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重農主義では、どうして商工業者を不生産階級と呼ぶのでしょうか。本には、商工業は剰余生産物をもたらさないからだと書いてありますが、どういうことかわかりません。教えて下さい。

A 回答 (1件)

 「富の唯一の源は土地」と考えるの重農主義です。


農業のような自然の恵みを享受することに、あらゆる『価値』の源泉を見い出したので、人間の活動によって『価値』が生み出されるなどということは想像できなかったでしょう。生産もまだ貧弱な時代のこと、商品生産のために消費される材料(まだまだ、一次産品・農業によって生み出されるものが多かった)と、生み出される商品の間に、『価値』の増加を感じられなかったのも無理がなかったのでしょう。
 逆に、『価値』の源泉を『人間が欲求を満たすこと』に求めて、ほしい物とほしくない物の交換によって『価値』が生み出されると考えたのが重商主義。
 農業を破壊する、自由貿易の拡大に対する態度の違いで両者の対立は決定的になります。

 その後の古典経済学は最終的に『価値』の源泉が『労働』であることを見い出しました。それが、スミスとリカードにより体系づけられ,マルクスによって集大成された『労働価値説』です。
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この回答へのお礼

 詳しく教えていただいて本当にありがとうございます。
この時は、生産がまだまだ未熟だった。だから人々の間で、生産品は意味をなさなかったのですね。
 どうしても現代の常識で考えてしまうため、わからなくなったのだと思います。やはり、当時の時代背景を理解しないといけませんよね。奥が深いです。

お礼日時:2005/03/15 10:29

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