発達してきたからだと思います。

和歌、と俳句もそうですね。
貴族が和歌で、庶民が俳句。


囲碁が貴族で、将棋が庶民や武士。

それで将棋界は囲碁界に嫉妬というか
対抗心を燃やしています。

対局料、囲碁が上げたのに、将棋は
据え置き。
それで頭にきて、名人戦が、毎日から
朝日に移りました。

将棋の救いは、昭和天皇が将棋好きだった
ところにあります。
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いつの時代かというのもあるかもしれませんが、一般的に考えて、数学等をふくめて理学は哲学の系譜として発展してきたものに対して、工学は実学というか職人の技術の系譜にあったからなのでは、と。



そういう意味で、王公貴族中心の理学・自然哲学研究と、平民・市民社会で培われてきた技術・工学研究という、社会的身分の反映でもあったのではないかとも思われます。

なお、当方は科学史の専門家ではないので、さらに専門的な話は他のかたの回答を待つか、適切なところで調べるなりして下さい。
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