田んぼの仕組みについて教えていただきたいのですが。
ながく田園地帯に住んでいて、この時期田んぼに水が
入るのですが、なぜその水は地面にしみこんでなくならないのでしょうか?また、稲穂の成長と共に序序に
水が減り、たしか刈り入れの頃は水がなくなっている
ような気がします。恥ずかしながら、田んぼの仕組みを知りません。底がコンクリートなんでしょうか?
ご存知の方いらっしゃいましたら、教えてください。
日本人としていまさらなのですが、よろしくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
こんばんは。
1.水が地面に染みこんで無くならない理由
・土が粘土質で水が染みこみにくい。
・稲を植える直前に「代掻き」と言って、トラクターで水と土をかき混
ぜる作業をします。これで、苗が良く活着し、稲が育つのです。同時
に土がドロドロにかき混ぜられて細かい粒子になります。これが、沈
殿するので、水が染みこみにくくなります。毎年繰り返すので、地表
15~20cmくらいはとても細かい粒子になっており、水が染みこみ
にくいのです。
2.水が無くならない理由
水田の表面からは、水が蒸発します。畦からは水が漏れます。ごく
一部は地下に浸透して行きます。それでも水田に一定の水があるのは
用水路から水を取り入れているからです。水田にいつも水があるのは、
農家の人が見回って、常に水の管理をしているからなのです。
3.用水路に水がある理由
山に降った雨や雪解け水は上流ではダムでせき止められて、発電に利
用されます。中流では川をせき止め、農業用水として利用されます。
大きな川の中流には、いくつもの関があります。ここに、水を溜め込
み、網の目のように張りめぐらされた、農業用水路に流されます。
これで、水田に水が届くのです。農業用水路は水田に水を供給する仕組
みですから、キチンと管理されています。田に稲を植付ける時期の少し
前から、用水路に水を流し、収穫間近で水が不要になると、用水路に
水を流すのを止めます。なので、秋になると水田から水が無くなる
のです。なお、農業用水は維持管理のため有料で、農家の人が耕作面積
に応じて料金を支払っています。
ご回答ありがとうございます。
お米が収穫できるにあたっては、緻密な管理があったとは、正直知りませんでした。
たいてい作業しているひとは、独りで、
ある年ひとりの男性が、まさにまるで葛飾北斎の版画の一コマのように作業に集中しているのを
見たことがあり、感動したことがあります。
また、最近、日本の植物が粘土質の土質を好むことに、気づきまして、稲は、その代表のように思えてきました。
川の中流の「関」という存在も初めて知りました。機会があれば意識して確認をしたいと
思います。
日本のお米はいつも美味しいなあと
思っておりますが、やはり丁寧に作られていることをお教えくださり、ありがとうございます。
詳細な丁寧なご回答のおかげで、たいへん
ためになっております。
また少しずつ勉強していきたいと思っております。失礼します。
No.4
- 回答日時:
染み込んだり流出するのと同量の水を補給しているからです。
粘土質は水田を作った結果です。
ご回答ありがとうございます。
元々粘土質のところを田んぼにし、毎年米を育てることで、ますます粘土化がすすんだ(すすんでいる)と、いうことでしょうか。
たぶん、かなり前から(昔から)田んぼだとすると、
土は、米の発育過程で栄養を吸われてもよく
水だけで回復すると思います。
秋口のころか、田んぼを焼いている?ようなのも見た気がするのですが、それも栄養回復の
一環でしょうか。見間違いかもしれません。すいません。
最近、植木鉢の植物をいろいろ育てているのですが、ボケの小さいのを植え替えで、土をほぐすと、その土が土泥と小石で、よくこんな(すいません)栄養なさそうな土で、根詰まりするほど
根が張るなあ。と、プロの育成に感心している
今なものでして、気づかされる思いがします。
日本の植物は、一様に、粘土質的な土が本来なのかなと。市販の庭木用の用土がフカフカしているので、本来の植物の在り方を考えます。
特に、稲は、日本の植物の代表のように思えてきました。少しずつ勉強していきたいと思います。
教えてくださり、ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
>なぜその水は地面にしみこんでなくならないのでしょうか?
そういう地盤だからです
畑地の場合は水の浸透が良い、水はけの良い土地が向いています
一方で田圃の場合は、水持ちの良い土地が向いています
粘土質であれば、そこから先に水が浸透しませんから
水はけの良い土地だと、田圃に水を頻繁に引かなければなりません
ご回答ありがとうございます。
粘土質という土質だと、水は浸透しないほど粘土なんですね。たしかに田んぼは、道路より
くぼんでいるところに、あります。日本でお米が
とれるのは、日本中粘土質ありありということなんですね。先人の人々が、土質を確かめながら、ひとつひとつ開拓していったと思うと、
感動します。今日車を運転しながら、ふと、水田を不思議に思いまして。
教えてくださり、ありがとうございました。
こころして、田んぼをみながら走ります。気をつけます。失礼します。
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