
仮定法の婉曲用法(丁寧、控えめ)について教えてください。
例えば以下の文で、
・I wouldn't do so.
私ならそんなことはしません(本当はするけども)
・Would you open the window?
窓を開けてくれませんか(開けはしないだろうけど)?
仮定法なので( )の反対の意味が含まれていると思うのですが、
以下の例は反対の意味はなく、純粋に婉曲の意味だと考えられます。
・I would like to drink.
・I would appreciate it.
そこで質問なのですか、
1.婉曲用法には反対の意味を含む場合と、
反対の意味を含まない場合があるのでしょうか?
2.あるいは反対の意味を含む場合は、
婉曲用法ではなくif 節が省略された仮定法過去と考えるべきでしょうか?
3.もしそうだとすれば、婉曲用法と仮定法過去を見分ける方法はあるのでしょうか?
以上、宜しくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
>仮定法は(非現実感)ということなので、
この点をお分かりいただけたのは良かったです。
>この回答は控え目表現(婉曲用法)の説明と考えてよいでしょうか?
「控え目表現(婉曲用法)の説明」となると、would の働きの一つですが、"Could you ~?" と依頼するのもその一つですし、口語的に(助動詞でなく動詞の)過去形や、また、進行形、過去進行形で行うこともあります。
心配なので確認しておきます。
>1.婉曲用法には反対の意味を含む場合と、反対の意味を含まない場合があるのでしょうか?
これは、分かっていただけたように反対の意味などありません。
>2.あるいは反対の意味を含む場合は、婉曲用法ではなくif 節が省略された仮定法過去と考えるべきでしょうか?
これも、あなたの思っていたような反対の意味はありません。
反事実の例としてよく用いられるのが、If I were you や If I were a bird です。
仮定法過去とは、条件文の条件節が〈非現実感〉の表現を必要とする性質から《条件節に使われる特殊な動詞活用のこと》ですが、まず、No.4 で見ましたように、文法の多くの説明が、条件節が省かれている例を説明するとき、仮定法を使ったものしかないことにしてしまいますけど、直説法の条件節もあり得ないわけではありません。
辞書で would を引くと仮定法の項が設けてあったりするのは、仮定法を使った条件節と共に用いた際の語義を説明しているわけです。
>3.もしそうだとすれば、婉曲用法と仮定法過去を見分ける方法はあるのでしょうか?
上の2点は違うということで解決しました。
婉曲用法とは would の一用法で、仮定法過去は条件節に用いられた、現在・未来の例え話を言うために使った過去形のことです。仮定法過去は条件節に使われた過去形のことで、帰結節の過去形助動詞 would と区別するのは非常に簡単です。
条件文の帰結節に使われた過去形助動詞は、条件節がないときに、仮定法の条件節を匂わせることはできても、仮定法の一部ではなく、助動詞に変わりありません。
※ ときには、過去形助動詞、would や could, should, might が条件節に使われる場合もありますけど、助動詞は助動詞であって仮定法ではありませんから、これを仮定法などと言うのは間違いです。ナンチャッテ文法を信奉している混乱した方が、適当なことを言って、助動詞も仮定法に含めたりしますが、そんなことをしたら、あなたのように、どこから仮定法でどこから助動詞なのか、判断がつかなくなって当然というものです。
ただ、厄介なことに、英語圏にも混乱があって、would を強い〈断言〉に使うこともすっかり定着しています。恋歌で「~なら絶対~するよ」と断言すべきところに would を使っています。日本語の強い断言「はず」をも仮定法だなどと言う説明が見られたりします。あなたの持ち出した、
>・I would appreciate it.
これも、丁寧語の標(ひょう)でもいいですけど、強い〈断言〉をしているのでないと失礼ですよね。英語圏の人はこの would が〈断言〉をしているのに気づいていないみたいです。学者さんもそういう説明をしません。英語圏の人が時々言う、"I definitely would ~" は矛盾した表現ですけど、つまり「絶対~すると思う」と言いたいわけです。そうそう、日本人はよく「思う」を使い過ぎるみたいに言われますけど、英語では would をはじめいろんな言い方に分散されているだけです。
世界に人気の文法書に
If she hadn’t been so bad-tempered, I might have married her.
という仮定法過去完了の例文があって、次のように説明があります。
'May have …' is now sometimes used with this meaning too; some people feel that this is not correct.
