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日本語を勉強中の中国人です。今日、「立往生」という言葉を知りました。「大往生」という言葉は以前から知っています。お伺いしたいのですが、「立往生」と「大往生」は「往生」から派生した言葉でしょうか。三者は何か関係がありますでしょうか。

また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それもご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

まず答えから述べると、「立往生」・「大往生」・「往生」は関係あります。



「往生」(おうじょう)のもともとの意味は、仏教で、極楽浄土へ「往」って、仏として「生」まれることだそうです。

仏教を離れた文脈では、普通、「死亡」という意味で使われることが多いです。
従って、「往生する」という言葉は、基本的には「死ぬ」という意味です。

ただ、現在の日本で、「死亡・死ぬ」という意味でこの言葉はそんなに一般的には使いません。
「本日、都内で、新型コロナウイルスによる死者数は、○○名です。」というような客観的な文脈では、「往生」は使いません。そもそも、もともと仏教用語なので、仏教徒以外に使うのは適切ではないと言われています。
使うとすると、「立派に往生を遂げたい」とか、「あのじいさん、やっと往生したな」など、良かったり悪かったりなどのなんらかの感情のこもった状況です。

「立往生」(たちおうじょう)というのは、立ったまま死ぬことです。昔、弁慶という人がこの「立往生」をしたと言われています。「立往生」という言葉自体が弁慶と関係なくあったのかどうかは私にはわかりませんが、弁慶と関係なく存在していてもおかしくはないと思います。しかし、「弁慶が、多数の矢を受けて、立ったまま仁王立ちで往生した(死んだ)」という話から、「立往生」は「進むことも退くこともできない」という意味も付け加わりました。

現在は、「立往生」は、電車や自動車について、身動きの取れない状態という意味で使うのが普通です。
例えば、「大雪で電車が立往生している」「もし踏切内で車が立往生したらどうすればよいか」などのように使います。
この意味での「立往生」は仏教とは関係なく、ニュースなどでも普通に使われます。
船も氷などで阻まれて動けなくなった場合は立往生と言いますし、人も身動きが取れなくなれば立往生と言いますが、実際に報道されることはほとんどないので、よく聞くのは電車や自動車の場合です。

「大往生」は「安らかに死ぬこと」「天寿を全うして死ぬこと(自然死)」「立派な死に方」というような意味です。意味に幅があるので、使い方に注意したほうがよさそうです。

以上のように、三者は関係があります。


質問文に不自然な日本語の表現はありません。
タイトルの「三者関係」は、「三者関係」という一つの言葉なのか、「三者」と「関係」が切れているのか微妙な感じがします。「三者関係」という一つの言葉だとしたら、この場合はやや不自然な感じがしますが、「三者、関係がありますか」であればごく自然な表現だと思います。
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この回答へのお礼

ご親切に説明していただき誠にありがとうございます。おかげさまで、理解できるようになりました。助かりました。

お礼日時:2020/05/02 16:15

「往生」 とは 〈往って (行って) ,生まれ変わる〉 という意味で、本来は仏教の言葉


それが、俗世間で日常的に使われていくうちに、ただ単に 〈死ぬ〉 ことだけの意味で使われ、さらにその意味から派生した〈困る〉 〈閉口する〉 〈難儀する〉 という意味で 「往生する」 という使われ方をされるようにもなりました。
つまり、「立ち往生」 の 「往生」 も 〈困る〉 意味の 「往生」 ですから、大往生の往生も、立ち往生の往生も、同じ往生ですが、意味から言うと、世俗的な意味で使われた死ぬという意味の往生が、大往生で、さらにそれから派生した意味での立ち往生の往生が、困るという意味の往生です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2020/05/02 15:49

立往生はどうしていいかわからん。


大往生は死ぬことでしょう。朝お越しに行ったらもう死んでるとかだよね。
冒頭につかないのは。まあどうせみな消えることでしょう。

そうか。では往生してこよう。仙人らしく洞窟へでも行こう。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2020/05/02 15:46

こんばんは。




僕は、このサイトで回答する際「ググったり」するのは、面白くないので、自分の経験で記載します。

おそらく、関係あると思います。


しかも、語源は、恐らく「仏教用語」。

日本は、つい100年程前までの教育は、高等教育であり、その「教科書」のほとんどは、「漢文」でした。

なので、「漢字が、今よりは遥かに多い教材」を使用していた筈です。


漢字で思いつくのは、2つ。

(1)「中国の古典」(厳密には、漢文は中国語ではなく、中国語を日本語漢字に変換した物)。

そして、

(2)「お経」です。「写経」する人も多かったと思います。

「お経」も全て、漢字で記載されています。



その中で、「仏教用語」が転化して、普通の日本語(元々の意味とは、全く違う)に変化した可能性があります。




例えば「やばい」。 今、よく使う日本語ですね。

これは、江戸時代、「矢場」と言って、温泉なんかにいくと、レトロな店によくありますが、

「弓矢を的に当てて、当たると、懸賞が貰える」、娯楽施設でした。

しかし、だんだんと、今で言う「パ○ンコ」のような「賭け事の場」に変化して行きました。



すると、元々、子供、老人、女性などの顧客が寄り付かなくなり、「はんしゃ」的な人の溜まり場と化しました。

でも、奉行所は、黙っていません。「岡っ引き」などが、「矢場」へ巡回に来るようになりました。



すると、そこに居た「はんじゃ」的は人は、「矢場居」と呼ばれるようになり、巡回が来ると、逃げるようになりました。

これが「矢場居 ⇒ やばい ⇒ヤバい」に変化して行ったのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2020/05/02 15:45

「往生」=死ぬこと、です。

「立往生」は立ったまま死ぬこと、「大往生」は病死や事故死などと苦しんで死ぬことではなく、老衰や自然死による自然な死のことです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2020/05/02 15:37

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