No.14ベストアンサー
- 回答日時:
戦争に「絶対」は無いですから必ず勝てるとは言いませんが、面白い勝負にはなるでしょう。
近代軍では補給が重要な要素を占めるので、どれだけの弾薬や燃料、整備、補給品を保持しているかで、戦い方も変わってきます。自衛隊のそうした物資の正確な保有量が不明なので、推測するのは困難なのですが、とりあえず・・・
1945年1月の時点なら、できるかどうかは分かりませんが、まずは自衛隊の戦力を秘匿します。
2月の米軍による硫黄島攻略あたりで航空自衛隊の全力出撃です。
この次期、米艦隊は正規空母12隻、護衛空母17隻を含む大艦隊を出撃させてきており、このうちの正規空母12隻、護衛空母4隻が日本近海に現れ本土空襲を行っています。これを狙います。ちなみに、この当時の米艦隊の正規空母の数は14隻ですから全部撃沈できれば、後がかなり楽になります。
F2攻撃機、約80機を中心とする対艦ミサイル攻撃で、空母を撃破します。現代の対艦ミサイルを当時の米軍艦艇がそれほど迎撃できるとは思えないので、うまくいけばかなりの空母を撃破できるのではないかと・・・
また、B29への迎撃にもF15を出撃させます。最大で4発のミサイルを別々の目標に連続発射できるF15の戦闘力に、B29の部隊は大打撃を受けるのではないかと・・・
さらに海上自衛隊の潜水艦部隊によるハワイの真珠湾攻撃を行います。ハープーン対艦ミサイルは対地攻撃にも転用可能とという事なので、ハープーンで真珠湾の燃料施設や艦艇補修設備などに攻撃を行い、打撃を加えます。
要は自衛隊の進んでいる兵器を一挙に出して大打撃を加えるとともに、米軍にショックを与えます。
これでうまくいけば、アメリカは空母艦隊とB29の部隊とハワイの後方施設に大打撃を受け、直ぐには大きな作戦をできなくなるのではないかと思います。
その後は、まずシーレーンの確保です。九州から中国沿岸、そして台湾海峡を通ってシンガポールへの海上交通路の守備に海上自衛隊のP3C対潜哨戒機の部隊や、一部航空自衛隊の戦闘機部隊を派遣します。輸送船団には海上自衛隊の護衛艦隊も付けます。航空部隊の根拠地の設営は大変でしょうが、部隊が稼動すれば米潜水艦隊の脅威へ大きな力になると思います。日本の輸送船の撃沈された半数は、米潜水艦隊の通商破壊戦によるものだそうですが、当時の旧式な潜水艦なら現代の対潜哨戒機と護衛艦でかなりの確率で防ぎ、逆に戦果をあげられるのではないかと思います。
日本本土の防空は航空自衛隊の戦闘機とPAC3ミサイル部隊と、陸上自衛隊の高射特科団(改良ホーク地対空ミサイル部隊)が守ります。
攻撃には海上自衛隊の16隻の潜水艦部隊を使います。潜水艦隊で通商破壊戦を行います。第二次大戦末期のドイツで建造されたUボート21型は連合軍の対戦哨戒部隊にも察知されにくかったそうです。それよりさらに技術の発展している現代の潜水艦なら数は少なくとも大きな戦果を期待できると思います。
未だフィリピンの日本軍の抵抗は続いており、米陸軍20万人が投入されている時点で、米空母艦隊が大打撃を受け、さらに通商破壊戦を仕掛けられたら・・・米軍は楽勝とはいかなくなるでしょう。
米軍としてはこうした進んだ技術の兵器対策に苦慮する筈です。簡単には有効な対抗策は出てこないのではないかと思います。まずは打撃を受けた艦隊の再編と、戦略爆撃部隊の戦術の見直し、フィリピンへの海上補給路の守備を固め、真珠湾の設備の再建をしなければなりません。
建造中のエセックス級空母の建造を急いでも、半年以内に戦闘に参加させる事ができるのは5隻です。
大西洋から部隊を回す必要も出てくるかもしれません。
一方、自衛隊を除く日本の連合艦隊の状態はよくありません。
戦闘可能な空母は小型の鳳翔1隻ですし、戦艦は2隻、巡洋艦も数隻、駆逐艦も二十数隻というありさまです。
南方から資源が入ってきたら、まずは艦隊の増強が急務でしょう。まずは空母で建造途中の伊吹、天城や損傷状態の龍鳳、準鷹、葛城を戦闘可能な状態にしなければなりません。
他にも損傷を受けている戦闘艦艇があるので、大至急修理が必要です。
また、輸送艦の建造も急務です。1945年1月から終戦時までに約180隻の輸送船が建造されています。
しかし、同じ期間に実に700隻が沈められているのです。
まあ、自衛隊の参戦で、その数は減るでしょうが、しかし、1944年だけでも約970隻の輸送船が撃沈されています。
