もし日本がアメリカと同じ資源、経済力があったら、アメリカと同等に渡り歩けたと思いますか？

Question

phj · Accepted Answer

無理だと思います。

理由は、日本が歴史的に「辺境」で、日本人自身が「日本が辺境であること」を認識していないからです。

「辺境」という意味は、地域世界の文化や経済の「中心」に対しての言葉で、日本の場合歴史的に中華文明の辺境であり続けました。
　辺境であるがゆえに、中華文明からベトナムや朝鮮のような圧力を受けず、独立をずっと維持できたのですが、その分「鎖国」という世界の趨勢に背を向けるような政策も実行しています。

こういう国が世界の「中心」になることは資源や経済力ではなく、精神力というか国家理念・国民性としてかなり難しいと思います。

アメリカはヨーロッパの辺境でした。しかしアメリカ合衆国の基礎にはイギリス式のエスタブリッシュメントがいて、彼らはまさに大英帝国を築き上げた知見を持っている人たちだったわけです。

だからこそ、アメリカは戦後世界で強大になりえたと言えます。

そこには「アメリカが世界を支配し、アメリカの安全やアメリカの繁栄のために世界情勢をコントロールする」という強い意志があったわけですが、日本人にはこういう「日本の繁栄のために世界をコントロールする」という意思がほとんどありません。

だから、軍事力だけでなく日本は常に「世界的なコントロールシステムの構築」で欧米に負け続けています。

近年ではMRJの失敗はアメリカの耐空証明が取れなかったからで、世界中の国で飛行機を売るためにはアメリカかＥＵの耐空証明が必要です。
　けっして「日本の耐空証明があれば、世界のどこでも売れる」という形にはなっていないです。

新幹線もそうです。国際入札などで新幹線を売る場合、車両だけでなく信号システムなど全部をパッケージにして建設します。これもISOなどで欧州の基準が基本になっていて、欧州のシステムに合わないと入札すらできません。

アメリカのテキサス州の新幹線はISOで「新幹線システムのISO基準」を認めさせたために、ようやく実現したわけで、今後は日本も「世界的な基準を日本がリードして作る」意識が出てきましたが、ＥＶでもすでに負けていますし、その他でも単体の製品はともかく「パッケージシステム」では日本は殆ど勝てません。

こういうものは「世界を支配する意思があるかないか」で発想が異なるもので、日本が経済的に世界一だった1980年代にそのような意思に沿った世界征服に乗り出さなかったので「アメリカと同等に渡り歩けるか」というご質問にはノーというしかありません。

もちろん今後は分かりません。日本が再度経済的に復活し、中国などを含めて「世界標準を日本が作る」ことができるようになれば、アメリカと同等に渡り歩けるようになるかもしれません。

春閑 · Answer

もし日本がアメリカと同じ資源、経済力があったら、日米戦争が勃発することは無かったでしょう。

そして少なくとも戦前と同じかそれ以上に対等な関係であり続けた可能性は高いと思われます。

きっと、今も強力な陸海軍省が存在し、米国と同じように世界中に兵を送って戦争していたかもしれませんね。

きっと、今も強力な陸海軍省が存在し、米国と同じように世界中に兵を送って戦争していたかもしれませんね。

thithg · Answer

もし日本がアメリカと同じ資源、経済力があったら、しかもそれが昭和初期から既に備わっていたとしたら、日本は資源を求めて南方進出することはなく、太平洋戦争に突入することも、米英に宣戦布告することもなかったかもしれない。

結果、大日本帝国が存続して、日本はアメリカと対等な立場かもしれないが、中国や極東ロシアと並ぶ西太平洋沿岸の脅威という非友好的対等の立場になっていたかもしれない。

mabuterol · Answer

米国と同じ資源と経済力があったら、それはもはやアメリカですから。

HONTE · Answer

島国だから、
簡単に渡り歩けないです。
アメリカみたいに
陸続きなら良いのですが・・・。

angkor_h · Answer

いいえ、無理です。
米国は、国土面積も人口も、遥か日本を超えています。
そんな小さな国には、
膨大な資源が集まっても処理しきれず、
経済成長にも限度があります。