
No.5
- 回答日時:
>駄目な事ありますか
の、『ねじに油がついた』場合のみ。
これは、機械設計者や大学で機械工学を学んだヒトには常識なんですが・・・結論を先に述べますと、『ねじ部や座面についたCFC5-56は、気にしなくていい』です。ボルトやナットにオイルがついて、それが原因で緩むことはありません。
※ボルト~ナットの設計では、まず軸力(ボルトの締め付け力・・・みたいなもの)を計算しますが、その計算では、座面やねじ山の摩擦係数μをいくつにするか?が重要になります。
※理論的な『締め付け力』の設計では、μを0.12~0.125一定として計算しますが、これ実は、『軽く』グリス潤滑した値です。
一方、潤滑しないとμは0.14~0.18と安定せず、規定トルクで締めたところで、一定の軸力が出ません。
※要するに、『ねじは潤滑して締める』のが理想です。ねじの理論をよく知らず、経験だけでメカを覚えたヒトには信じられないことでしょうが、
①ねじを締めたり緩めたりするとき、『キキキッ』という手応えを感じることがありますね?あれはねじ部が『かじっている』手応えです。
この現象が出ると、ねじを回しているつもりでも、締めたり緩めたりしているのではなく、ボルトを『捩じって』おり、更に回すと滑って『捩じりが解放』されて・・・の繰り返しが、『キキキッ』っという手応えの正体です。
D1とかラリーでホイールボルトが折れるヒトがいますが、あれはホイールナットをブレーキクリーナーで脱脂したり、更にプリセット型のトルクレンチで何度もカチカチやるからです。(プリセット型トルクレンチでは、トルクの測定は『そっと締めて1回カチッとならすだけ』です。ちょっと数回カチカチやるだけで、すぐに30%以上もオーバートルクになります。無潤滑で締めてボルトを捩じっていて更にオーバートルクでは、走行中に折れて当然です。)
②レースの世界(市販車の改造でなく、フォーミュラマシンや耐久用のLMPなどを作って走らせるガチのレース)では、あらゆるボルト、ナットの座面やねじ部にグリスを塗ってから締めます。これは、本格的なレーシングカーでは毎レース後必ずオーバーホールする為にボルトやナットの脱着がヒンパンで、無潤滑で使うとボルトが折れたり(無潤滑で締めていると、緩める時にボルトが折れることさえあります)、座面がデコボコに荒れるからです。
尚、通常のグリスでは、ブレーキの熱などで油分が乾燥した後(グリスは結構乾きますが、その後粉体潤滑という作用で潤滑し続けます)の潤滑性能が劣る為、ねじや座面にはブレーキグリス(銅グリス)を塗ります。
③ちゃんと計算すると判るのですが、ボルトの軸力でねじが戻るμは、通常の鋼材の表面とは二桁近く違います。ねじにCRC5-56が付着しても、ねじのゆるみには全く関係ありません。もし緩んだとしたら、それはCRC5-56のせいではなく、別の理由です。
そもそも考えてみてください。CRC5-56などよりはるかに高性能なオイルが入っているエンジンや変速機の中でも、ボルトやナットは緩みませんよね?オイルにジャブ漬けで、さらにあれほど振動や熱がかかっても、です。(更に言うと、エンジンや変速機を組み立てる時、ボルトやナットはオイルをつけて締め付けます。これは上述した様に、ねじ部や座面のμを安定させるためです。)
要するに、ねじ部はオイルの潤滑程度では緩まない、ということです。
・・・っというワケで。
※ホイールスタッドとホイールナットは、絶対にパーツクリーナーで脱脂してはいけません。ホイールスタッドが折れる原因になります。(パーツクリーナーも油ですが、いわゆる『揮発油』です。油と名が付けば全て潤滑性能があるワケではありません。コイツはブレーキローターの表面やパッドに油が付いた場合にそれを溶かして乾燥させるクリーナーであり、コイツを吹くと『洗剤で洗う』レベルではないほどモーレツに脱脂されます。)
※但し。
量産車では、ホイールナットは無潤滑で設計されています。これは、路上でタイヤ交換などをする時、十分に潤滑出来るとは限らないからですが、それでもμは0.14程度一定として設計されており、この値は『汚れやサビのないキレイな鋼材の表面で、防錆油を拭き取った』状態です。
新しいホイールスタッドやホイールナットを使う時は、わざわざ油をつけなくても、ねじ部を手でベタベタ触ってから締めればμが安定します。自分で塗装をされているヒトはよくご存じでしょうが・・・ヒトがちょっと触ったところにつくアブラはかなり頑固で、無潤滑仕様のねじ部品ではこの『ヒトのアブラ』がいい感じに役に立ちます。(昔のヒトが何か組み立てる時とか布に針を通す時などに『鼻の油をちょっとつけて』といったのは、実は潤滑により作業を容易にする為でした。)
CRC5-56をバチャバチャと付着させてしまっても、ウェスで『濡れていない』程度にふき取っておけば大丈夫、っと言いますか、それは『無潤滑締め付け』では結構よい状態だと言えます。
※締め付けトルクは、厳格に管理してください。プリセット型トルクレンチを何度もカキカキ鳴らしてはいけません。
『余計に締めれば緩まないだろ』っということはありません。オーバートルクはボルトの破断につながることがあるということを、よく覚えておきましょう。
※もし、無潤滑で設計されているホイールナットを、自分はヒンパンにホイール交換をするので(ホイールスタッドを痛めないように)潤滑で使おうと思ったら・・・グリスがはみ出すとゴミが付着することもあり、グリスは米粒2~3コぐらいの大きさで十分です。(ねじを締めると、高い面圧でねじ全体に伸びます。)
そして、μ=0.14で設計されているねじをμ=0.125で使うワケなので、締め付けトルクを10%程度下げて締め付けてください。同じ締め付けトルクで締めると軸力が大きくなり過ぎ、いわゆる『オーバートルク』となります。
No.4
- 回答日時:
ホイールの材質によりますが、アルミホイールなら基本的には錆は出ません。
というか、アルミの錆は白いので、たぶん、茶色い錆でしょうから違うでしょう。かなり、というのは穴周りだけではなく、全般にあるのではないでしょうか?ディスクサンダーにホイールカップを付けたり、細かいところはリューターにワイヤーブラシを付けて落とします。落とした後はさび止め塗装も必要でしょう。
もっとも、ブレーキの粉であれば、水洗いでかなりおちます。取り切れない部分だけパーツクリーナーなどを使います。
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