いちばん失敗した人決定戦

ニュースなどで、学生起業家などの特集を見るたびに疑問に思うことがあります。
彼らは、なんのコネも資金もない状態からどのようにして会社を設立しているのか。

そこで、架空の学生Aが、以下の条件で会社を立ち上げ、夢を実現していく一連の過程をシュミレーションしていただきたいのです。

会社の内容:持ち運びができる手の平サイズの扇風機を企画,製造,販売を行う会社。
条件:Aの会社がデザインに対して注文を付けることができる。

また、このような企業過程を詳細に知ることができる記事や書籍があれば教えていただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

会社経営者です。

零細ですが・・

>なんのコネも資金もない状態からどのようにして会社を設立しているのか。

会社を設立するのは、別に大した金額は必要ありません。資本金1円から会社を創設できます。
 一番お金がかかるのは「必要なサービスや商品のための資金」で、ラーメン屋をやりたいなら、店舗や調理器具などの準備で普通は1000万円ぐらいかかります。
 
このための資金をどうやって集めるか?が起業家にとって最もハードルが高い部分で、500万円から1000万円ぐらいだとだいたいバイトや身内からの資金または借金で賄うことが多いようです。

>会社の内容:持ち運びができる手の平サイズの扇風機を企画,製造,販売を行う会社。条件:Aの会社がデザインに対して注文を付けることができる。

学生Aはこれを事業化するにあたって、様々な方法を選ぶことができます。まずAは次のことを選択する必要があります。

・事業形態
①自社で企画,製造,販売すべてを行うのか?
②製造はどこかの工場に任せる(ファブレス化)のか?
③販売は自社で行う(BtoC)か、販売会社に卸す(BtoB)か?
です。
①は工場を建て、従業員も雇うことになるので、資金も必要ですし、第一失敗したときに損失が莫大になりすぎるので、個人の企業ではあまりやりません。なので普通は②からスタートします。

③は企業として採算が合うかどうかのもっとも大切な部分ですが、会社規模もこれによって決まります。特に商品販売は「企画設計・製造管理・納品管理・販売管理・故障対応・事故対応」など様々な部分があるので、Aひとりではなかなかできません。なので仲間を集うか、従業員を雇うことになり、これらの人材を集めるのも大変だし、集まった人数によってオフィスの大きさが決まっていくわけです。

・資金
①でも②でも、それを行うための資金が必要です。1000万円ぐらいなら自分や身内から調達することが多いわけですが、①の規模になると個人では賄えません。なので「資金調達」を行うことになります。

また、近年はクラウドファンディングもあり、500万円程度の小口資金調達で、プレゼンテーションできる商品などが目に見えてあるなら、こちらを利用することも可能です。

一般的に起業する人に融資してくれる個人を「エンジェル投資家」と呼びます。彼らは1億程度の資金を出資し、さらにスタートアップ段階の起業家をサポートしてくれることもあります。

それ以上大きな資金調達になると「ベンチャーキャピタル」がサポートすることが多いです。または、関連する企業や銀行などが資金調達をしてくれます。



エンジェル投資家もベンチャーキャピタルも、資金を出す代わりに株主になりますので、初期投資の1億円出資があったとすると「学生Aの資金1000万と出資者の資金1億円の、1億1千万の資本金を持つ株式会社としてスタートする」ということになります。

・運営
ここから先は、具体的な部分になるので個々の企業によってかなり異なるといえます。

扇風機を販売する会社ならなによりも「最終的に個人に商品が届く」必要があります。これをネットで販売するなら、アマゾンや楽天などの「確実に閲覧されるが、出店料がかかり利益率が落ちる」もの、BASEのように「見てくれるか分からないが、出店料などが安く利益率が高い」サイトで販売することもできますし、問屋とか販売会社に直接交渉して取り扱ってもらうこともできます。

ただし当然ですが「売れる保証もないし、どこの会社もそう簡単に取り扱ってくれない」わけで、ここが起業として成功するかどうかの、もっとも大きな部分です。

・成長
どういう方法かともかく、初期ロットの扇風機の販売は順調で、順次企画が成功し利益があがっているとします。

「次は自社工場を建てたい」となれば、資金はもっと必要になるわけで、ベンチャーキャピタルや銀行などと交渉することになることも多いですが、実際一番多いのは「大企業からの依頼があること」です。

ただ、大企業との契約は自社に不利になることもあるので、それをしないでBtoCで拡大していくこともあるでしょう。それはAまたは取締役として名を連ねる出資者たちが経営判断することになります。

>このような企業過程を詳細に知ることができる記事や書籍

いろいろありますが、ざっくりと「こんな感じの本」と言う形でご紹介します。
・起業するなら「エンジェル投資家」を口説きなさい(坂元 康宏 著)
・あと5センチ、夢に近づく方法―渡邉美樹が戦いながら身につけた起業論(渡邉 美樹 著)
・起業家(藤田 晋 著)
・Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法(リー・ギャラガー 著)

最後のairbnbだけ外国の本です。日本とはかなり異なる状況がありますが、比較のために入れてあります。こんな感じの本を読むと、理解できるのではないでしょうか。
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形式にこだわり過ぎてない?  世の中に需要にあった供給をすれば企業だろうが個人だろうが成功するでしょ。

 正直コネも資金も不要。仲介だけしてればいい。
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自ら企画するのであれば資本(お金)はほとんどいりませんが、意匠デザイン、機構設計(構造・電気)、製造を外注する(外部の専門業者に委託する)場合は、多額の費用(試作開発も含めて少なくとも1千万円以上)が必要です。


ポンと設立した会社は信用がありませんから、貸してくれるところはまずなく、予め自分で用立てするか、クラウドで資金集めをしないと先に進めません。

いきなり「会社の内容」や「条件」を満たすのではなく、ごくごく小さなところから始める(試しスタート)ようにしないとね。

ポンと会社を作っても仕事は入ってきません。なので、多くの場合は売り上げがなくて干上がってしまいます。
そのため、売り上げがしばらく(少なくとも半年)はなくても生活だけはできるようにしておかないといけません(本分が学生ならいいかも)。
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