(Practical English Usage, §339.9)
仮定法過去完了を使った条件節の帰結節の might の代わりに may を使うこともあるけれども、may では間違いだと感じる人もいる、と言っていますが、
これをどう読むかと言うと、この文法書の著者は文法学者ですが、may も使われることを伝えるのと同時に、これを間違いだと思う人の存在もあると言っているわけです。この文法書はまた、英語に山のようにある "規範文法(一部の人が理想とする文法)" はよくないことだとし、この文法書は "記述文法(実際の使われ方)" に則っていると書いています。
この著者は、conditional sentences という言葉は使っても、conditional mood とは言っていません。つまり、「仮定法」とは、〈非現実感〉を表す動詞活用のことであって「条件文の作り方」ではないのです。「条件文の作り方」を説明するなら「条件文の作り方」と言うべきで、これを「仮定法」と言うのは間違いなのです。
口頭やあまり編集できてない書面で説明するときに、「条件節」と言うつもりが「条件文」と言ってしまうようなことはよくあり得る間違いですし、こういうところからも、日本の学校でも勘違いが広がってしまったのかもしれないと思います。
規範文法の主要なものは、この数十年の間に改善されました。でもまだまだ、ネイティブだからこそ気づかないような箇所にも残っているように見受けます。これは、英語の数式的なクリアな構造的性質のために、人々がついつい、ルールを作ってしまいがちな欠点を意味しています。英語の習得が難しい一つの理由です。
回答、ありがとうございます。
何度も読み返しましたが、よく理解できませんでした。
一晩寝て、理解できない原因が分かったような気がします。
私は、条件節と帰結節がワンセットで仮定法だと思い込んでました。
そうではないんだと気づけば、ご説明いただいた
「過去形助動詞は助動詞であって、仮定法ではありません」
「仮定法は<非現実感>を表す動詞の活用です」
の意味がやっとわかりました。
思い込みが強すぎたようです。
何度も煩わして、恐縮です。
それと 「wouldの強い断言」も納得しました。
恋愛の歌詞を見ても、なぜ will ではなくwould なのだろうと
疑問に思うことがよくありましたが、ご説明で疑問が解けました。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
かなり混乱されているようにお見受けします。
Will は〈確信〉を、would は〈弱い確信〉を表すもの、
仮定法は〈非現実感〉を表す動詞の活用。
というように区別しておくことをお勧めします。
● Would は〈弱い確信〉を表すことから〈推量〉をし、さらに〈控え目表現〉となり〈丁寧語〉にもなります。
>・I wouldn't do so.
この I wouldn't do so は「私はそんなことはしないだろうと思います」と推測しているのに過ぎません。
「私なら」という条件を足しても構いません。省かれている条件節が「もし私があなたなら」なら、"If I were you" と〈非現実感〉を表すことになります。文法の説明をする人はたいてい、これしかないように言います。
でも
実は「もし私がその状況だったら」と言う自由がないわけではありません。
これなら "If it happens to me" と直説法です。
>・Would you open the window?
>窓を開けてくれませんか(開けはしないだろうけど)?
>仮定法なので( )の反対の意味が含まれていると思うのですが、
この would は依頼をするための〈控え目・丁寧語〉の would です。
>(本当はするけども)
>(開けはしないだろうけど)
仮定法が表すのは〈非現実感〉であって、このようなひねくれた考えのことではありません。上記に説明した「もし私があなただったら」というようなことです。
また、よく文法の説明で言われるような「あり得ないこと」とか「反事実」とかに限らず、単に、話者がちょっと、感覚的に、〈非現実感〉を表したいときに、
ちょうど日本語でも「もしだったら」と「た」を使うように、過去形にすることを言っているのです。
このあたりをよく理解していただいて、そのうえで、まだ分からなかったら、追加質問してください。
何度も回答いただきありがとうございます。
仮定法は反対のことを述べる用法と思っていましたので、
なかなか頭に入りませんでした。
仮定法は(非現実感)ということなので、
この回答は控え目表現(婉曲用法)の説明と考えてよいでしょうか?
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
婉曲用法も仮定法の一種であり、相手の真意は文脈や、話し言葉なら声のトーンで判断されます。
日本語でも同じですが、言葉は万能ではないと言うことです。両儀にとれる言い方はいくらでもあります。再度の回答ありがとうございます。
質問の仕方が悪かったようで、言いたかったのは、
1.婉曲用法は仮定法である。
2.仮定法は反対の意味を含む用法である(これは私の勝手な理解で正しいか
どうかわかりません)
3.婉曲用法には反対の意味を含まないものもある(あるいは婉曲用法は、
反対の意味を含まない。これも私の勝手な理解です。文法書をみてもこの あたりの記述は見つかりませんでした)
4.したがって反対の意味を含む場合の婉曲用法は、仮定法過去である(
これも私の勝手な理解です)
1~4の理解でよろしいでしょうか?
要するに、婉曲法の定義を知りたいです(「婉曲用法は仮定法であるが、
反対の意味を含まない」。この定義でよいかどうか?)
以上、宜しくお願いします。
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