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なぜ日本は小切手の文化が無いのですか??
映画を見てると海外では一般人が支払い方法で普通に小切手を切ってますよね??

A 回答 (8件)

30余年在米の年寄りです。


なのでアメリカの場合との比較です。

お尋ねの件は、どの種類の『お金』を信用するかと言う文化的な問題だと思います。
日本では現金と『振込』の文化が定着しているのに対し、アメリカでは『小切手』と言うことです。

アメリカの場合、日本円でたかだか数千円以下のような少額の場合を除き、現金は喜ばれません、というより受け取ってくれないことさえあります。
一番の理由は盗難や決済記録の明確化などだと思います。

小切手にもいろいろな体裁のものがありますが、一番よく使われているのは『複写つきの2枚つづり』が50組で冊子の小切手帳になったものです。

これによる決済は次のようになります。
振り出し側は、小切手帳の2枚1組の小切手の下に下敷きを敷き、受け取り側の目の前で、ボールペンで、受取人の名、金額を記入し、署名します。
普通はこれ以外に、メモ欄に『買ったもの』のような情報も記入します。
記入を済ませると、2枚1組の小切手のうちの1枚をミシン目で切り取って受取側に渡します。
2枚1組のうちの残りの1枚は写しとして手元に残ります。
これにより振出し側は取引記録が得られたことになるわけです。

一方、受取り側は切り取られた小切手を受け取ると、金額を確かめたのち、免許証やパスポートのような公的機関が発行した写真付きの身分証の提示を求めます。
身分証が提示されると、小切手に印刷された振出人の名前が身分証の名前と同じであること、そして身分証が本人のものであることを写真で確認します。
それで確認できると、小切手に身分証の種類と番号を記載して受け取ってくれます。

小切手には受取人の名前が書かれます。
受取人はそれを自分の取引銀行に持ち込めば現金に換えることが出来ます。
換金時には銀行も受取人に身分証の提示を求めますから、第三者が小切手を盗んでも換金は出来ない、つまり盗賊に対しての抑止力になっているというわけです。

実際にはさらにもう一段階のセキュリティが掛けられます。
小切手を受け取ると、受け取り手はすぐに裏に『 Deposit Only (=口座への入金のみを許可する)』と書き込む(裏書きする=Endose する)のです。

これにより、小切手は受取り手の取引銀行の受取人の講座に一度入金されないと現金化できなくなり、受け取り側にとっても銀行との取引記録に入金と言う形で記録が得られることになるわけです。

現金と違い、振り出し側(支払い側)と受取側の両方にとって確実にお金を受け渡せる仕組みになっているというわけです。

小切手は買い物や公共料金の支払いで日頃から使っていますが、そこで重要となるのは、郵送での支払いや高額の支払いです。

日本では、遠方の個人間でお金を送る場合、オンラインバンキングがない時代は現金書留・小為替・振込を使っていましたから、郵便局や銀行に行って手続きする必要がありました。
それに対し、小切手を使えば、現金ではないので普通の郵便で送ることができるので、いちいち郵便局や銀行に行く必要がなくなるのです。

また、小切手で相手に渡せるお金には上限はありません。
高額でも取引できるんです。
私の例ですが、我が家はクルマもウチも現金で買っています。
その時の支払いを小切手にしています。
これなら、お金を盗まれることもないですし、送金手数料もかかりません。
必要なのは私の銀行口座に振出し額面の残高があるということだけです。
高額の取引では受取り手が私の銀行に残高照会しますが、それは普通に無料で銀行が対応してくれます。

アメリカで小切手が全盛だったのは2000年ごろまでで、それ以降は口座振替やオンラインバンキングもポピュラーになってきましたが、小切手には取引の安全性を考えた場合に捨てがたいものがあるので今でも残っています。

ちなみに、小切手やクレジットカードなどの署名は、この国で使う場合は『漢字・かな』などの日本語は使えません。
当地の人間がそれが表現している言葉を理解・認識できないからです。
日本の方には『単なる固有の模様だからいいじゃないか』と言う方が居ますが、この国の普通の人が名前として読めない署名はダメと言うことです。
だからといって活字体もダメです。
誰でも真似られるからです。
小切手やクレジットカードなどの署名にはこれが求められます。
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この回答へのお礼

