A 回答 (10件)
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No.1
- 回答日時:
日本海軍は潜水艦による通商破壊戦を(ほとんど)考慮していなかったし
陸軍も上陸した米軍の戦力を過小評価していた。
ガダルカナルの真実 組織の論理が生んだ悲劇の指揮官
https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/2019 …
No.2
- 回答日時:
ガ島攻防戦については、初めて米軍が攻める側となった戦いだったそうです。
ミッドウエー海戦も米軍側からすれば防衛戦だったわけですのでね。
米軍がガ島を大規模な艦砲射撃し、エンタープライズから発進した爆撃機の攻撃、さらに手薄だった日本の防衛隊ということもあって、簡単に上陸占領できました。
でも、初期の占領が終わったあと、米海軍は安心して、空母エンタープライズ、ワスプを引き上げました。
当然ながら、基地を奪われた日本軍は反撃をしました。
得意の夜襲を日本海軍は仕掛けて、酸素魚雷により巡洋艦4隻を沈めて、それ以外の艦艇にも大打撃を与えたのです。
米海軍は、しかたなく生き残った艦隊を撤退させました。
結果として、上陸の米海兵隊は陸揚げが完了していた貧弱な武装で防衛戦をするはめになりました。
そして日本軍は、ミッドウエーでの恨み重なるエンタープライズを沈めるために、大型空母、翔鶴・瑞鶴と小型空母を含む艦隊を向かわせました。
日本軍、米軍とも、お互いの空母を戦闘機、爆撃機で攻撃することになりました。
再度戦域に戻ってきたエンタープライズの護衛役だった戦艦ノースカロライナは、「炎上したのか?」と問われるくらいに激しい迎撃砲撃を続けたのですけど、エンタープライズは3発の直撃弾を受けて戦闘不能になりました。(100名弱が亡くなった)
その後も、日本海軍との激しい戦闘により、米海軍の巡洋艦が何隻も沈められました。
そして、日本軍は「ホーネットを沈めていたから、これで米軍の空母を全て沈めた!」と思ったのです。
だから、潜水艦でガ島への米軍補給を叩くっていうよりも、ガ島に日本軍の大部隊増援を五十六は計画して実施したようです。
しかし、エンタープライズは大急ぎで修理されて、米軍唯一の空母として2週間で戦線復帰したんです。(エレベータ修理ができてないので、空母から発艦した機は、着陸にガ島の飛行場を利用)
日本の増援部隊は11隻の兵員輸送船に日本兵や武器・弾薬を満載してガ島をめざしました。
(米空母は居ないと安心していた)
その部隊をエンタープライズから発進した攻撃機は10隻を沈めたんです。
(1隻は被弾して撤退)
日本軍は、十分に戦ったと思いますが、「灰色の幽霊」といわれたビッグE、エンタープライズの大活躍によってガ島での戦いで勝利を得ることができなかったといえるのではないでしょうか?
「米軍は、なんとかガ島を守り切った」という状態だったようです。
ちなみに、エンタープライズは、大本営発表では、7回も沈めたと放送されたそうです。
その全てが誤報だったわけですね。
No.3
- 回答日時:
>>11隻の輸送船団に空母機動部隊の護衛を付けたらよかったと思うんですけど?
どうなんでしょうね?確かにエンタープライズから発進した攻撃機は、日本軍の航空機と交戦していたみたいですけど、それは日本軍の空母じゃあなくて、島から発進した少数の日本軍機だったと思えます。
また「たかが兵員輸送のために、虎の子の空母を出せるか!」って考え方もあった気がしますね。
ま、足が遅くて、戦闘力の乏しい兵員輸送船は、もう爆撃機に狙われたら最後みたいだったようです。
ちなみに、輸送船の数は正しくは12隻で、11隻がやられたそうです。
最後の4隻はガ島のすぐそばまで来ていたんですが、そのとき夜が明けてしまい、離陸した直後の米軍機に発見されて、全滅させられたといいます。
あと1時間でも早ければ、夜陰にまぎれて上陸できたのだと思いますけど、ガ島でそれを見ていた日本兵はくやしかったでしょうね。
この回答へのお礼
お礼日時:2020/03/20 16:09
たかが兵員輸送ってガ島取り返す気あるんでしょうか
毎回敵機の脅威にさらされるくらいなら初めから制空隊の護衛下に行動したらいいと思うんですけど
No.4
- 回答日時:
>または空母機動部隊(残った空母群)によって一掃できなかったですか?
