【大喜利】【投稿~9/7】 ロボットの住む世界で流行ってる罰ゲームとは?

経済学の研究に数学が用いられる様になったのはいつ頃なのでしょうか?
黎明期にもう既に数学的・科学的に研究が進められていたのでしょうか?
30年前に私大経済学部を出た母親の話によると、マルクス経済学をはじめ、終始大学で数学を使わなかったそうです。
一方で現代経済学は数学無しには語れないと聞きます。
一体この学問にはいつから数学が必要になったのでしょうか?

A 回答 (2件)

黎明期が、経済学の父といわれるアダム・スミスの「国富論」(1776年)の時代を意味するなら、数学は使われていませんが、次世代の古典派の経済学者であるデービッド・リカード(主著は「経済学及び課税の原理」1817年)は数学こそ著書の中で用いていないけれど、ロジックは非常に数学的です。

スミスから100年後の1870-80年代(日本でいえば明治維新のころ)には現代経済学に直結する「限界革命」といわれる経済思想・分析方法の革命がありますが、とくに、担い手の一人であるレオン・ワルラスは主著の「純粋経済学要論」の中で微分・積分をふんだんに用いて経済全体を方程式の体系として描き出そうとしました(いわゆる一般均衡理論)。一般均衡理論はそのごヒックス、サッミュエルソン、アロウ、デブルーという人たちの手でより高度の数学を用いて経済学の主流となりました。したがって、現代経済学の黎明期である1870-80年代からすでに経済学は数学と密接な関係があるのです。ワルラスの言葉を引用しておきます。ワルラスは1900年6月の主著の第4版の序文で「今日の経済学が天文学や力学のように経験的であると同時に合理的でもある科学であることは確実である。・・・近い将来の20世紀においては、フランスにおいても[ワルラスはフランス人]社会科学を、一般教養があって帰納と演繹、推理と経験とを同時に駆使することに馴れた人々の手に任せる必要を感ずるであろう。そのとき数理経済学は天文学や数理力学と並んでその地位を占めるであろう。その日にこそわれわれがした仕事が正しく評価されるであろう」と述べています。
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国の財政・運営や商人の商業活動には、数学が必要ですから、黎明期から密接な関係があります。


農本主義的国家運営には、種まきの時期を決める暦法も重要。天文学も経済政策にとって最重要課題のひとつだった。

マル経は、近代に共産主義思想が出現してからの社会科学。
マルクスとエンゲルスは、経済ではなく歴史の流れで、資本主義から共産主義に社会が進歩するという説を唱えた。
日本の大学における昔のマル経はハッキリ言って、経済学ではない。歴史思想という社会学だ。

古代から連綿と続く「経済学」は、天文学などの数学を母体としたもので、今に始まったものではない。
今の経済学と数学の関係が取りざたされるようになったのは、数学の進歩によって、単純な算数の世界から多様な社会経済因子をシミュレーションするなど所謂「複雑系」の数学処理が、20世紀後半から数学者たちによって経済学に導入され始めたことによる。
つまり、読み書きソロバンだけでは理解できないレベルになったことによるだけだ。黎明期から経済と数学が密接な関係にあったこと自体は変わっていない。

複雑な経済の動きに合わせて、解析も複雑化したわけで、研究方法としては格段に高度化した。
しかし、未だに決定版はでていない。それどころか、却って金融破綻を招くなど危険性も招く点では、算数レベルの経済学と結果的にはあまり変わっていないようだ。
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