日本の造船所はとにかくフル稼働しなくてはならないでしょう。
また、航空機パイロットの育成や、戦闘機などの生産も必要でしょう。
時間は幾らあっても足りないくらいです。
こうした中で、日本の潜水艦隊がどれだけアメリカに打撃を加えられるかが重要だと思います。
そしてフィリピンの米軍を孤立させ、ハワイを孤立させる事ができれば、新たな展望が開けるかもしれません。
時間が立てば、連合艦隊の戦力もある程度は回復してきます。そうなれば、新たな作戦を立てる事も可能となるでしょう。
なお、そのうち満州にソ連軍が侵攻してくるでしょうが、これについては航空自衛隊の支援を受け、東満山地で持久戦を行えば、かなりの機間、持ち堪える事ができるのではないかと思います。
No.15
- 回答日時:
1945年1月1日の時点に現在の日本の自衛隊が最新鋭の設備と共に投入されたら、という質問には矛盾がありますね。
「日本の軍備条件」のみを差し替えてその後の結果を予測するなどとはご都合主義の極みとしかいいようがありません。よってこの質問は成り立つものとは認識できません。歴史を恣意的に書き換えようとする典型的な姿勢です。この回答への補足
なので始めに「くだらない質問」だと断っています。なお、私は歴史のifを意図したのではなく、大戦期と現代の兵器の威力の差を知りたくて質問しました。
そんなことを考えるのなら、「ジパング」や「戦国自衛隊」の作者に言ってください。
No.13
- 回答日時:
質問者は自衛隊が強いって妄想を抱いて、それに同調して欲しいってだけだから、
あまり苛めたら駄目だよw
当時の日本軍と同じで戦略眼が皆無ですな。歴史から何も学ばない。
補給無くして戦争をしようなんて間の抜けたハナシです。
結局、実戦経験の無さのみが共通しているわけですね。
逆に問います。日本軍の勝利とは、何を以て勝利と考えるのか。
その戦闘行為が、今後の日本にどれだけのメリットをもたらすのか。
論理的に答えてください。
ちなみに、日露戦争も戦略で考えると勝利とは言えません。
この回答への補足
日本軍の勝利の定義は、当然のことながら局地的戦いにおける勝利です。まあ、定義を当時掲げていた大義名分である「東アジア地域の西欧諸国からの独立」とすれば、太平洋戦争における戦略的勝者は日本になるわけですが。
補足日時:2011/07/31 04:22自衛隊というか、現代兵器が本当に強いかどうか疑問を持った次第です。何なら別の国でもいいですよ。現代アメリカ軍はちょっと強すぎるので、イスラエル軍とか人民解放軍とか。
No.12
- 回答日時:
無理。
無理無理無理無理無理。なにが無理って、日本が勝つこと。前提条件の1945年正月時点では、日本はレイテ海戦にも敗れた後になります。当時日本に残っていたのは、台湾、沖縄、日本本土、朝鮮半島、そして満州国です。
これだけの土地にまず陸上自衛隊と航空自衛隊がバラけることになります。対空ミサイルを東京と大阪に置けばいいとおっしゃりますが、そもそも日本最大の製鉄所は当時は北九州の八幡です。生産拠点を守るという考えに立てば北九州にも対空ミサイルは欲しくなるし、満州にも対ソ連用に置きたくなるし、台湾や沖縄の軍事拠点にも置きたくなります。
そもそも当時の日本軍のドクトリンは「軍事・戦術目標至上主義」です。輸送船の護衛に決して軍艦を出さなかったように、補給や生産を下支えするための守備という発想はありません。
ま、仮に展開するとしてもですね、パトリオットが24個高射隊あります。これらは6個高射群になるので、本来ならば最大6箇所にしか展開できないとなります。仮に6箇所と考えると、満州の新京に1個、北九州に1個、最前線が予想される台湾と沖縄に1個ずつ置くと考えるともう東京と大阪に1個ずつしか置けません。
1高射隊は5機のパトリオットから成り立ちますから、1高射群あたりに20機のパトリオットとなります。1機のパトリオットに4本のミサイルが入っていますから、80本撃ったらとりあえず打ち止めです。
米軍は3月10日の東京大空襲で325機のB-29を投入しているので、仮に百発百中だったとしても全体の約1/4しか撃墜できないのでまあ被害を3/4に食い止めたのかもしれないですが、爆撃そのものを中止あるいは失敗させることは不可能であったでしょう。
ちなみに3月14日の大阪大空襲では、274機のB-29が投入されています。
