No.3ベストアンサー
- 回答日時:
思想の例がいいんじゃないかと思って、参考程度に
自由は追求するととてつもない差別が生まれます。
一般的に貧しいものはより貧しく富めるものはより豊かになりますね。富の差が生じますね。
一方、平等は追求すると一切の自由を束縛します。
自由は制限され一番多い貧しいものにあわせると貧しくなりますね。貧しさの平等ですね。
そういう意味で自由と平等は。正と反ですね。
この正と反の壮大な文明実験が自由主義国家アメリカと共産主義国家旧ソ連の例と考えてよいでしょう。
この自由と平等を正と反とすると合とはいかなるものかということですが、自由で平等な足して二で割ったような国家は現実的に存在出来るかといえば、それはないでしょう。自由と平等の矛盾を内在し、それを乗り越える第三の道、それが合というものでしょう。
でも200年の文明実験でもいまだに解が無いところをみると合はわりと難しいことなんですよね。東洋的には中道とか中庸ですね。簡単にいいとこどりしたものが合というものでは無いということですね。
No.4
- 回答日時:
ちょっとうがった観点をご紹介します。
たとえば、世の中の事物のすべてが真っ赤だったとしたら、われわれは青色の存在を知りえないばかりか、赤色でさえその存在を認識することはできなかったでしょう。赤ではないもの、たとえば青や黄色を認識してはじめて、われわれは「赤」や「青」といった「色」の存在を認識しうるようになるのだと考えられます。
そこで、「赤」(正)と「青」(反)との対立から、より高次の「色」(合)という概念にたどりつく、というような観点が、ヘーゲル解釈のなかから出てくるわけです。
いずれにせよ、「それぞれのいい点を合わせる」とする説明は、ちょっと語弊がありますね。
いい悪いは別として、対立する部分だけに着目せよ(うえの例でいえば、「色」だけに着目して「形」は無視せよ)、ということです。
No.2
- 回答日時:
あまり詳しくはないんですが、植物に例えれば
「種」→「芽」→「茎・葉」→「花」→「種」
・「種」という主張(正のテーゼ)が否定されて「芽」になります。
・次に「芽」が否定されて「茎・葉」になります。
・「茎・葉」が否定されて「花」になります。
・で「花」が否定されて、また「種」になります。
「A」←<対立、矛盾>→「B」
↓
「A+B(止揚)」←<対立、矛盾>→「D」
↓
「A+B+D(止揚)」←<対立、矛盾>→
こんな感じで、ある主張(テーゼ)に対立、矛盾する主張(アンチテーゼ)があって、止揚(保存、高次元)へと移行していくと言った意味だと思います。
つまり対立、葛藤が繰り返されてより高みの段階にいけると言った意味だと思います。
赤ん坊も対立、葛藤を繰り返して成長します。
成長と共に、赤ん坊の世界に対する認識も大人のそれへと変化していきます。
つまり意識が成長すれば、対象である世界もそれに応じて変化していくんです。
そんな風にして、成長していけば、意識はいつかはやがて世界をも知り尽くすとヘーゲルは考えたようです。
No.1
- 回答日時:
全然違うと思われます。
1.あらゆるものは、それ自身を否定する要素を内在的に持っていて、
2.その要素が外在化してもとのものと対立する。
3.これらの対立はもとのものも、その対立物をも否定したより高度なものを生み出す。
といった考え方なんじゃないでしょうか。
必ず対立物が存在すること(それこそがものごとの本質)、また新たに生み出されるものがそれらのいい点を合わせたものとは限らない、むしろそれら両方ともを何らかの意味で否定したものであることこそが重要です。
長谷川宏さんの「ヘーゲルを読む」(講談社現代新書)なんか読むといいです。現代的な問題を改めてヘーゲルを通して考えるような本ですので。
それにしてもどこの学校ですかね。そりゃでたらめというか、少なくともヘーゲル読んだことのない人のせりふですね。まあ、読んだことのない本の内容を教える、なんて社会科系の教師にはよくおられるようですが。
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