プロが教えるわが家の防犯対策術!

古書に、犬が伊勢参りをする、というはなしが載っていますが、
皆さんは、あり得ると信じられますか?
(私は眉唾ものだな、と疑っていますが)

A 回答 (4件)

あり得ることと思いますし、完全に信じられます。


個人的には、「犬に非常に詳しい身内から聞いた話を信じているから信じられる」という部分も含みますが、私自身、実家に犬がいた人間として、犬の性質、能力に多少の理解があります。
その犬の性質・能力からすると、あり得る話だと納得できます。
それ以上の部分、なぜそうしたことが起きるのか、現代日本では聞かれないのか、についても納得のできる想像ができます。

なんにしても、聞いた話のままソースを添えずに申し訳ありませんが、似たような逸話は世界中にあります。
「大勢の人間が目的意識を持つ場所に、犬が仲間かのようについてくる・自発的にそこに行く個体がいる・餌など与えられなくても案内役を買って出る個体がいる」
という逸話です。

個別の例を挙げると枚挙にいとまがありません。
現代だと、犬が放されていてもあまり問題にならない山や外国の例が多いですね。
登山愛好家が初めて行く山で、白い犬が現れ、観光名所と頂上まで案内してくれた。登山小屋の人に尋ねると、地元で飼われている犬だが放されているのでそのうち案内役を務めるようになっており、今ではアイドル犬として有名になっている…だとか、
(海外の)数日かけて山を踏破するレースに行ったら、野良犬がずっとチームかのように後になり先になり一緒に走った(最後に犬は怪我をして動けなくなったが、情が移ったメンバーの愛犬になったというオチあり)だとか、
ネパールに登山に行ったら…
というような話です。

個人的には、飼い主が、自宅から数十キロ離れた場所で、保育園のバスから自宅にいるはずの愛犬が園児たちを誇らしげに先導しながら降りてきて、園児たちを園に送り届けたらまた勝手知ったる顔でバスに乗りこんで戻っていったのを見た…という、実際にその犬の飼い主から聞いた話が好きです。
仰天した飼い主はその時初めて知ったそうですが、犬はしょっちゅうこの「園児たちの導き役」をやっていたそうです。
(数十年前なので可能だったのでしょうね。)

これらの逸話は伊勢参りとは少し違うように感じるかもしれませんが、犬の性質という点から見ると同じ話です。
江戸時代の犬たちは、他の回答者さんが仰るように自分が伊勢参りすると人間のように理解していたわけではないでしょう。

ただ、大勢の人間が非常な熱意を持って行く場所がある。犬はそこはわかったはずです。
犬は人間の動向に非常に関心を持ち、察する能力が非常に高く、さらに強く同調する性質を持ちます。
多くの個体では協調性は飼い主や懐いた人にほど強く発揮されますが、察するという点に関しては他人でも察しはします。

伊勢参りがどの程度盛んだったか寡聞にして存じません。
別に街道に日夜を問わず行く人が数珠つながりで見えるほどではなかったでしょう。
しかし、一部の犬だけでしょうが、犬の嗅覚をはじめとする感覚で伊勢を突き止めることができるほどには大勢が伊勢参りに通っていたのではないでしょうか。

犬たちは単に、大勢の人間が強い熱意と目的意識を持って、特定の場所に行く、
それを察知していたにすぎないでしょう。

しかし、犬の感じたことを少し擬人化して文章にしてみると、
大勢の人間がそこまでの熱情を持つ場所は、犬にとっても特別な場所に感じられたのでしょう。
伊勢参りする犬の中には、大勢の人間から友好的な待遇を受けた犬もいたようです。
そうするとその犬にとっては「伊勢参り」がますます肯定的なものとして受け止められたはずです。
つまり「これは正しい」と犬は感じたはずです。
そうすると中には自分の感覚に従って「伊勢参り」をする犬が現れる、ということは、犬を知っている人間からすると非常にありうることに感じられます。

