
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
注意して欲しいことがあります。
太陽系で木星が核融合を起こして光り出したとして、それを離れた所から見ると連星のように見えるということは違いではありません。だからといって、観測される連星がこのようにしてできたものではないということです。連星のでき方についても説明しておいた方がいいようなのでしておきます。宇宙空間にあった星間ガスが何らかの理由で、集まってきて恒星の元を作ります。恒星の元がそのまますんなりと集まってくれれば太陽のような単独の恒星になります。
かなり集まった所でガスの流れに乱れが生じるといくつかのかたまりとなって集まっていきます。それぞれが恒星となり連星を作ります。
この時に、ガスのかたまりの大きさはだいたい似たものになりますから、できあがった連星内の個々の恒星の明るさはさほど差がないものとなります。
これに対して木星のような惑星がどのようにしてできたかを述べます。
ガスが集まってくる所までは同じです。太陽ができはじめ頃には、周辺部に太陽になり損ねたガスの円盤状に渦巻いています。この円盤の中で、中に含まれていた固体粒子が互いの引力で集まってできたのが惑星です(途中の細かい過程は省略します)。
この時に、惑星が大きくなって引力が強くなり周辺のガスも取り込めるようになったのが木星のようなガスを主体とする惑星です。従って木星は恒星になろうとしていたわけではないので「恒星になり損ねた」という認識は誤りと感じます。
では、恒星になれないのかというとそうではありません。一般的にいわれているのは、質量が10倍ほど大きかったら中心部で核融合を起こすことができるようになるということです。理論上は木星のようなガス惑星が恒星となることはじゅうぶんにあり得ることです。ただし、核融合が起こった時にせっかく集めたガスが吹き飛ばされるという問題もあります。
それでは実際に発見されているのかどうかについてみていきます。
現在系外惑星というのがたくさん見つかっています。その中にはガス惑星とよばれるものもたくさんあります。その質量がいくらくらいかというリストの中に、木星の10倍に達しているあるいはそれに近いというものを見たことがありません(見ていないだけです念のために)。
木星のような惑星が光り出したとします。主星(中心にある恒星)になりそこなたガスを集めているのですから、集めるガスの量は主星に比べて微々たるものです、これでは主星との光度差が格段に大きくなります。さらに質量の小さな恒星は赤く光る小さな星(赤色矮星)となることが知られています。
現在の所光度差が格段に大きい連星系と知られているものは、シリウスにみられるように普通の恒星(または赤色巨星)と白色矮星の組み合わせのみです。従って、核融合を起こすようになった惑星というのも知られていません。
以上のような理由から、惑星が光り出したということは私は知りません。
No.5
- 回答日時:
そういうのを 連星 と言いますが、
宇宙の星の多く(たしか2/3だったかな)は 連星 です。
>もう少し質量が大きくなれば恒星になっていた
その通りです。
SFでも木星を恒星(核融合反応を起こさせる)にするストーリがあります。
別の人があげている 「2010年宇宙の旅」もそうですし、
「暗黒星雲」というSFでは 太陽系が暗黒星雲に囲まれてしまうので太陽の光が届かなくなるので、木星を太陽化して光の圧力で暗黒星雲を追い払う というのがあります。
なお、太陽も連星だったかもしれないです。どこかの時点で跳ね飛ばされて宇宙を漂っているかもしれません。
No.1
- 回答日時:
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