ミッドウエー海戦で壊滅に近い損害を被っているのですけど・・・・・
>大和以下戦艦群も陸上砲撃に使って
ミッドウエー海戦の時もそうでしたけど、大和などの連合艦隊はあくまでも米海軍の戦艦との艦隊決戦の為の装備なので
雑魚(と思っていた)相手に出かけるような事は毛頭想定されていません
>撃破不可の脅威として居るだけで相当優位です
撃破されましたけど・・・・
No.5
- 回答日時:
>米の上陸に対し最初の派兵の段でなぜ潜水艦による補給路遮断を行わなかったですか?
ここくらいが潜水艦の使いどころに最適と思いますが
→他の人も言ってるけど、潜水艦の用途は漸減要撃作戦の尖兵であって、あくまで敵の主力艦をすり減らすのがお仕事。通商破壊は二の次三の次。
>または空母機動部隊(残った空母群)によって一掃できなかったですか?
→第三艦隊(翔鶴・瑞鶴)は一応出張ってたんだけどね。搭乗員の練度とか運用の問題とかいろいろあってうなくいかなかった。
>大和以下戦艦群も陸上砲撃に使って
→艦隊の旗艦を陸上砲撃ごと気に使えるかってのと慢性的な燃料不足。
>大和は何も艦砲の威力だけを言っているのではなく撃破不可の脅威として居るだけで相当優位です
→当時の大和は機密のかたまり、敵には18インチ砲のことも知られていなかった。知らない相手を脅威と思ってくれるはずもない。
No.6
- 回答日時:
>11隻の輸送船団に空母機動部隊の護衛を付けたらよかったと思う
残念ながら補給を軽んじていた日本海軍にはそのような考えは一切ありません。
アメリカやイギリスだと護衛空母を使って商船護衛と言う例もありましたが。
日本海軍が輸送船の護衛という物を考え始めたのはアメリカの潜水艦と航空機で海上輸送路を破壊されてから。
海防艦やらなんやらそれなりに建造したけど、全く追いつきませんでした。
>初めから制空隊の護衛下に行動したらいいと思う
そんな航空戦力はありませんよ。
No.7
- 回答日時:
推測ですけど、日本海軍(だけじゃあなく日本人全般か?)って「軍艦将棋」の感覚で戦争をやっていた面もある気がします。
このゲームの駒は、航空母艦、戦艦、巡洋艦、駆逐艦、掃海艇、潜水艦、揚陸艦は登場します。
でも、輸送船の駒はありません。
ゲーム上で価値ある駒は、航空母艦や戦艦です。輸送船は価値ゼロってことでしょうね。
「輜重輸卒が兵隊ならば、蝶々トンボも鳥のうち、電信柱に花が咲く」って、当時は、輸送部隊はバカにされまくっていたみたいですからね。
No.8
- 回答日時:
①大本営も連動艦隊司令部も、米軍の反攻は早くとも翌年と考えていた。
現実に米軍の本格的な攻撃態勢が整うのは、大空母機動群の戦闘準備が完了した2年後のことだった。はっきり言えば、完全に油断していた。だからガ島に上陸してきた米軍は、威力偵察程度が目的の小部隊で、精々1個大隊程度と思い込み、その後の兵力逐次投入の愚策を犯し続けることになった。②はっきり言って、ガ島は兵員・物資補給能力の限界を超えていた。攻勢限界点を超えていた。当時はニューブリテン島ラバウルに一大前線拠点を築き、後には大兵力で防備を固めることになるが、ここはすでにオーストラリアの前線拠点・ポートモレスビーからの爆撃圏内
