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我が家のベタ基礎の立ち上がり部分の厚みは120mmです。
一方、となりの家は150mmで、やや頑丈そうに見えます。
120mmと150mmの差はどれくらいあるのでしょうか。
どなたか定量的に説明して頂けませんか。
また、基礎の表面に気泡のようなものが無数にありますが、強度的には大丈夫なのでしょうか。

A 回答 (3件)

#1さんは違う観点から(主に水平方向の荷重について)



材料力学的に考えると、構造材料の剛性(一般的な用語だと堅さという用語が最も近い用語です)は断面2次モーメントというものと関係があります。
長方形の断面2次モーメントは「断面の高さ」の3乗に比例する値です。
基礎の立ち上がりの水平方向の耐力を考えると先にいった「断面の高さ」とは幅に相当します。
(150/120)^3=1.95
となりますので、約2倍断面2次モーメントが大きいと言うことになります。
剛性は断面2次モーメント以外の影響も受けますので、一概には言えませんが、他の条件(立ち上がりの高さ、材料の性質、鉄筋の量など)が完全に同じだと、剛性が約2倍になります。

ただし、確認申請を通った建物でしたら、耐震性は検討されているので、設計図書通り作られているのなら心配はいらないと思います。


>基礎の表面に気泡のようなものが無数にありますが、強度的には大丈夫なのでしょうか。

表面(立ち上がり側面)の気泡の程度にもよりますが、主な原因としては、

1)生コン中の空気が分散されていなかった
2)コンクリート打設時の締め固めが適切でなかった
などがあります。

ただし、1)の場合最近のコンクリートはAE剤、AE減衰剤等という薬を入れるのが普通です。コンクリートは練り混ぜる時に空気が混入してしまいます。気泡のサイズが大きいとコンクリート強度に影響を与えます。しかし空気の混入は防ぎようがないので、気泡が強度に影響しないようなサイズに分散させる薬を入れるのです。
心配でしたら配合計画書という書類にこのような名称の薬品がはいているものかどうか記載されているはずですので、担当されている建築士の方に聞いてみてください。

次に締め固めが不十分な場合ですが、これは施工上の問題です。締め固めというのは打設時に振動を与え的大きな気泡を抜くとともにコンクリートが隅々まで流れ込むようにする作業のことです。
締め固めが不十分な場合、気泡が表面にあるだけなら良いのですが、場合によっては中にも気泡があったり、鉄筋が複雑に入っている部分に十分流れ込まなかったりすることがあります。
なお、気泡はそのサイズが大きいほど強度的に影響します。

また寒冷地においては気泡中に水分が侵入して、その水分が凍結膨張し、コンクリートにひび割れを発生させたりすることがあります。

以上ちょっと脅かす文章になって済みませんが、あくまで考えられる悪い点を書きました。
実際どうかは実物を見てみないと判断できないような事項です。
設計・監理を担当している建築士の方に相談してみてください。
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建築基準法で鉄筋とコンクリート表面の厚さが規定されています。


立ち上がり部分は40mm以上、地中部分で60mm以上です。
鉄筋が、縦横それぞれ10mmで、±0の施工精度で、120mmとなります。
気泡があるところは当然厚さが減少します。
かぶり厚が不足すると、その分、鉄筋が錆びやすくなります。
不安であれば、施工状況を業者に確認されてはどうですか。
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定量的と言う事なので数値で説明します。



住宅の屋根の重さ,瓦だと約120kg/2
壁の重さ,サイディングとして約150kg/m2
床の重さ,畳を敷いていれば約80kg/m2
30cmの雪が積った時の重さ約60kg/m2
家具及び人などの重さ約130kg/m2
これに基礎の重さを厚み150mmとすれば,約360kg/m2
合わせて,900kg/m2程度です。

8畳程度の部屋が隣り合っているとすれば,
基礎の長さが4m,基礎と基礎の距離が4mですので,
その基礎が負担する重さは,
4x4x900x1/2=7220kg程度です。

もし,運悪く地盤沈下によって基礎の角に不同沈下が生じたとすれば,基礎の立ち上がりがこの重さのほぼ半分を負担する事になります。
7220/2=3610kg

コンクリートの強さを180kg/cm2とすれば,
この重さに抵抗する強さは,180/30で,
だいたい6kg/cm2です。

基礎の高さ600mm,断面積厚み120mmの場合の断面積は,
60x12=720cm2
建物の重量を基礎の断面積で割ると,
3610/720=5.01kg/cm2<6kg/cm2です。
危険率5/6=0.83 ほぼ安全です。

基礎の高さ600mm,断面積厚み150mmの場合の断面積は,
60x15=900cm2
建物の重量を基礎の断面積で割ると,
3610/900=4.01kg/cm2<6kg/cm2で
危険率4/6=0.67 十分安全です。

実際には,間取り,仕上げ,コンクリートの強度等の影響によって数値が変化しますので,あくまでもだいたいの目安です。
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