なるほど、よくわかりました。

お礼日時:2020/12/23 15:08

他のご回答とちょっと違う観点から観てみましょう。


 日本では銀行預金はゼロになってもいいし,今は低いけど利息も付く。つまり貯金口座として人は利用していますね。また定期預金もしていれば,普通預金の方がマイナスもできるから自転車操業もできる。そして,他の方もおっしゃるように高額紙幣を誰もが持ち歩いても安全な社会である一方で,振り込みという方法で支払いもできる。
 ところが米国の銀行口座は一般には小切手講座(チェッキング・アカウント)で,最低〇ドルが講座に残ってないと罰金を取られるし,利息はつかない。現金を持ち歩くのが危険だから財布代わりにチェック・ブックを持って歩くということは他のご回答にもある通りです。貯金口座(セィビング・アカウント)もありますが,これは多額をキープしないといけないし,一年に数回しか取引(引き出すとか)ができない。つまりお金持ちの人のための口座です。こういう銀行の口座システムが日本とかなり違うのも一つの原因ではないでしょうかねぇ。ま,鶏と卵ですけども。
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>なぜ日本は小切手の文化が無いのですか??



はい、実に簡単な話です。
理由は「日本では昔から現金を持ち歩いても安全だったから」です。

欧米に限らず、世界中で「現金は一番危ない」とされています。銀行強盗もいるし、現金輸送車を襲う強盗だって昔は頻繁にいたし、未だって暗い路地裏で「金出せ!」とナイフを突きつけられるのは普通です(アメリカだと銃になりますね)

だから「現金は持ち歩かない」のが世界では普通のこと、小銭やバーでちょっと飲むぐらいの現金ならともかく、何十万円も持ち歩かないのが世界の常識です。

だから欧米などでは、そもそも高額紙幣を店で受け取ってくれません。偽札の問題もありますが、それ以前に「高額の支払いを現金でしない」からです。

今はクレジットカードやQRコード決済になってきていますが、30年ぐらい前までは小切手が一般的で、普通の人でも家賃を払う程度の経済活動をしているなら、銀行の小切手はもっているのが当たり前でした。
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商取引では、かつては多く手形小切手は使われております。


お尋ねの件は、日本の一般人が小切手使用の伝統がないわけかと思いますが、日本では現金の代用物である小切手など使わずとも、伝統的に、「つけ」が用いられており、わざわざ小切手の授受はしない文化となっております。
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米国では、逆に高額紙幣使えなかったので、代わりに小切手使っていました。

 手数料もほとんどかからず、スーパーなどでも多めに書いて現金化できたり、公共料金等の支払いも簡単に郵送できていろいろ便利でした。
銀行行かずに口座振替ができるって感じですかね。
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心配しなくても 日本には「手形」と「いうものがあります。



一般人は 現金かクレジットでいいんですよ。
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アメリカでは、家賃の支払いなどの際にも小切手で渡しますね。


銀行で口座を開く時にCheckBookをくれるんです。
なので、それに書いて支払いをします。
おそらく、ドル紙幣が、長年複製され続けてきた結果でしょう。
ただ、最近は、これも減っているはず。スマートマネーに移行しつつある時代ですからね。

韓国も小切手文化。韓国は、最高額の紙幣が、5万ウォン≒5千円弱の物しかないので、5000円札で5万円ならまだしも10万円100万円払おうと思うと、とんでもない量になってしまうので、小切手を使うようになっているそうです。
桁が一つ多いんですよね。それも、文化でしょうけど、そろそろ、一桁減らせばいいのにと思います。

日本にも小切手はありますが、換金の手間もあるし、カード会社の普及で早い時期から、どこででもカードも使えてきたし、日本の紙幣ほど、コピーが複雑な紙幣もなかったので、日本円の現金に対する信頼度が高かったからと言えると思います。造幣局の新札を描いたり関わっている方々のおかげですね。
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映画の中だけの話です。


数百万円単位なのであれば小切手を使ったりしますが、このご時世クレジットカードが主流ですよ。
日本人は未だに現金主義ですが(笑)
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