で、とっても重要なのは、「持っている分を撃ったらオシマイ」だということです。要するに当時の日本でパトリオットミサイルは生産できない。だから元々持っている分を撃ったらもうオシマイです。
自衛隊がいったい何本のミサイルを持っているのか。それは軍事機密なので不明ですが自衛隊は昔から「弾薬を持たない軍隊」として世界的に有名です。「自衛隊は実際の戦争では使えない」と主張する人の中にはこの「弾薬を持っていないから実戦ではすぐ弾切れを起こすから」ということを理由に挙げる人も少なくありません。実際どのくらい弾薬を持っていないのか本当に軍事機密なのですが、80年代に在日米軍の高官が「0.8会戦分しかない」と漏らして問題になったことがありました。1回の大きな戦いで消費する弾薬を「1会戦分の弾薬」と呼ぶのですが、1回の大きな戦いをこなせるほども持っていないのです。
これはミサイルに限らず、小銃弾から大砲の弾薬に至るまでそうです。自衛隊の保有する兵器の弾薬を生産するだけの工業力が当時の日本にはありませんから、持っている分を使えば終わりです。
おいおい、わが軍には空自の戦闘機もあれば海自の護衛艦だってあるんだぜ。
ちょっと待った。そのジェット戦闘機も護衛艦も燃料で動いています。なにを当たり前のことをいっているんだ?それが問題点。
ジェット燃料は専用の燃料です。プロペラ機の燃料は基本的にハイオクのガソリンエンジンですが、ジェット燃料は灯油に近いタイプで、マイナス40度にもなる高高度でも凍ったりしないために様々な添加物が入っています。つまり、この燃料も生産できない。
さらに海自の護衛艦もほとんどはガスタービンエンジンです。ガスタービンエンジンてひらたくいうとジェットエンジンです。つまりここにもジェット燃料が必要なんです。
そしてジェットエンジンというのはものすごく燃料を食うのです。
前提条件では戦力は投入しても燃料も一緒とはなっていないので、仮に元から戦闘機や護衛艦に積まれた燃料しかないなら、あっという間に終わりです。燃料も一緒に持っていくとなると、ちょっと前提条件がえこひいき過ぎてしまうかなと思います。そこまでズルしたら勝てるよね・笑。
待て待て。そういえば太平洋戦争に海自の護衛艦がタイムスリップする話があるじゃないか。あれはどうなるのだ?・・・まあ、あれはマンガですからね。そこまでディティールにこだわったら「燃料が切れて終わりました」というしまらない話になるので、ね。
戦闘機でいえば、F-15が200機くらい、F-2が90機くらい、F-4EJ改が90機くらいです。合計で380機程度です。米軍が陸海軍合わせて太平洋戦線にいった何機の戦闘機を投入したかはもう面倒で数え切れないですが、沖縄戦直前の九州沖航空戦で空母艦載機だけで1400機くらい投入しています。もちろん空自の戦闘機も台湾、沖縄、本土、満州に分散配置しなければなりません。もしどこかに集中投入するなら、米軍は配置されていないところに攻撃をすればいいのです。例えば、台湾・沖縄方面に集中配置されたなら、本土に攻撃をすればいいわけです。
どちらにせよ仮にズルルールで燃料もタイムスリップしたとしても補充(生産)はできないのですから、米軍は無理に力押しせずに兵糧攻めにすれば仮に新日本軍が攻撃をしてくれば攻撃のために燃料を消費して燃料切れ、そのまま新日本軍が守りの体制になっていたとしても訓練飛行などで燃料は減っていくのでどのみち燃料切れです。
重要なことは、別に米軍としてはまたフィリピンが奪回されてもガダルカナルやミッドウェーまで後退したとしても別に痛くも痒くもないということです。
新日本軍が攻撃してきたらゆるゆると後退すればいい。そもそも輸送船を使い潰している当時の日本軍では自衛隊保有分以外の海上輸送能力を持っていません。やがて8月になればドイツが片付いたソ連軍が満州に侵攻します。満州侵攻にソ連軍は158万人も投入します。陸自が15万人です。おお戦力比はここだけで10:1だ。ちなみに満州国内にある日本軍戦力が約100万人。満州国内の日本軍は装備不足もあり全体としてはまったくソ連軍を食い止めることはできませんでした。自衛隊戦力が対ソ戦に投入されるなら、対米戦に投入される自衛隊戦力がなくなります。
結局のところ米ソの圧倒的な戦力の津波に押し流されるか、保有する弾薬と燃料を使い切って終わるか、その両方になるであろうということになるかと思います。
