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多細胞生物体の構成を説明するときに組織、組織系、器官、器官系という言葉をよく使いますよね。でも、この言葉に厳密な違いがあるのですか?その境界線はどのあたりにひけばいいのですか?どれも単細胞生物を専攻している身からすれば、どれも細胞が集まって一定の働きをしているという概念でとらえてしまうのでその言葉の使い分けに困っているのです。どうか詳しい方がおられればご教授お願いします。

A 回答 (3件)

脂肪細胞を例にとると、集まっている部分は脂肪組織で、それが腸間膜の脂肪であれば、消化器の一部で、消化器系はといえば、食道、胃、肝臓、膵臓、小腸、大腸等の器官の系列を示します。

そのどの部位にも脂肪細胞があるので、ミクロでは脂肪組織でさらに部分でみると、脂肪細胞となります。

つまり、組織は器官のどこにでも存在するかも知れませんが、総合で器官となり、一定の働きを全体でするものです。

組織はミクロ、マクロ的に一定の構造と機能を持てば器官、器官が集まり全体を構成して個体となります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かに組織名や器官名が明確になっている動物植物ではミクロ・マイクロで捉えることができますがまったく未知の生物であった場合、組織と器官の境を命名するのは明確な概念がいりますよね。もしその辺がお詳しいのであればご教授お願いします。

お礼日時:2005/02/15 21:56

 まず、多細胞生物ではいろいろな種類の細胞があって、働きを分業しているというところから出発します。

たとえば、筋細胞は運動機能をもち、神経細胞は刺激を伝達し、骨細胞は骨の維持と成長に関与しています。これらは、それぞれ特徴のある形や物質や機能をもちます。これらの特定の種類の細胞が集まったものが組織です。
 しかし、組織は「材料」というべきもので、それだけではまとまった働きはできません。たとえば、骨格筋であれば、筋細胞だけでは働けません。血管や神経、結合組織など別の種類の細胞でできた組織が組み合わさって、はじめて筋肉としての働きができます。小腸で見ると、小腸の内面には上皮細胞があり、消化吸収に関与しています。しかしこれだけで小腸の働きができるわけでなく、平滑筋や神経組織、血管、リンパ管やその他結合組織があって小腸になります。このように、組織が組み合わさって、一定の働きをする装置となったものが器官です。
 器官系は、同種の働きをもつ複数の器官をまとめてグループ化したものです。
(参考)
http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textbook/introd …

 植物では組織と器官の間に組織系を置きます。
(参考)
http://jp.encarta.msn.com/text_761568511__1/cont …
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この回答へのお礼

詳しい返答ありがとうございます。しかし、「組織だけではまとまった働きしない」というところがまだ理解できません。確かに1細胞だけではまとまった働きとはいえないでしょうが細胞が協力し合い組織を形成した場合はそれは細胞がまとまった働きをしているといえますし、器官の場合でも組織がまとまった働きをしているという捉え方ができます。動物や植物ではすでに組織名・器官名が決められているため、その境を明確にできますが未知の生物種の場合、いったい組織と器官の線引きをどこで引けばいいのですか?

お礼日時:2005/02/15 21:52

 似た細胞の集まりを組織といい,上皮組織・結合組織・筋組織・神経組織の4種類に分類されます。

4つの組織が組み合わされて器官ができ,器官が集まって個体がかたちづくられます。細胞,組織,器官,個体の順に階層が上がっていて,違いは明瞭だと思います。これでは理解できませんか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。この概念でいくと多細胞生物において同一の機能や形態をもつ細胞集団を組織いい、それに機能・形態の違う組織が少しでも混ざり、その間に相互作用がもたらされた地点で器官と呼んでいいという考え方でよろしいですか。

お礼日時:2005/02/15 22:05

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