で日常的に航空戦が行われる激戦地だった。ここを拠点としたラバウル航空隊の奮戦は2年にわたることになったが、このラバウル航空隊の撤退・無力化の後、坂道を転げ落ちるように大日本帝国は滅亡へと突き進むことになる。
③ガ島は、ミッドウェー作戦で大敗した日本海軍が、それならばとフィジー・サモア島攻略作戦を実施するための、航空・兵員物資補給拠点として基地化を目論んだ場所だが、ラバウルからもかなりの距離があり、ゼロ戦等の航空圏内ではあったがギリギリの遠さだった。しかし、反攻は当分先と思い込んでいた日本軍は基地建設隊の護衛部隊も小数しか派遣していない。オーストラリア方面からの空襲にもラバウル同様に悩まされていた。
要するに油断していたし、油断していなかったとしても、ガ島の戦いの初期には大軍を送る能力が陸海軍ともなかった。
戦術上の問題は色々あったかもしれないが、問題の本質は、すでに兵力・物資・補給力のどれをとっても実力以上に戦線を拡大しすぎていたにもかかわらず、さらに背伸びをしようとしていたところが問題だった。さらに緒戦の大勝利の連続で、米国をバカにし過ぎてしまったのだろう。いざとなれば、劣勢でも、というか劣勢だからこそ、大和魂と同じ猪突猛進も辞さないヤンキー魂を知らなかったのかもしれない。
ミッドウェーの信じられない大敗北(米軍から見れば奇跡の大勝利)も、劣勢を知りつつ大優勢の日本軍に突撃していった果ての大勝利だった。
No.9
- 回答日時:
wikiを読んだ程度ですが
敵輸送船は最初の第一目標になっていますね。補給船は落とせなかったものの、米軍側も駆逐艦による輸送となり、それなりの効果をあげているようです。(第一次ソロモン海戦)
後(10月)になりますが、金剛・榛名に翔鶴・瑞鶴と、戦艦も空母も使っています。
つまり、あなたと同じ程度のことを考えてやった結果がそれだった、じゃないでしょうか。
No.10
- 回答日時:
>なぜ潜水艦による補給路遮断を行わなかったですか?
潜水艦での輸送船の攻撃は戦局に対してほとんど効果がないからです。
アメリカの場合、ウルフバックという戦術では3隻が4群で12隻が1単位でした。
日本の場合、この海域だけにそこまで集中できるほどの潜水艦戦力が無く、
単独行動では護衛に返り討ちの危険がある中での輸送船だけでは割に合いません。
むしろ戦闘艦に打撃を与えた方が有意義です。
実際にイ19が空母サラトガを大破させ、イ26が空母ワスプを沈めています。
ちなみに、日本軍も敵の輸送船への攻撃を考えていたので
第八艦隊が輸送船の破壊を目的にガダルカナルへ向かい
敵の護衛艦隊に圧勝しています。(第一次ソロモン海戦)
この時、上層部は輸送船を攻撃しないで弾薬を残したまま逃げ帰ったので
褒賞を渋るくらい圧倒的な戦績に比べて当初の評価は低いものでした。
旗艦鳥海の戦闘詳報でも「小成に甘んじてしまった」と反省していたくらいです。
>空母機動部隊(残った空母群)によって一掃できなかったですか?