No.11
- 回答日時:
No.10で回答した者です。
No.5さんの通りと書きましたが、必ずしも同一ではないようです。No.5さんに触れた部分を取り消しいたします。
この回答への補足
それにしても、自衛隊は強いのではないか系の質問をすれば、回答の多いこと。これを現在の米軍に置き換えれば、新日本軍(日本軍+現代米軍)の圧勝という回答になるのでしょうね。
補足日時:2011/07/31 04:30No.10
- 回答日時:
No.5さんの回答どおりでしょう。
自衛隊のみが行っても、戦闘命令がなければ、自衛隊は戦えません。
当時の大日本帝国政府は、自衛隊への指揮権はありませんから。
結論としては、日本は敗北することになります。
No.9
- 回答日時:
時局はレイテ沖海戦で海軍の機能はほぼ壊滅。
陸軍は大陸打通作戦を成功させますが、南方に既に期待する程の物資は残っていませんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%99%B8% …
2月には米軍が硫黄島に上陸します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E9%BB%84% …
ここに90式戦車100両、自走砲100門。地対艦ミサイル50基を追加。
兵員輸送中の強襲揚陸艦が次々撃沈。無敵戦車シャキーン登場で相当驚くでしょうね。(^^;
陸海空の総力でもって空母を叩く事も出来ます。(飛行場もあり、移動レーダーもあります。)
米軍の本土空襲は本格的になりつつあり、その防衛はF-15はもとより携SAMも使えるかもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
接近する空母を壊滅させる。(艦艇0を目指す。)
対潜哨戒で血祭りにする。
で手足も出なくなります。
陸軍は揚陸艦もろとも沈めます。
但し、作戦的には勝てますが、戦略的に勝つ(日本にとってメリットがある)作戦がまるでありません。
No.8
- 回答日時:
個別の戦闘で「新日本軍(当時の日本軍+自衛隊)」が勝つことはあっても、戦争全体で「日本国」が勝つことはないと考えます。
ご質問の仮定では「兵器の生産設備などは投入しない」ので、自衛隊の弾丸・燃料などは現在持っている装備(備蓄)が頼りです。ご存知のとおり、1945年初の日本の工業生産能力は、軍需工場に対する空襲の激化や海外からの資源輸入が困難なこともあって落ち込んでおり、当時の日本軍用の兵器の生産も思うに任せない状況でした。また軍艦や航空機の燃料となる石油も不足していて、子供たちが掘った松の根から航空燃料の代用品(松根油)を作ろうとするような窮状でした。新たに自衛隊用の装備を補充したり、燃料を補給することなどほとんど不可能です。
したがって例えば本土空襲に飛来したB29爆撃機の一部を、(現在の航空基地が1945年に存在したと仮定すれば)航空自衛隊のジェット戦闘機で撃墜して、空襲激化を押しとどめるようなことはある程度可能だと思いますが、B29の基地であったサイパン島を海上自衛隊の艦艇で攻撃することは容易ではなく、ましてアメリカ本土を攻撃することなど事実上不可能だと思います。
「新日本軍」としては、限られた継戦能力しかない自衛隊の戦力をどのように使うか難しい判断が求められますが、一時的な攻勢に出てなけなしの新戦力を使い果たしてしまうよりも、「本土決戦」に備えてこの戦力を温存する判断をとる可能性が高いと考えます。そうであればアメリカとしては、日本を包囲したまま持久戦に持ち込めばよいので、日本が何とか「本土決戦」まで持ちこたえたとしても、自衛隊の戦力は結局は疲弊しきった日本の敗戦をいくらか遅らせるだけでしかなく、かえって悲惨な結果となるのではないでしょうか。逆に1945年初の時点で一時的な攻勢に出ても、補給がほとんど期待できませんので後が続かず、結末は同じことになりそうです。
No.7
- 回答日時:
かわぐちかいじ著:ジパング、というマンガがあります。
海上自衛隊のイージス艦がタイムトリップして第2次大戦中の太平洋に現れる、という話です。この質問にも関連するので、読んで見るのも面白いと思います。
さて、私の回答としては、自衛隊の全兵力と備蓄をそれなりの運用体系で投入すれば、当面の間は連合軍よりも優位に立つことが出来ると思います。
