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玉音放送の前に、

天皇陛下におかせられましては、全国民に対し、
畏くも御自ら大詔を宣わらせ給うことになりました。

とあります。宣わ「ら」せ給うの「ら」は文法的にどういう風にして出てくるのでしょうか?

宣わせ給う では違うのでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • 宣う なら のたまわせたもう
    宣る なら のらせたもう

    混じって のたまわらせたもう

    と読んでしまった

    と言う理解で良いでしょうか

      補足日時:2021/06/02 19:11
  • 宣う なら のたまわせたもう
    宣る なら のらせたもう

    混じって のたまわらせたもう になった、という理解で良いでしょうか

      補足日時:2021/06/02 19:12

A 回答 (6件)

の・る【宣る・告る】


〔他四〕
(本来、神や天皇が神意・聖意を表明する意。また、みだりに口にしてはならないことをはっきりと表明する意)言う。述べる。告げる。宣言する。万葉集15「畏かしこみと―・らずありしをみ越路の手向たむけに立ちて妹が名―・りつ」
【広辞苑】

で、「大詔を宣(の)らせ給う」です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E9%9F%B3 …

「宣(の)らせ給う」は動詞「宣(の)る」の未然形「宣(の)ら」+使役の助動詞「せる」+「給う」で、「せたまう」の形で高度の尊敬を表すものです。■
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この回答へのお礼

ありがとう

宣る、という動詞があるのですね。

youtubeで音源を聞くと、

のたまわらせたもう

と読んでいるように聞こえますが、これは原稿の「宣らせ給う」を「のらせたもう」と本来読むところ、「宣る」ではなく「宣う」を当てはめて読んでしまった結果

宣(のたまわ) らせ給う

になってしまったと言うことなんでしょうかね(原稿が「宣"わ"らせ給う」と送り仮名"わ"があればこれで良かってんでしょうけど。)

お礼日時:2021/06/02 19:10

>>これは原稿の「宣らせ給う」を「のらせたもう」と本来読むところ、「宣る」ではなく「宣う」を当てはめて読んでしまった結果



すいません。
当方は文字から「のらせたもう」と読みましたが、

のたま・う【宣ふ】ノタマフ
〔他四〕
【ノリタマフの約】
①(尊者が下位の者に)言ってきかせる。源氏物語帚木「いとかしこき仰せ言に侍るなり。姉なる人に―・ひみん」
②「言う」の尊敬語。おっしゃる。竹取物語「何事をか―・はむことを」
【広辞苑】

と厳かに読まれ、「宣(のたまわら)せ給う」で、未然形「宣(のたまわら)」+使役の助動詞「せる」+「給う」で、「せたまう」の形で高度の尊敬を表すものです。

失礼しました。■
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この回答へのお礼

未然形が "のたまわら" であるなら、その終止形は "のたまわる"であるはずなんですが、そんな動詞はないみたいですね(調べると、のたまうの誤用と出ました)

"のたまう"の未然形は、"のたまわ"。

であれば、未然形"のたまわ"+"せ給う"="のたまわせ給う"が正しいのではないかと思いました。

お礼日時:2021/06/02 21:31

>>のたまうの誤用と出ました)



これは、下々に使用するのは誤りですが、至尊専用のお言葉ということだと思います。

し‐そん【至尊】
この上なく尊いこと。また、その人。特に、天皇を指す。
【広辞苑 】
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おっしゃる通りだと思います。

「のたまう」「のる」という古語。「祝詞(のりと)」「と」は言(こと)省略。
こうして並べると、「のたまう」は「のりたまう」からきたみたいですね。
「たもう」(お与えになる)「たまわる」(いただく)の関係を取り違えたか。当時の皇族用語は難しかった。
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あくまで個人的見解になりますが。



【宣わらせ給う】

本来は「宣わせ給う(のたまわせたもう)」だったと思います。
「宣う(のたまう)」と「賜わる(たまわる)」が混交した結果、「宣わる(のたまわる)」という語が現出してきたのではないでしょうか。
実際に大詔を国民に賜わる形になりますから、その意味でも単に「言い聞かせる」という意味の「宣う(のたまう)」だけでは不足が生じるような感覚さえあったのかもしれません。

元々の品詞分解は、
「宣わ」⇒「言う」の尊敬語「宣う(のたまう)」未然形
「せ」⇒尊敬の下二段型活用助動詞「す」連用形
「給う」⇒尊敬の補助動詞「給う」連体形
という塩梅で、二重敬語を超えて三重敬語ですが、天皇に対する畏れ多さも加わって、さらに「賜わる」という尊敬語が詰め込まれた。

「たまわる」と発音した時点で「の」は忘れ去られる。
文法的には誤用でしょうが、気持ちとしては非常にわかる気がします。
当時、情報局国務大臣だった下村宏氏は東大出の歌人でもあったわけで、「宣わらせ給う」という表記の原稿が作成されていたとは考えにくい。
その場で咄嗟に出てしまった表現だったのではないでしょうか。
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宣(のりたま)う→「宣(のたま)う」を尊敬表現にすれば、「宣(のたま)わせ給う)になるはずのところ。


宣(の)「給(たまわ」せ・給う。
宣(の)「賜(たまわら)」せ・給う。
「給う」(尊敬語)→「賜る」(謙譲語)に間違えた。
 お与えになる    お受けする(いただく)
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