もっと推測してみます。
伊勢まで何日程度の距離ならメスもいたでしょう。
しかし長い距離になるほどオスの率が上がり、100㎞を超える距離になるとほとんどがオスばかりになったはずです。
自宅から長距離離れることが平気なのはオスのほうだからです。

そしてなぜ、犬の伊勢参りが現代では見られないかもわかるように思います。
人間が伊勢参りを止めたからです。人間の間で廃れたから、犬たちは伊勢を感知できなくなったのです。

「犬の伊勢参り」(平凡社新書) 仁科 邦男 (著)2013/3/18 
https://www.amazon.co.jp/dp/4582856756/

今回初めて知った本で私はまだ読んでいません。
しかし内容紹介によると
>明和八年四月、犬が突如、単独で伊勢参りを始めた。
以来、約百年にわたって、伊勢参りする犬の目撃談が数多く残されている。
犬はなぜ伊勢参りを始めたのか。
どのようにしてお参りし、国元へ帰ったのか? そしてなぜ明治になって、伊勢にむかうことをやめたのか?

「なぜ明治になって、伊勢にむかうことをやめたのか」
おそらくですが、この本に書かれている理由と、私の推測は合致しているはずです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

っ早速のg回答ありがとうございます。
<多くの個体では協調性は飼い主や懐いた人にほど強く発揮されますが、察するという点に関しては他人でも察しはします。> 犬は人に関心が深く、顔を窺いますね。
「大勢の人間が目的意識を持つ場所に、犬が仲間かのようについてくる・自発的にそこに行く個体がいる・餌など与えられなくても案内役を買って出る個体がいる」>ようですね。
犬は、人に褒められ感謝されることを無上に喜ぶようですね。
御推薦された「犬の伊勢参り」は図書館に予約しましたので、丁寧に読んでみます。

お礼日時:2022/04/14 15:00

作り話でしょう。


伊勢に行く人に犬を一緒に連れて行ってもらっていたというのはあったようです。
おそらく帰りに犬が逃げ出したけど自力で家まで帰ってきたなんてのが、尾びれ背びれが付いて、犬だけでお参りしてきたなんて話になって、江戸時代ですから真偽などよりも、それは面白い話だなと広まったのだと思います。

ちなみに江戸時代には犬はよく食べられていましたから、一匹で歩いてるのを見つかれば、イノシシやシカでも見つけたかのように『今夜はごちそうよ♪』って狩られて、美味しく頂かれていたことでしょうw
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<尾びれ背びれが付いて、犬だけでお参りしてきたなんて話に>なった、ということですね。
帰巣能力の強い動物がいますから、帰り道位なら犬でも可能かも、とも考えています。

お礼日時:2022/04/12 13:16

シロは2ヶ月かけて伊勢参りしてお札をもらって帰って来たそうですよ。


人に連れて行かれたのではなく
伊勢参りと書かれた巾着袋にお金を入れてもらって街道沿いの人々に助けられながら旅したそうです。
伊勢参りはその頃の人の夢だった様で
自分が行けないのを犬に託したそうです。

私は信じます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<伊勢参りと書かれた巾着袋にお金を入れてもらって街道沿いの人々に助けられながら>なのですね。
シロの話は、現代のできごとですよね。
人々も犬も、麗しい・ありたい仲ですね。

お礼日時:2022/04/11 18:43

1件2件の話じゃなく結構たくさんある話のようですし、江戸時代だけじゃなく明治になっても記録があるようですので、たぶん実際にあった話なんじゃないでしょうか。


もちろん、犬自身が「お伊勢さんに行くぜ!」って理解していたわけじゃなく、同じくお伊勢さんに行く人とか宿場町の人が、「こっちだよ」「そっちに行きなさい」と導いてあげたんでしょうけどね。
まあ、成功例はそんなに多くないんじゃないかとは思いますが・・・。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございます。
<同じくお伊勢さんに行く人とか宿場町の人が、「こっちだよ」「そっちに行きなさい」と導いてあげたんでしょう>ですね。
人も犬も良き時代だったのですね。

お礼日時:2022/04/11 14:38

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!