特に、相手が探知できないぐらい前に探索できるレーダーとソナーは、自衛隊から旧日本軍に情報を与えるだけで、通常戦力を優位に投入できますし、トマホークレベルでも相手艦隊の射程距離外から突然被害を与えられるわけですから、連合国としては、その謎と対応策ができるまでは表立った軍事行動を控えることになるからです。
日本に住んでいると、旧日本軍の作戦がむちゃくちゃすぎて「どんな犠牲を払ってでも戦争を遂行する」というのが普通のように感じますが、戦争ばかりやってきた国(アメリカ含めた日本以外の国)は「勝てない戦争なら、軍事力を投入して被害を大きくしない」というほうがむしろコンセンサスなので、無理な軍事行動(つまり勝てる見込みがまったくない、無茶な軍事力の投入)はしないといえるからです。
これにより、自衛隊の兵力の投入があれば、当面の間は戦術上の優位に立つことができます。これは間違いないことだと思います。
ただ問題は「戦略」なのです。
第2次大戦中の日本にはどうも「戦争に勝ったら、こうする」という戦略がなかったようなのです。ちょっと前にNHKでアメリカへの宣戦布告に至る政府の会議の様子をドキュメンタリーとしてやっていましたが、陸軍も海軍も文官も「アメリカと戦争して勝てるわけがないから、絶対に開戦してはイケナイ」と心の底では思っていたようなのです。
しかし、面子が先にたって「相手が戦争はできないと言ってくれるだろう」と期待し自分達は「いや、私たちは勝つ為の用意があります」と言い合っていたため、結局開戦することになってしまった。ということです。
もちろん面子だけで開戦していますので、勝った後の戦略も、負けたときの戦略もなく、一番重要な「どこまで(戦術的に)勝ち進めば、講和して戦争終了にするのか」という戦争終結戦略が全くなかったことが当時の日本政治(軍事も含む)致命的な欠陥といえます。
ということで、政治というか軍事をコントロールする政府・軍司令部がこの程度では、自衛隊を投入して軍事的に優位に立ったとしても、戦略的に「勝利」に持っていけるとは、私には考えられません。
もし、戦略的に勝つつもりがあれば、ミッドウェイ海戦前の日本軍が優位にたった状態のときに、中立国などに働きかけて講和の道を探ったはずです。しかし、実際には「此処までの犠牲者に報いるには観世名勝利が必要」として講和のテーブルを用意することすらしなかったのです。
これが第2次世界大戦時の日本の最大の敗因であり、原子力政策でも同じ間違い(そもそも完全に機能が失われた時の対応戦略がない)を犯しているのです。
ということで自衛隊が補給を受けつつ、10年単位で戦術的に優位に立てるなら日本は勝つかも知れませんが、今ある備蓄までで戦うとしたら、戦いには勝っても日本の存続(日本の発展)という意味で結局負けただろう、と思います。
今でもそうですが、日本にはどういう状態にこの国をもって行きたいかそのためにはどのようにするか、という「戦略」がないのです。
No.6
- 回答日時:
>当時の日本はインドネシアを占領していたので資源不足を克服し日本の勝利という考え方もあると思います。
伸びきった兵站線。補給路がないのに、どうやって資源を日本に届けることが出来るの?
仮に、自衛隊が保有する全輸送艦を振り向けたところで、港湾設備がなけりゃ積み込むことも出来ない。
また、輸送艦を丸腰で走らせるわけにはいかないが、護衛を付けると本土防衛のためのフネがいなくなる。
ま、資源があったところで、現代の自衛隊にも採掘能力はないんで、「絵に描いた餅」なんだけど ねぇ。
曰く「アマチュアは戦術を語り、プロは兵站を語る」。
屁理屈をいくら捏ねたところで、「装備」ばかりをみて「補給」が欠落した発想では勝てる戦も勝てなくなる。
この回答への補足
「日本が勝利するという考え方もある」とこちらが示した二つの選択肢の片方だけを取り上げて、馬鹿にするような言い方をされても。戦争には勝つか負けるかのどちらかしかないわけで。それに、当時はまだ大日本帝国陸軍・海軍もあり、自衛隊の戦力だけで戦うわけでもありません。
補足日時:2011/07/30 10:03お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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