日本の空母部隊は南太平洋海戦までの活動で(数日ですが)一時的とはいえ
アメリカの太平洋での稼働正規空母を一掃しています。
しかし、アメリカ側にはガダルカナルにヘンダーソン飛行場があるので
それを無力化しない限り日本の空母は勝ち目はありませんでした。
>戦艦群も陸上砲撃に使って
日本側は1942.10.13に戦艦金剛・榛名でヘンダーソン飛行場を艦砲射撃しています。
この時、約1000発使って燃料タンクと陸上機96機中54機を破壊しましたが
10.15には第二師団の揚陸作戦に同飛行場からの航空攻撃を受けています。
つまり、陸上攻撃に戦艦の砲撃は弾薬の消費のわりに戦火に乏しく不向きです。
また、この頃には航空攻撃に対する戦艦の脆弱性が問題視されていました。
不沈戦艦で名を馳せていたプリンスオブウェールズを航空攻撃沈めた日本が
敵の航空攻撃が確実なところにノコノコと向かわせるのは自殺行為です。
実際に、10月13日のヘンダーソン飛行場の砲撃で作戦に反対する意見に
山本五十六が直接大和で砲撃するよう主張しましたが幕僚に止められました。
>11隻の輸送船団に空母機動部隊の護衛を付けたらよかったと思う
おそらくNo.2の方の輸送船団についてのお話は(かなり内容が錯綜して判りにくいけど)
第三次ソロモン海戦の時のことだと思います。
後述しますが、空母はさすがに護衛していませんが第ニ水雷戦隊が護衛についていますし、
輸送船は6隻が沈められましたが残りの4隻を座礁させて物資を揚陸しています。
(その後、陸上部隊の不手際で物資の多くは焼失しました)
残りの佐渡丸は途中で被弾したため離脱していますが帰還直後の空襲で戦没しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%89 …
なので、12隻ではなく11隻であっています。
ちなみに、仮に機動部隊が健在でもアメリカの飛行場を無力化していないので
機動部隊は島に近づかないし、上陸は航空機が活動しにくい夜間に行います。
このため夜間にはほぼ無力になる空母は戦力外です。
また、飛行機を発進させるときには合成風力をだすため高速で風に向かって進むので、
戦闘時には輸送部隊は置き去りになります。
潜水艦の哨戒ならいざ知らず、輸送部隊を機動部隊が直接護衛することはほぼありません。
(共同作戦で近くにいることはあります)
・海軍機動部隊のガダルカナルでの対応
米軍によるガダルカナルの攻撃があった時、日米双方が空母部隊を投入しています。
1942.8.24の第二次ソロモン海戦と1942.10.26の南太平洋海戦で双方の機動部隊が激突し、
アメリカはホーネットを失い、エンタープライズは両海戦で中破しました。
潜水艦の攻撃でワスプを失いサラトガを損傷させていたので
アメリカも太平洋での稼働空母がいなくなるくらい苦戦していました。
ただし、航空部隊はかなりが残存していましたので陸上基地に移動しています。
一方で日本は龍驤を失い翔鶴、瑞鳳が損傷、飛鷹は機関故障中ですが瑞鶴・隼鷹が健在です。
しかし、度重なる戦闘で搭乗員の大部分を失って載せる飛行機がありませんでした。
このため1942.11.12の第三次ソロモン海戦では隼鷹が損傷した比叡の要請で援護しましたが
飛行場を攻撃できるほどの航空機はありませんでした。
「たかが兵員輸送のために」とか思ったわけではありません。
・日本の船団護衛の対応について
他の回答者の意見を拝見すると、輸送船は価値ゼロとか補給を軽んじていたとか
考えている方が多いので、補足しておきます。
下級将校や牟田口みたいな一部を除いて、上層部はそんなことはありません。
<開戦当初の対応>
スラバヤ沖海戦までの活動によって西太平洋での連合軍側の水上戦力は一掃されました。
アメリカの潜水艦による活動はありましたが、潜水艦と魚雷の性能が低く
日本の制空権下では脅威となるほどの活動はできませんでした。
例えば、第三図南丸などは魚雷だけなら大和と同等の12本が命中しましたが
修理後に今度は空襲で沈みましたが再度修理され、戦後は捕鯨船として活躍しました。
そんな程度の性能なうえ、戦史叢書によると1943年5月までの被害率は1%以下です。
山本五十六が言う半年で終わっていれば護衛は不要でした。
また、侵攻時など制空下にない場合はしっかり護衛に就いています。
コタバル上陸時は支援の航空機が来ないので2隻の輸送船に第三水雷戦隊(軽巡1駆逐艦10)が
護衛にあたっています。
ガダルカナルでも、輸送船の被害が大きいので駆逐艦で輸送する鼠輸送で対応しています。
<1943年中期以降>
アメリカが魚雷の改良とガトー級潜水艦を就役させて数がそろったところで本格的に活動します。
このため、1943年10月以後は被害率が3%に急増します。
これに対抗するため日本は1943年11月に海上護衛総隊を発足させます。
ちなみに、この隊には大鷹・海鷹・神鷹・雲鷹の空母が参加しています。
機動部隊というわけではありませんが、空母で船団護衛はやっていました。
(一切やっていなかったと思う人は「ヒ船団」で調べてみましょう)
しかし、アメリカの物量にはとても敵いませんでした。
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