
1. ひとは よからぬ思いを抱きまたこれを実行に移そうとするとき 生物化学的なヤマシサ反応がその身に起きるのを知っている。おそらく初めは ウソから始まる。おのれの心のイツハリ。
2. この反応を――それは おそらくのちにはその呵責が生じるところの良心としてのハタラキであろうと思われ――強行突破するなら 意志とその自由が止む。
3. いや 相変わらず意志もはたらいており自由もむしろ手に入れたかに思われて なおもこの有頂天に文字通り止み(病み)つきになる。
4. すなわちひとは 見た目には同じようにして意志と自由との・ただしあたかも仮面をつけてのような自由に満ちた・言わば人生の裏街道を大手を振ってあるいてゆく。
5. ここに われらが自由意志は 止まふ。
cf. 《‐ふ=経(ふ・へ‐る)》=反復相・継続相・習慣相。
・ かたる > かたらふ〔上記に +相互相 =あ(合)ふ〕。
6. これが――人間の・人間性の――止まひ(病ひ)である。
7. ただし いわゆる症状の問題としては 例のアース役であることによって対面する相手のガミガミ役のやまひが ミラーニューロン現象よろしく あたかも感染することがある。これは あくまで疑似的なやまひである。つまり やまひではない。こころは すこやかだ。
8. つまりこの《自由意志の――人間性としての――やまひ》が あらゆる心の症状を起こし おそらくさらには世代を超えて身にもあらわれ引き継がれてゆくものと考えられる。心理的な渋滞から――よき神経細胞を使わなくなったところで――身体にも《止み》があらわれ 器質の問題にまで到る。
あたかもアダムとエワの恥づべきわざがじんるい全体に相続される。
9. 自然本性としての《われはわれなり》という自己同一性に立ち還るなら 一発でなほる。人間性が なほる。もっとも患部が癒えるのは 時とともにである。矢は抜ける。患部がやがて癒える。
10. 問題は すべての疾患(さはり・わづらひ)が ヤマシサ反応にさからったウソ・イツハリに起源があるという見立てだ。
11. 身と心のあらゆるワヅラヒは 自然本性にもとづく自己同一性からの《はづれ・よこみち》に由来するのではないか。
12. 仮説ながら たとえば LGBTQ と言うけれど――皮肉でも批難でもないけれど―― みなこのハヅレ・ヨコミチが世代を経てその種の心理を形成しそれの意識観念化がとうとう器質にまで変化をおよぼした結果として現象しているのではないか?
13. 飛躍して スピノザは《神即自然 deus sive natura 》と言った。そこにヨコミチを添えるなら 自然本性とそしてそれの様態( modus )および変様( affectus )といった見方が得られるかも知れない。自由もしくはヤマヒにかんする《みち》と《わきみち》とである。
☆ ご見解をどうぞ。
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